
ゴールデンゲートブリッジが最も美しい時(サンフランシスコ)
アメリカ土木協会で、20世紀で作られた最も美しい橋「ゴールデンゲートブリッジ」その優美な姿は世界を代表する橋の一つかもしれません。そして国立公園で最も集客数の多いのゴールデンゲート国立レクリエーション地区のランドマークでもあります。そんなことからサンフランシスコを訪れた方は一度はやってくる場所です。青い空に映えるインターナショナルオレンジの橋、ここは絶対外せない場所です。
しかし、この橋が最も美しい瞬間、実は夕暮れ時なのは案外知られていません。夜景となる少し前の夕景のゴールデンゲートブリッジは、昼間の賑わいはなく信じられないほど静かで、歩道もしかり、すれ違う人もまばらで、小型パトロールカーが安全確認のため行ったり来たり。でも風の強い日はあの音が聞こえるかも…美しく不思議な音を奏でる世界一の橋です。

今回のバス旅出発地点は、フィッシャーマンズワーフの北端ギラデリスクエアです。ノースポイント&ポークストリートの角に、赤い波板の屋根付きの分かりやすいミュニバスの停留所です。10分間隔くらいでくる#28デイリーシティー方面のバスに乗車しました。

カウホーロー地区、マリーナ地区パレスオブファインアーツを過ぎて、緩やかなカーブからトンネルに向かったバスの車窓からはゴールデンゲートブリッジがもう目の前に見えます。何人かはカメラを取り出し撮影、それくらいこの日は綺麗に見えていました。ギラデリスクエアから乗車して20分足らず、目的地ゴールデンゲートブリッジ南側に到着しました。

ビジターセンター前のカーブに、ポツンと表示があるだけのバス停で下車です。帰路も同じ所から乗車します。この日の日没は7:34。夕方6時を過ぎるとギフトショップ、カフェも閉まり本当に橋を眺めるだけです。安心なのはおトイレが夜9時までは使える事です。
樹木や目安になるものがないので、画像からは全く分かりませんが、この時、北西の風風速32k/h(日本の原チャリの法定最高速度が30km)体感気温は5℃。突風の中の冷蔵庫といったところでところでしょうか。服装はスキー場にいる格好です。見てみたいと思い立って行動してしまい仕方ないかと思うのですが、なんでこんな日にと思ってしまいました。

太平洋側は夕暮れから徐々に宵闇に向かっています。

橋の右側は夕暮れ、左側サンフランシスコの街並みはまだ明るく、イーストベイのバークレイヒルの斜面の家々のリビングルームのガラスは夕日に反射してキラキラ輝き出しています。橋の対比した風景、あっちは夕暮れこっちはまだ明るいユニークな景色でした。ゴールデンゲートブリッジと黄昏の空のグラジュエーション、橋の上は猛烈な風でほっぺが動かないくらい厳しい状況でしたが、見応えのある景色でした。
漆黒の時間も徐々に迫ってきて、ライトも点灯し始めました。寒さのあまり少し耳鳴りもしてきており、早歩きで、次の撮影場所の展望台に向かいました…

…寒さのあまりの耳鳴りですが、この原因ひょっとすると、ゴールデンゲートブリッジのハウリングだったかもしれません。実は、2020年6月ゴールデンゲートブリッジの歩道の手すりに自殺抑止の羽板のようなものを設置した直後から、強風の日に変な音が聞こえるようになったとSNSで話題になっていました。”ゴールデンゲートブリッジ” ”奇妙な音”と検索してみてください。金属音のような、下手なバイオリンみたいな、耳鳴りのような…西向き風速22mphくらいの強風で鳴り始め、速いと高音遅いと少し低音と風速で音が変わるらしいです。
もっと早く気がついていたら動画を撮っていたのに残念無念の撮り忘れ。その一方で噂の”世界一大きな楽器”の貴重な音楽鑑賞となったわけです。

奇妙な音も忘れるくらいの夕景です。夜景とは別の趣きがあっていつまでも見ていたい景色でした。

気がつけば、真っ暗!帰りはフィッシャーマンズワーフ方面のバスに乗車してください。
昼間に行くことが多いゴールデンゲートブリッジですが、夕暮れの景色も捨てがたいです。駐車場も開いているので車でも行けますが、何せ夜間なので十分気をつけていらしてください。また万が一もあるので、出かける時は複数でお出かけください。
判断の時?日没待ち?ギラデリスクエア
いかがでしたか、夕暮れのゴールデンゲートブリッジ。最新iPhoneで夜景が綺麗に撮れたとは言っても、やっぱりいいカメラだったらもっと臨場感のある橋が撮れたかもと思いました。しかし、これからの季節は霧が出ているかどうか?日没に合わせる為、どこかで待機しておこうという方。おすすめの場所があります。

それが、バス停の脇にあるギラデリスクエアです。その中のシーフード&ステーキレストランの『マコーミック・クレトス(McComick&Kureto's®︎)』目の前にアルカトラズ島が見てダイニングでゆっくり食事を楽しむにも、すごくおすすめですが、バーラウンジは、お財布にも嬉しい”ハッピーアワー”があって、お手頃に霧の具合を見ながら時間が過ごせます。サンフランシスコを代表するハイブリッド製法のアンカースティーム。清潔なグラスでクリアな美味しさでした。
場所も分かりやすいので、夕方の待ち合わせにも重宝しています。

【マコーミック・クレトス】
住所: Ghirardelli Chocolate Experience
900 North Point St, San Francisco, CA 94109
TEL: 415-929-1730
オープン時間:毎日11:30〜21:00 金土〜22:00
ハッピーアワー:月〜金16:00〜18:00
Webサイトこちら

筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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