【フランス】1月恒例ガレットデロワ!

公開日 : 2023年01月18日
最終更新 :
筆者 : HIROMI

Bonne année! あけましておめでとうございます。2023年もどうぞよろしくお願い致します。

トロカデロ広場からの初日の出
トロカデロ広場からの初日の出

1月はじめ、フランスでは日本の七草粥とは全く逆に、エピファニーというキリスト教の公現祭、つまりガレットデロワというお菓子を食べる風習があります。
クリスマスから二つ目の日曜日がガレットデロワを食べる日となっており今年は1月8日でした。

パティスリにも沢山のガレットが並びます
パティスリにも沢山のガレットが並びます

このガレットデロワ(フランスではガレットと略して呼ぶことも多い)にはフェーブ(まめ)という陶器の小物が入っています。大きなガレットを切り分けて、家族のうち小さな子がテーブルに潜って、どの一切れが誰の分かを決めます。
フェーブを当てた人は王冠を被ることができ、その一年いいことがあると言われています。

ブーランジェリーでは20ユーロ程度、有名パティスリでは100ユーロ超えることも!
ブーランジェリーでは20ユーロ程度、有名パティスリでは100ユーロ超えることも!

エリゼ宮にも毎年パリのブーランジェリーから巨大ガレットが贈られます。パリで一番のガレットデロワと表彰されたパン屋さんが通常の40倍もの大きさの特大ガレットデロワをこしらえます。

そしてなんと、エリゼ宮のガレットデロワにはフェーブは入っていません!
なぜなら、フランス革命以来、フランスに王はいないから。大統領が治める民主主義の国として、ガレットデロワ(王様のガレット)というお菓子を食べるにもちゃんと考えがあるのです。
マクロン大統領も、
il n'y a pas de fève dans cette galette. Car il se trouve qu'il n'y a pas de roi à l'Élysée
このガレットにフェーブはありません。なぜならエリゼ宮に王はいないからです、と演説しています。
とっても美味しいフランジパニ “chefs-d’œuvre de frangipane” (ガレットデロワ の中に詰められる、アーモンドのクリーム)とpâtes パイ生地をみんなで分け合うだけ、なんだそう。

陶器のフェーブが当たると嬉しいものです
陶器のフェーブが当たると嬉しいものです

毎年趣向を凝らしたガレットデロワにフェーブ。デザイナーに注文したものや高級フェーブ、アタリのフェーブが入っていて商品やサービスと引き換えできる福引のようなものまで様々。
サイズもお一人用から10人前までと沢山あります。一人用のガレットにフェーブは入っていないのでご注意くださいね。

シトロンやジャンドゥーヤ、ピスタチオにショコラなど変わり味も見かけます
シトロンやジャンドゥーヤ、ピスタチオにショコラなど変わり味も見かけます

早いところではノエルの後から、遅くまでは1月の末まで、ブーランジェリーやパティスリーでガレットデロワを楽しむことができます。

1月に旅行にいらっしゃる方はぜひ、ガレットデロワを食べてみてくださいね。

それではまた、à bientôt!

筆者

東京特派員

HIROMI

フランスにて妊娠、出産を経て現在日本で子育て中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。