【岡山】日本三大練供養の1つ「誕生寺会式大法要」 ~久米南町~

公開日 : 2023年04月05日
最終更新 :
筆者 : mami

こんにちは。岡山特派員のmamiです。
岡山も今年は観測史上、最も早い、桜シーズンの到来でしたが、4月になり零れ桜(こぼれざくら)を楽しんだのも束の間、今日は「桜流し」の雨です。
今月は、二度目になりますが久米郡久米南町をご紹介します。

 久米南町は岡山県のほぼ中央に位置し、町の中央を南北に国道53号線とJR津山線が通り、県内外へのアクセスの良い町です。今日は誕生寺での「練り供養」についてご案内したいと思います。
 正式には「法然上人御両親御追恩二十五菩薩天童迎接練供養会式大法要」と称するそうです。練供養とは阿弥陀さまが菩薩様を引き連れ現世に来られ、再び戻られて行く様を表した儀式(中将姫伝説)のことで、奈良県の當麻寺で始まったといわれています。
 誕生寺では、法然上人のご両親を浄土へお迎えする練供養で、始まったのは室町時代といわれ、岡山県の無形文化財に指定されています。  
 法然上人については、以前にも一度「法然上人お手植えの銀杏」の中でご紹介しています。リンクを貼っておきますので興味のある方は読んでください。
👉 法然上人お手植えの銀杏

 誕生寺のお会式は、毎年第三日曜日に開催され、今年は4月16日(日)です。
練り供養は、かわいい稚児行列から始まります。記憶にはありませんが、私もこの稚児行列に参加したことがあるそうです。行列は、誕生寺から東の娑婆塔まで歩き、そこから戻ってきます。
稚児行列に続き、念仏を唱える中、厳かに二十五菩薩が練り歩く姿は、來迎曼荼羅が現世に示現された情景といわれています。
二十五菩薩が練り歩く姿は、金色に輝く面をつけていて、それぞれ笙、琵琶、龍笛など雅楽で使われる楽器を持っています。僧侶の方々も多くいらっしゃいました。地元の方に聞いてみたら、誕生寺に縁(ゆかり)、のあるお寺の僧侶が全国から集まってこられ、なかでも京都から来られている方が一番多いそうです。

 誕生寺の練り供養は「日本三大練供養」のひとつですが、他の2つを調べてみたら、当麻寺(奈良県葛城市)、弘法寺(岡山県瀬戸内市)ということでした。同じ岡山県内にもう一つあることは知りませんでした。機会があれば弘法寺も取材してみたいと思います。

開催日
令和5年4月16日日曜日
住所
〒709-3602 岡山県久米郡久米南町里方808
電話番号
086-728-2102(誕生寺)
公式サイト
誕生寺公式サイト
交通アクセス(車)
中国自動車道院庄ICから約20分
交通アクセス(公共)
JR誕生寺駅から徒歩約15分。またはタクシーで約3分
駐車場
普通車50台、バス20台

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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