
【マレーシア】イギリスの面影が残る高原フレーザーズヒル
マレーシアはボルネオ島の島嶼(とうしょ)部とクアラルンプールのあるマレー半島に分かれています。
マレー半島の中央にはチチワンサ山脈が走っていて、その山頂付近には高原が地帯が広がっています。
キャメロン・ハイランド(Cameron Highlands)、ゲンティン・ハイランド(Genting Highlands)などがよく知られていますが、フレーザーズ・ヒル(Fraser's Hill)も高原リゾートとして知られています。
パハン(Pahang)州に位置するフレーザーズ・ヒル(Fraser's Hill)はクアラルンプールから北へ約100km、車で約2時間ほど。最寄りの交通機関がないため車かタクシーで行くことになります。
その歴史は1890年に遡ります。
錫(すず)が採れることを発見したルイス・ジェイムズ・フレイザー(Louis James Fraser)らが採掘を始めましたがすぐに枯渇してしまいます。その後、冷涼な気候が避暑地に向いているということでフレーザー(Fraser)の名を冠したリゾートとして開発されました。

フレーザーズ・ヒル(Fraser's Hill)のアイコンともいえるのが、町の中央にある時計台。
イギリスの雰囲気があふれていますが、マレーシアの建築家の作品で、1989年に設置されたものだそうです。
この時計台はランダバウト(環状交差点)にありますが、そぐそばで写真を撮ることができます。
※車に注意してください。
比較的新しい時計台ですが、今では代表的な観光スポットとなっています。

町全体が当時をイメージしたレトロな建物にリノベーションされています。
こちらはマレーシア郵便(POS Malaysia)。
本来のマレーシア郵便の「POS」のロゴは赤地に白抜きなのですが、周囲に溶け込むように(?)黒字になっています。

実はフレーザズ・ヒル(Fraser's Hill)の町はパハン州とセランゴール州の州境に在ります。
そのため、町の商店街に赤い塗料でその境界線が引かれていて、これが道路まで続いています。
訪れた人がここを跨いで写真を撮る姿が多く見られました。

そしてフレーザズ・ヒル(Fraser's Hill)といえば、イェ・オールド・スモークハウス(Ye Olde Smokehouse)。1937年開業のホテルですが、それ以前は赤十字のリハビリテーションセンターだったのだとか。
イェ・オールド・スモークハウス(Ye Olde Smokehouse)有名なのがアフタヌーン・ティ。
素朴な見た目ですが、スコーンはこの味を目当てにわざわざクアラルンプールから訪れる人もいるのだそうです。
晴れると日差しが強いのですが、そこは高原。手入れのされた英国庭園を眺めながらいただく紅茶は格別です。

古きよきイギリスの雰囲気を残す町フレーザズ・ヒル(Fraser's Hill)はクアラルンプールから(車で)日帰りもできますが、時間があったら宿泊することをオススメします。
- スポット名
- フレーザズ・ヒル(Fraser's Hill)
- 住所
- Bukit Fraser, 49000 Fraser's Hill, Pahang
- 施設名
- イェ・オールド・スモークハウス(Ye Olde Smokehouse)
- 住所
- Jalan Jeriau, Bukit Fraser, 49000 Bukit Fraser, Pahang
- 電話
- 09-362 2226

筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。