北海道砂川市で"香りの世界"を体験~コスメブランドSHIROの「みんなの工場」と「SHIRO CAFE」
コスメティックブランド「SHIRO」が店舗・工場・カフェを備えた「みんなの工場」を北海道砂川市にオープン。おいしい菓子店が点在するスイーツの街などとして知られる砂川市に新たなスポットが誕生しました。
2023年4月、小学校跡地にオープン
白と木目の壁が青空に映える建物は、コスメティックブランド「SHIRO砂川本店」を移転し、砂川市立江陽小学校の跡地に2023年4月にオープンした「みんなの工場~MINNANO-SUNAGAWA FACTORY BY SHIRO」。
敷地は広々として北海道らしい解放感があり、さらにピンネシリをはじめ樺戸連山を一望できる場所にあります。
個人的には、この時期、残雪の樺戸連山は特に美しいと思う北海道の春らしい景観です。
そんなすがすがしいロケーションにある「みんなの工場」をご紹介します。
子どもからオトナまで、思い思いに過ごしてみたい"みんなの工場"
エントランスを入るとすぐ左手にあるインフォメーションには、かわいいイラストが描かれています。
ひと目みれば一目瞭然の工場や敷地のマップです。
そのインフォメーションから真正面に見えるのは、ガラス張りの工場内部(調合室)。
ショップやそのほか一般の人が立ち入ることができるエリアから、工場内部をガラス越しに見ることができます。
ガラスの向こう側では、白衣を着たスタッフが実際に働いているところも目にすることができ、社会見学のようなワクワク感。
普段、見ることができないスポットを垣間見られるのは、老若男女を問わず、ワクワクする体験です。
建物内を巡ると、研究開発室をはじめ素材処理室、調合室、充てん室、包装室と、オフィスや倉庫以外のすべての製造工程を目にすることができます。
背後に見えるライブラリー(SHIROスタッフが選書)や、写真の白いネット部分は、子どもが楽しく過ごせるスペースの入り口。
天井にはネットが張ってあり、"ジャングルネット"の上で子どもが遊べる「キッズスペース」になっています。
大人も子どもも一緒に過ごせる「みんなの工場」を象徴するように、「授乳室」も完備。
そしてもちろん、ショップも砂川本店ならではのラインアップです。
写真は砂川本店限定販売、オードパルファン(4,180円)とヘアバーム(3,410円)、そしてフレグランスディフューザー リキッド(5,720円)の「フルーツブーケ」。
白いボトルがトレードマークの「SHIRO」ですが、オードパルファンとヘアバームは、明るいイエローカラーで、「フルーツブーケ」用に新たに作ったそうです。
砂川本店限定の商品やコスメティック製品のほか、SHIROオリジナル雑貨やセレクト商品の食品も販売しており、選ぶのが楽しくなるショップです。
"フレグランス"の世界を垣間見られる「ブレンダーラボ」
コスメティック商品の奥に見えているイエローや透明の液体。
ここが自分の好みの香りをブレンドして、自分オリジナルの香りを作ることができる「ブレンダーラボ」です。
並んだ三角フラスコやスポイトを使い、まるで研究室の一員になったような気分を味わえるほか、何より"香りを生み出す"工程に触れることができるのも「みんなの工場」ならではのチャンスです。
早速、スタッフの方に説明やアドバイスをもらいながら、"香りのブレンド体験"に挑戦!
ボトルの価格はサイズによって異なります(30ml / 4,180円~)。
ボトルを決めたら、次はオードパルファンタイプかボディコロンタイプかを決めます。
香りのタイプによって、香料の量が異なり、それにより、選ぶ香料の
定番の香りに加え、期間限定の香りも2種類ありました。
それぞれの香りを確かめながら選ぶことができます。
そしてこの工程が難しくもあり、最も楽しいともいえるポイント。
香りを何種類ブレンドするか、また、どの香りがよいかを即決するのは、ある種至難の業。
最も好きな香りを選び、スタッフの方にアドバイスを求めたりしながら決めました。
選んだ香りは、専用のペーパーにスプレーしてブレンドしたときのイメージを確認します。
そしていよいよブレンドタイム!
三角フラスコに入った香料は美しくもあり、理科の実験も思い起こす非日常の体験感覚。
最初に決めた"香料のレシピ"通りの分量の香料をボトルに入れます。
実際、スポイトで適量の香料を吸い上げるには少々コツが必要で、集中して取り組みます。
次は、透明な筒に入ったアルコールをビーカーに注ぐ工程。
小さな漏斗を使ってアルコールをボトルに注ぎ入れます。
ポンプとキャップをしっかり締め、軽く手首を返しながらアルコールと香料をなじませ、最後にラベルを貼ると、オリジナルの「MY FRAGRANCE」が完成!
各所で優しいスタッフの方にお手伝いいただきながら、初めて"自分の好みでフレグランスを作る"という貴重な体験をしました。
さらに2~3日置くとより香りがなじんでくるそう。
レシピをどのように決めるのか、スタッフの方の説明を聞いていると、今まで未知の世界だった"フレグランスの世界"を少しだけ知り、調香師になったような気分も味わえました。
感動レベルのカフェランチ@SHIRO CAFE
「みんなの工場」の一角には、「SHIRO CAFE」。
解放感あるカフェは、驚きと感動の連続でした。
カフェには大きなテーブルや窓際にもテーブルが並んでいます。
カフェの窓からは、ピンネシリをはじめ樺戸連山も一望。
その手前には畑が広がり、季節を通じて北海道の自然を感じられるロケーションです。
「ピッツァ ヴェルドゥーラ」(1,320円)。
名称は"カフェ"ですが、登場した料理のゴージャスさに感動。
ピザはこちらの窯で、間伐材の薪を使って焼き上げているそう。
そういえば、店内には薪の香ばしい香りも漂っています。
ジェノベーゼソースを使った緑の野菜を意識したピッツァだそうで、季節によって野菜は変わるそう。
この日はなんと、貴重な天然の「ギョウジャニンニク」がたっぷりトッピング。
定番のトッピングは、ハモンセラーノや北海道白糠町のチーズ。
風味豊かで香り高いピッツァです。
さらに感動したクリームパスタ「鶏ミートボールのゆずクリームスパゲッティ 酒かすチップを添えて」(1,375円)。
クリームソースですが、とてもさっぱりしており、ゆずの風味とともにまさに食べ飽きないおいしさ。
こちらが"酒かすチップス"。
さわやかともいえるようなクリームソースのアクセントになるチップは、コクのあるおいしさはもちろん、クリスピーな食感もポイントです。
そんな料理と一緒に味わいたいドリンクもおいしく個性的。
ですが、材料はいたって自然派。
なんと"がごめ昆布"も入っている健康ドリンクともいえます。
写真は「ジュレソーダ 梅昆布×ハスカップ」(814円)。
スッキリおいしい味の中に懐かしい風味が重なるドリンクです。
「SHIRO CAFE」で提供する料理には、SHIROの製品に使用している同じ"食べられる原料"も使っており、工夫を凝らしたメニューですが、とにかく「美味しい」と連発してしまう心地よい味が印象深いピッツァとパスタでした。
ちなみにボリュームもたっぷりです。
見て、体験して、味わって、買って、過ごして楽しむ。
さまざまな要素が楽しませてくれる「みんなの工場」です。
どちらを見てもステキな施設でしたが、何より印象的だったのは、ブレンダーラボやカフェで担当していただいたスタッフの方のほころんだ"笑顔"でした。
なお、工場の商品製造工程を見学(ガラス越し)をしたい方は、みんなの工場bySHIRO公式サイトで工場の製造スケジュールをご確認ください。
最後に、こちら↑は、中空知(なかそらち)エリアを中心とした飲食店・ショップなどの立ち寄りスポットを紹介しているカード。
エントランスにずらりと並んでおり、地元ならではの目線で丁寧に紹介されたスポットは、特に中空知エリア初心者の旅人にとっては、とても参考になると思います。
「みんなの工場」おすすめの立ち寄りスポットもぜひこちらでチェックしてみてください。
「みんなの工場~MINNANO-SUNAGAWA FACTORY BY SHIRO」のデータ
- 名称
- みんなの工場~MINNANO-SUNAGAWA FACTORY BY SHIRO
- 住所
- 北海道砂川市豊沼町54-1
- TEL
- 0125-52-9646
- 営業時間
-
ショップ 10:00~19:00(ブレンダーラボ最終受付18:30)
カフェ 11:00~19:00(L.o18:30)
工場 10:00~17:30 - 定休日
- 不定休(工場は日・祝日)
- アクセス
-
JR「砂川駅」よりタクシーで約10分
札幌中心部より車で約65分(道央自動車道経由)
新千歳空港から車で約80分(道央自動車道経由)
旭川中心部より車で約65分(道央自動車道経由)
※以上は2023年5月現在の情報です。
関連サイト
筆者
北海道特派員
市之宮 直子
小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。
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