【スペイン】バレンシアの火祭りのプレイベント‟ニノット展”は2月4日スタート

公開日 : 2023年01月30日
最終更新 :

日本ではスペインの三大祭りのひとつに数えられ(※スペインでは三大祭りというとらえ方はありません)、ユネスコの無形文化遺産に登録されているバレンシアの火祭り。毎年3月に催されますが、実は2月にもプレイベントがあるのです。ひとつは開会式典で、これは2月最終日曜日の夜にセラーノスの塔前で開かれ、大勢の人が押し寄せます。そしてもうひとつの大事なイベントが、ニノット展です。

ニノットというのは、バレンシア州の公用語でもあるバレンシア語で人形という意味です。

日本では、火祭り最終日に“張り子人形”を焼く、という表現がされることが多いのですが、実際に目にしてみると人形というスケールを超えています。現地では“ファヤ”と呼びますが、いい日本語訳が見つからず、私は苦し紛れに可燃性のオブジェと書いたりするのですが・・・。

すぐ下の写真をご覧になればおわかりのように、多くは大小さまざまな人形の集合体なんです。そして、火祭りでいうニノット(人形)とは、メインのオブジェのまわりに置かれる等身大の人形のことなのです。

©VisitValencia
まわりに並べられたほぼ等身大の人形がニノット
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まわりに並べられたほぼ等身大の人形がニノット

火祭りではバレンシア市内と隣接する町に大小合わせて800近い“ファヤ”が設置されます。ニノット展では、各“ファヤ”から1点選んだニノットを集めて展示します(その後各“ファヤ”の完成に合わせてそれぞれの設置場所に運ばれていきます)。王室ファミリーや話題の政治家やスポーツ選手などの有名人がいたりと、世相も反映されていてなかなか面白いんですよ。ニノット展の入場者は、大人の部と子どもの部から一点ずつ気に入ったニノットに投票することができます。そして見事1位に輝くと、火祭り最終日の点火前に取り出され、火祭り博物館に永久保存されることになるのです。

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大人の部の”ファヤ”のニノットはほぼ等身大
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大人の部の”ファヤ”のニノットはほぼ等身大
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子どもの部の“ファヤ”は小ぶりなので、ニノットもこんな大きさ
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子どもの部の“ファヤ”は小ぶりなので、ニノットもこんな大きさ

今年のニノット展の開催は、2月4日(土)からで、子どもの部のものは3月14日(火)、大人の部のものは15日(水)まで展示されます(展示後は、各“ファヤ”の完成に合わせて設置場所に運ばれます)。会場は芸術科学都市にある科学博物館の1階で、入場料は3ユーロ(4~12歳は1.50ユーロ)。10時開場で、月~木は20:00、金土日は21:00までになります。

ぜひ会場に足を運び、清き一票を投じてみてくださいね。

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筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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