81. ウズベキスタン各地方の魅力がここに凝縮!毎年秋開催のタシケント国際旅行フェア

公開日 : 2022年12月12日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

どこの国でも開催されている、大規模な旅行フェアや旅行博。参加して各ブースをまわってみると国内国外余すところなく旅行した気分になれる、旅好きにとっては最高のイベントです。毎年9月に日本で行われるツーリズムEXPOジャパン(JATA旅博)がその代表格ですが、ウズベキスタンでもこのようなイベントがあるのです。それが毎年秋に開かれる、タシケント国際旅行フェア(Tashkent International Tourism Fair, "TITF")。
1995年の初開催から数えて27回目になるという今年2022年のタシケント国際旅行フェアは、11月30日から12月2日までの日程で、市内のウズエキスポセンターで開かれました。私も参加してきたので、その内容を簡単にレポートしましょう。

ウズエキスポセンター
一年中様々なイベントが開かれるウズエキスポセンター。モザイク画が素敵なこんなパビリオンも

ホームページによると2019年のイベントでは来場者3万人を記録したというこのタシケント国際旅行フェアですが、確かになかなかの混みようで国内外のゲストであふれていました。中でも盛況だったのが国内ブースの出展。州ごとやホテルごとに出展していましたが、ウズベク人お得意のお客をもてなすホスピタリティが各ブースで垣間見られ、そこかしこで伝統音楽の演奏やダンスの披露があって熱気ムンムンでした。

タシケント国際旅行フェア ホラズム州ブース
世界遺産都市ヒヴァで有名なホラズム州ブースの入口は城門。衛兵さんは絶えずカメラを向けられていた
タシケント国際旅行フェア サマルカンド州ブース
レギスタン広場の中にいるようなサマルカンド州ブース。特産の刺繍スザニの上にはこれまた特産のサマルカンドナンが...

このイベントの醍醐味の一つは、今まで知る由もなかったメジャーでない旅行先の情報もたやすく手に入ることでしょう。ここでは国内12州+自治共和国カラカルパクスタン共和国すべてのブースが設置され、各ブースで凝りに凝った出展がなされていました。

タシケント国際旅行フェア ナマンガン州ブース
ナマンガン州のはちみつ屋の実演販売。もちろん試食もOK!
タシケント国際旅行フェア タシケント州ブース
タシケント州のブースでは伝統家屋を模したスペースで写真撮り放題、さらにワイン試飲もある至れり尽くせりよう!

近年登場した高級スキーリゾート地、アミルソイのブースでは何とびっくり、ゴンドラ試乗体験ができました。日本人旅行者にとってはウズベキスタンでスキーと言われてもまだまだピンと来ないかもしれませんが、ゲレンデの雪質もそこそこ、タシケントからのアクセスもよく気軽にスキーができると評判なのです。中でもこのアミルソイは、他国と比べても引けを取らないような国際基準のスキーリゾート。スキー好きの方はぜひどうぞ。

タシケント国際旅行フェア アミルソイブース

国外ブースの出展を見に、隣接したパビリオンにも行ってみます。まず登場したのはウズベキスタンの翼、ウズベキスタン航空のブース。カウンターに立って接客しているのは実際のCAさんでしょうか??

タシケント国際旅行フェア ウズベキスタン航空ブース

国ごとのブースも多数ありますが、当然ながらウズベキスタンに隣接する中央アジア諸国のブースが目立ちます。中でも人気だったのがキルギスブースで、民族衣装のスタッフたちがひっきりなしに訪れるゲストと気軽に写真撮影に応じていました。
私はキルギスに2回訪れましたが、最後の訪問は9年前でそれ以来ご無沙汰しています。せっかくお隣に住んでいるので、またあの美しい草原と雪山を見に旅行したいのですが...。

タシケント国際旅行フェア キルギスブース
タシケント国際旅行フェア トルクメニスタンブース
パビリオンの片隅ながら異彩を放っていたのがトルクメニスタンブース。一目見てこの国と分かる品々ですね...。

このパビリオンの真ん中の空間にはワイン、ウォッカ、ブランデーなどウズベキスタンのありとあらゆるお酒が置かれ、テイスティングもOKというお酒好きにとってはたまらない空間。ここでベロベロになったゲストや出展者もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウズベキスタンは知る人ぞ知るワインやブランデーの産地で、良質のものは欧米や日本に輸出もされています。お酒と観光が結び付いたワイナリー見学などのアルコールツーリズムを、ぜひぜひこの国でどんどん推し進めてほしいところです!(あくまで私の願望ですが...)

タシケント国際旅行フェア お酒ブース

また別会場では国内外の専門家を招待し、ツーリズムにまつわるセミナーも行われていました。私が参加したセミナーでは、新しい観光開発をテーマにアラル海やメディカルツーリズムの専門家、アミルソイリゾートのスタッフたちが講演を行っていました。

タシケント国際旅行フェア 観光セミナー

さらに隣接した会場では、伝統工芸品を展示したタシケントクラフトフェアも行われていました。このほか建物のすぐ外では、ゲストが伝統料理に舌鼓を打っていたウズベク料理実演コーナーも。時間の都合でいずれもあまり見てまわれませんでしたが、また次回ゆっくり見学したいところです。

タシケントクラフトフェア
衣装や陶器など、この国自慢の伝統工芸品が揃うタシケントクラフトフェア

ふらっと気軽に立ち寄って冷やかし半分にブースをめぐるだけでも十分楽しめるタシケント国際旅行フェア。年に一回のみの開催のため旅行者の方にとってはなかなか参加が難しいイベントですが、秋にウズベキスタン旅行を計画されている方は下記ホームページで日程をチェックし、滞在がかぶればぜひ行ってみてくださいね! なお来場の際は念のためホームページのフォームからゲスト登録を行い、登録証を印刷して持参されることをおすすめします。

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

■タシケント国際旅行フェア Toshkent Xarqalo Turizm Yarmarkasi / Tashkent International Tourism Fair

会場
ウズエキスポセンター(Uzexpocentre) 107A Temur ko'chasi, Toshkent
※下記地図参照
(変更される場合があるので下記インスタグラムで要確認)
URL
https://titf.uz/en/ (英語)

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

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