現地在住者に人気の珍スポット!ドラゴンタワー、地獄寺など、バンコクから日帰り旅行できるスポットをご紹介!

公開日 : 2022年12月08日
最終更新 :
筆者 : Taeko

バンコクに数日滞在し、バンコク三大寺院(ワット・プラケオ&王宮、ワット・アルン、ワット・ポー)やアユタヤ遺跡などの定番観光スポットを回りきってしまった……と感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、現地在住者に人気の穴場観光スポット、龍が塔に巻きついているお寺「ワット・サームプラーン」とタイ最大の仏像(座像)が見られる地獄寺「ワット・ムアン」です。「ワット・サームプラーン」の龍の塔も、「ワット・ムアン」の巨大な座像や地獄寺もなかなか日本では見ることができません。どちらも日帰り旅行にぴったりの立地です。アクセス方法も書いていますので、バンコクから少し足を延ばしてみたい方はぜひご覧ください。

ナコーン・パトム県にある龍の寺「ワット・サームプラーン」

龍が巻き付いているワット・サームプラーン
龍が巻き付いているワット・サームプラーン

はじめに紹介するのは、バンコクから西へ40km、車で1時間~1時間30分ほどの距離にあるナコーン・パトム県内のドラゴンタワー(龍の塔)のあるお寺「ワット・サームプラーン」※です。英語では見た目どおり「ドラゴンテンプル」とも呼ばれています。

ピンクの塔に巻き付いている龍は大きく迫力がある
ピンクの塔に巻き付いている龍は大きく迫力がある

「ワット・サームプラーン」は、1985年に正式に登録された仏教寺院です。高さ約80mの17階建て(地下1階、地上16階)のピンク色の塔に、大きな龍が巻きついているのが見どころです。龍の中は通路になっているので、頂上の屋上まで上っていくことができるようになっています。

塔の中の様子
塔の中の様子

塔の入口で靴を脱いで入ると、地上1階部分にたくさんの仏像が並んでいます。これらの仏像は、それぞれ曜日をつかさどっています。このお寺では、自分の生まれた曜日の仏像に、お花、ろうそく、お線香のセットなどを購入してお供えするのが一般的です。

タイでは、自分の生まれた曜日がとても大切です。守護仏やシンボルカラー、冠婚葬祭の吉日などが生まれた曜日によって異なるため、タイ人は皆、誕生曜日をしっかり覚えています。タイに行く場合は事前に自分の生まれた曜日を調べておきましょう。

ラープ神の大きな口の中に入っていく
ラープ神の大きな口の中に入っていく

そのあと、地上2階へ行くと、建物にらせん状に巻きつく龍への入口があります。入口はラープ神と呼ばれる神様の口の形になっており、小さな子供は怖がるかもしれません。

トンネルの中の様子
トンネルの中の様子

龍の中はコンクリートのトンネルになっています。足の裏が汚れるので、靴下を持参しておいたほうがよいでしょう。

屋根の上には複数の龍
屋根の上には複数の龍

頂上まで上るとそれなりに疲れますが、頂上からは写真のように周辺の美しい景色を眺めることができます。また、塔に巻きつく大きな龍の顔を間近で拝むこともできるので、ぜひ上ってみることをおすすめします。

赤い布が巻かれた手すり
赤い布が巻かれた手すり

また、龍の顔近くにある手すりには、巻きつけられたたくさんの赤い布が。「ワット・サームプラーン」では、赤い布に自分や大切な人の名前を記入して手すりに結びつけると願いごとが叶うといわれています。赤い布は通常、龍の入口でもらえるので、しっかりと願いごとをして手すりに巻きつけましょう。

大仏が鎮座する建物
大仏が鎮座する建物

頂上から見える「ワット・サームプラーン」のもうひとつのシンボルに、真鍮製の大仏が鎮座する4階建ての建物があります。その建物の中に入ると、水色の美しい天井のお堂になっています。

寺院内は緑が多い
寺院内は緑が多い

また「ワット・サームプラーン」の境内には、干支の動物のオブジェや、大きな亀やウサギ、ゾウなど、ほかではなかなか見られないようなデザインのオブジェがあちこちにあり、たくさんの見どころがあります。

賽銭用の壺
賽銭用の壺

龍の前にある池にはお賽銭コーナーも。龍が手に持つ壺の中に、お賽銭が入れば幸運(金運)に恵まれるそうです。何回か挑戦してみましたが、まったく入らず難しかったです。

ワット・サームプラーン(タイ語:วัดสามพราน/英語:Wat SamphranまたはDragon Temple)

住所
92 Sam Phran, Sam Phran District, Nakhon Pathom 73110
アクセス
タイのローカル旅行に慣れていない方やナコーン・パトム県内の別のスポットにも立ち寄りたい方は、車やチャータータクシー、ツアー利用がおすすめ。バンコク市内から自分で電車とバスを乗り継いでいく場合は、BTSシーロム線のクルントンブリー駅やバーンワー駅から「サームプラーン(สามพราน)」行きの84番の黄色のエアコンバスに乗ります。終点近くのバス停で下車して、徒歩すぐ。バス乗車時に、車掌さんに「ワット・サームプラーン」と伝えるか、ドラゴンタワーの写真を見せて、下車する場所を教えてもらうと確実。
電話番号
034-321-888~9
拝観時間
月~金9:00〜17:00、土日6:00〜18:00

タイ最大の座像が見られる、アーントーン県の地獄寺「ワット・ムアン」

大きな座仏がある「ワット・ムアン」
大きな座仏がある「ワット・ムアン」

続いて紹介するのは、バンコクから北に車で約1時間30分~2時間ほどの距離に位置する、アーントーン県にある寺院「ワット・ムアン」です。

仏像の指先に触れるとご加護がある
仏像の指先に触れるとご加護がある

「ワット・ムアン」には、幅62m、高さ90m以上ある黄金のタイ最大の座像(仏像)があります。この巨大な仏像の指先に触れてご加護をお祈りします。その周辺は土足厳禁エリアになり靴を脱ぐ必要がありますが、天気のいい日だと地面がかなり熱い場合もあるので、靴下を持参していくことをおすすめします。

ちょっとびっくりするような、地獄を表現するオブジェ
ちょっとびっくりするような、地獄を表現するオブジェ

「ワット・ムアン」には巨大な仏像のほか、境内の一角に地獄を表現するオブジェがたくさんあり、悪いことをしたらどんな目に遭うのかが表現されています。上の写真の場所では、人間に生まれ変わることが許されず、頭部が動物になっているオブジェが。そして下の写真の場所では、嘘をついて舌をのばされ、鍋でゆでられ、お腹を刺される状況が表現されたオブジェがあります。

地獄を表現したオブジェの数々
地獄を表現したオブジェの数々

このように、タイでは「悪い行いをしたら地獄へ落ちるので、よい行いをしましょう」と伝える教育的な意味合いで、地獄を表現したオブジェが並ぶ寺院がたくさんあり、“地獄寺”と呼ばれています。「ワット・ムアン」もその地獄寺のひとつです。初めて見る方にとって衝撃的な見た目のオブジェだと思いますが、特に子どもにとってはとても怖いスポットで、泣き出す子供もいるようです。

「ワット・ムアン」の礼拝堂入口
「ワット・ムアン」の礼拝堂入口

巨大な座像や地獄寺ばかりに目がいってしまいますが、「ワット・ムアン」にはほかにも見どころがあります。それは、境内にある鏡張りの礼拝堂です。鏡やガラスの寺院と言えば、ウタイタニー県の「ワット・タースン」(วัดท่าซุง/Wat Tha Sung)が有名ですが、「ワット・ムアン」にも規模は小さいものの、柱や天井一面に鏡が散りばめられた美しい礼拝堂があります。神秘的で、まさに“まばゆい”という言葉がピッタリな礼拝堂なので、ぜひ訪れてみてください。

「ワット・ムアン」の礼拝堂内
「ワット・ムアン」の礼拝堂内
田んぼカフェ「ザ・ラオ・カフェ・アーントーン」
田んぼカフェ「ザ・ラオ・カフェ・アーントーン」

ワット・ムアン(วัดม่วง/Wat Muang)

住所
19 Hua Taphan, Wiset Chai Chan District, Ang Thong 14110 タイ
アクセス
タイのローカル旅行に慣れていない方や道中の別のスポットにも立ち寄りたい方は、車やチャータータクシー、ツアー利用がおすすめ。バンコク市内から自分で向かう場合は、チャトゥチャック・ミニバスステーション(MINIBUS STATION CHATUCHAK)からアントン(Ang Thong)行きのロットゥー(ミニバス)に乗り(片道約100バーツ、約380円)、アントンバスステーションへ行き、そこからモーターサイ(バイクタクシー)を往復チャーター(片道約15分、往復約200バーツ、約760円)
電話
035-631-556、035-631-974
拝観時間
5:00〜18:00

ザ・ラオ・カフェ・アーントーン(เดอะลาวคาเฟ่ อ่างทอง/The Lao Cafe' Ang Thong)

住所
2 15 ถนน หมู่ 1 Hua Taphan, Wiset Chai Chan District, Ang Thong 14110 タイ

「ワット・ムアン」近くの田んぼカフェ

「ワット・ムアン」の敷地外になりますが、「ワット・ムアン」の黄金の仏像と田んぼをあわせて観賞できる田んぼカフェ「マカーム・カフェ」があります。「ワット・ムアン」は水田地帯に位置しており、のどかな風景が広がっています。「ワット・ムアン」を観光したあとは、あわせてこちらの田んぼカフェに立ち寄ってみるのもおすすめです。

田んぼカフェ「マカーム・カフェ」
田んぼカフェ「マカーム・カフェ」

マカーム・カフェ(ร้านกาเเฟ มะขามคาเฟ่)

住所
3195 Phai Cham Sin, Wiset Chai Chan District, Ang Thong 14110

最後に

以上、いかがでしたか。今回紹介したどちらの寺院も、外国人観光客を見かけることはあまりありませんが、見応えのあるスポットです。興味のある方は、寺院に敬意を払いつつ、拝観してみてはいかがでしょうか。タイ旅行では、ぜひバンコク郊外も旅の選択肢に加え、タイらしさを存分に味わって楽しんでください。

監修:地球の歩き方

※こちらの記事は、1バーツ:3.8円を参考に計算しています。

筆者

タイ特派員

Taeko

2011年10月から、夫の転勤で、タイのバンコク在住。

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