“世界一”がギュッと詰まったドバイだからできる感動体験

公開日 : 2023年05月22日
最終更新 :

街中に高層タワーが林立し、世界一贅沢な観光スポットとして知られるドバイ。治安がよくて清潔、日本からの直行便が定期運航している便利さもあり、コロナ後のディスティネーションとして人気上昇中です。街には世界一の広さの人工島、世界一の高層タワー、世界一の高さにあるインフィニティ・プールなど400以上の“世界一”があり、その数を続々と更新中。そんなドバイで今、体験したい感動アクティビティをご紹介します。

砂漠も海もよくばりに楽しむ、ダイナミック&ラグジュアリー体験

新たなリゾートエリアが次々と登場し、進化を続けるドバイ。
新たなリゾートエリアが次々と登場し、進化を続けるドバイ。

ドバイは7つの首長国による連邦国家「アラブ首長国連邦(UAE))」のなかのひとつ。もとはアラビア湾の交易の要所であり、漁業が盛んな地でしたが、1971年の連邦結成後はUAEの金融の中心となり、華やかな観光都市として存在感を放っています。4,114㎢の面積は日本の埼玉県と同じくらいの広さで、その9割以上が砂漠。つまり海と砂漠が近い! 市街地から車で1時間も走れば、壮大な砂漠の世界が広がります。“中東のハワイ”とも呼ばれるビーチリゾートと、かつて遊牧民が暮らした時代の面影が残る砂漠。動と静のように全く異なる二つの世界を体験できるのも、ドバイの魅力です。

ドラマチックな朝焼けから始まる熱気球ライド

熱気球から眺める朝焼けが感動的。
熱気球から眺める朝焼けが感動的。

砂漠の国を訪れたら、ぜひとも体験したいのがデザート・サファリ。デザート(desert)とは砂漠のこと。ベドウィンと呼ばれる遊牧民がルーツであるドバイの人々は、現在でも週末は砂漠でBBQをしたり、のんびり過ごすことを楽しみにしている人が多いのだそうです。

至れり尽くせりと評判の「バルーン・アドベンチャーズ・ドバイ」

モーニングコーヒーの後は、絨毯の上に寝転んで星空に癒されて。
モーニングコーヒーの後は、絨毯の上に寝転んで星空に癒されて。

今回参加したバルーン・アドベンチャーズ・ドバイのアクティビティツアー「シェアードホットエアバルーン」は、熱気球ライドとともに4WD車の砂漠クルーズ、キャメル(ラクダ)ライドやキャンプサイトでの食事など、砂漠でのお楽しみを丸ごと体験できるもの。充実した内容と、ホスピタリティの高さでも評判のツアーです。

ホテル出発は朝4時半。市街地から車で20~30分も走ると高層ビルの夜景が遠ざかり、目の前にあるのはハイウェイを照らす一直線のライトだけ。やがて舗装路が途切れ、出発から約1時間で砂漠のまん中に到着です。訪れたのは3月の初め。日中の気温は30℃以上になりますが、夜明け前の砂漠はびっくりするほどの寒さで、ダウンが必要。サーチライトに照らされた絨毯の上には、温かいコーヒーとデーツが用意されていました。

星空で繰り広げられるドローンショー

アラビアにちなんだモチーフや、「Dubai」の文字がドローンで描かれます。
アラビアにちなんだモチーフや、「Dubai」の文字がドローンで描かれます。

まっ暗な砂漠では、頭上にきらめく星の数に圧倒されます。「空から降ってくる」とは、まさにこのこと。そのなかに、一筋光るのは流れ星でしょうか? 条件がよければ、願い事が追い付かないほどの星が流れることもあるのだそう。その空で繰り広げられるのが、約5分間のドローンショー。星や可愛らしい動物、文字などが夜空に描かれます。少しずつ空が白み始めると、周りにたくさんの気球がスタンバイしていたことに気付きました。「ゴォ~! ボワッ!」と聞こえてくるのは、ガスバーナーで気球内の空気を温める音。ぺしゃんこだった気球が逆水滴型の姿を現し、いよいよ搭乗です。

出発準備中の気球。6人乗りから最大20人乗りまであり、貸し切りも可能。
出発準備中の気球。6人乗りから最大20人乗りまであり、貸し切りも可能。

未明の空に繰り広げられる太陽と月の競演

地平線から姿を現したばかりの太陽を熱気球から眺められます。
地平線から姿を現したばかりの太陽を熱気球から眺められます。

初めての熱気球ライド。気球の下に取り付けられたバスケットに乗り込むと、浮上時と着陸時の態勢を確認されます。地上に繋がれていたロープを解き放つ瞬間、緊張が走りますが、大きく揺れることもなくスムーズに上昇。地上で見送るスタッフや、スタンバイ中の気球がみるみる小さくなっていきます。東の空では上り始めた太陽が地平線を赤く染め、反対側には名残惜しそうな月がほの白く光っているのが見えました。

地上1,000mを超える高さから俯瞰する砂漠に、世界の広さを実感できます。
地上1,000mを超える高さから俯瞰する砂漠に、世界の広さを実感できます。

地上1,000mの上空から野生のガゼルを発見!

ところどころに生えた草を探し、のんびりと移動する野生のガゼルが肉眼でもはっきり見えました。
ところどころに生えた草を探し、のんびりと移動する野生のガゼルが肉眼でもはっきり見えました。

熱気球ライドでは、地上1,200m近くまで上昇。外気温はかなり低いのですが、ガスバーナーで気球内の空気を温めているので寒さは感じません。バーナーとロープが風にはためく音以外は静寂の世界。その異空間から地上を俯瞰していると、日常のすべてから解放されるようです。果てしなく広がる砂漠には、ポツリポツリとキャンプや発電施設があり、移動中のラクダの群れや野生のガゼルの姿も発見しました。

この日は風がほとんどなく、穏やかな熱気球日和。明け方から出発するのは、朝のほうが風が安定して条件がいいため。地上1,000m以上まで上がるとはいえ、熱気球はとても安全で楽しい乗り物であることを実感しました。その証拠に、「高所恐怖症だから、無理かも~!」と搭乗前に話していた同行者も、「不思議なほど、全然怖くなくて快適!」と空のバルーン散歩を満喫していました。

この日のパイロットはキャロラインさん。同社では12人のパイロットのうち、2人が女性。
この日のパイロットはキャロラインさん。同社では12人のパイロットのうち、2人が女性。

砂漠ドライブでキャンプサイトの朝ごはんへ

砂漠ドライブで朝食会場へ到着すると、ラクダたちがお出迎え。
砂漠ドライブで朝食会場へ到着すると、ラクダたちがお出迎え。

約1時間の空中散歩が終わっても、まだ朝8時を回ったばかり。ここからはヴィンテージランドローバーで砂漠ドライブを楽しみながら朝食会場を目指します。砂漠の中にぽつりとあるキャンプサイト内部はとてもきれいに整えてあり、朝食メニューも豪華。伝統的な豆料理やスープのほか、卵料理、ハムやチーズ、フルーツなどが並びます。

遊牧民の気分を味わえるキャンプサイト。トイレが清潔なこともポイント。
遊牧民の気分を味わえるキャンプサイト。トイレが清潔なこともポイント。
好きなものを選んで食べられるビュッフェスタイル。
好きなものを選んで食べられるビュッフェスタイル。

一度は体験したい、ラクダの背に揺られるキャメルライド

ラクダの背に揺られておサンポタイム。ツアー時間中は何度でも乗れるのがうれしい。
ラクダの背に揺られておサンポタイム。ツアー時間中は何度でも乗れるのがうれしい。

キャンプサイトのそばにスタンバイしているのが、数頭のラクダたち。ツアー参加者は自由にラクダに乗ったり、記念写真を撮ったりすることができます。のんびりとした表情を見ているだけで癒されるし、ラクダの背は思ったより高くなかなかスリリングですよ。

ツアーが終了し、ホテルに帰ってくるのは11:00ごろ。ひと休みしても午後から夜まで、たっぷり楽しむ時間があります。プールでのんびりしたり、街歩きやショッピングを楽しみましょう。

バルーン・アドベンチャーズ・ドバイでは、今回参加した早朝ツアーのほか、砂漠に1泊して体験する熱気球ライドや、カップルや家族、グループなどで貸し切りできるプランもあります。このライドは毎年、気候コンディションによって催行時期が変わり、9~10月にスタート、翌年の5~6月にかけて終了します。おすすめのシーズンは、昼間も比較的涼しくて気候が安定している10~3月。催行期間を確認し、お好みのプランを選んでみてください。
バルーン・アドベンチャーズ・ドバイ Balloon Adventures Dubai
シェアードホットエアバルーン:大人AED1,350、子どもAED1,100

ドバイが誇る世界一を海から眺める優雅なクルーズ

白亜の豪華クルーザーは、乗り心地も、スタッフのホスピタリティも申し分なし。
白亜の豪華クルーザーは、乗り心地も、スタッフのホスピタリティも申し分なし。

ビーチエリアの開発と整備が進むドバイでは、ヨットクルーズも人気アクティビティです。数あるツアーのなかでも、最新型のヨットで「セレブの気分に浸れる」と評判なのが、エクスクルーシブ・ヨット社のクルーズ。今回はドバイ・マリーナを11:30に出発する、ランチ付きコースに乗船しました。

独創的なタワーやホテルに圧倒される、まるで建築物の野外博物館

世界一の人工島「パーム・ジュメイラ」を目指して出航。
世界一の人工島「パーム・ジュメイラ」を目指して出航。

ドバイ・マリーナは、約1.7kmのウォーターフロントに超高層ビルが連なり、水路には豪華クルーズ船が停泊するビーチエリア。ここから発着するヨットクルーズでは、ヤシの木の形が象徴的な人工島「パーム・ジュメイラ」を一周しながら、ドバイが誇る世界一の数々を見ることができます。

暑かったら、ゆったりとしたソファが置かれたキャビン内でくつろいで。
暑かったら、ゆったりとしたソファが置かれたキャビン内でくつろいで。

クルーズ船のキャビンは、暑い昼間でもエアコンが効いて快適。せっかくなので、景色のよい屋上デッキへ上がりましょう。すると、クルーが冷たい飲み物とスナックを運んできてくれます。目の前に迫るのは、高層住宅を擁するショッピングモール「ジュメイラ・ビーチ・レジデンス」。やがて、世界一の高さを誇る観覧車「エイン・ドバイ」が見えてきました。ここを過ぎると一気に視界が開け、アラビア湾へ。右手に広がるパーム・ジュメイラを眺めながらぐるりと一周。人工島の先端に立つのが、アトランティス大陸をモチーフにしたホテル「アトランティス・ザ・パーム」です。

船上で振る舞われる豪華なBBQランチ

船上でクルーが調理してくれるから、できたてを味わえます。
船上でクルーが調理してくれるから、できたてを味わえます。

キャビンからはお肉が焼けるいい香りが漂ってきました。クルーザーを停泊し、ランチタイムです。内容は、チキン、ビーフ、ラムのシシケバブ、ミニハンバーガー、サラダに、たっぷりのフルーツなど。

ホスピタリティの高さも人気の理由。
ホスピタリティの高さも人気の理由。

お好みの料理を選ぶと、クルーがデッキまで運んでくれます。こんな心遣いもうれしいですね。世界で唯一の7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」が見えてきたら、2時間のクルーズも終盤です。

朝食付き、サンセット、ミッドナイトなどお好みのクルーズを。
朝食付き、サンセット、ミッドナイトなどお好みのクルーズを。

エクスクルーシブ・ヨット社では今回乗船したランチ付きコースのほか、朝9時に出発する朝食付きコース、夜はサンセット、ムーンライト、ミッドナイトなど夜景を楽しめるコースがあり、最終クルーズの出発は夜9時。セレブ気分に浸りながら、進化が止まらない街、ドバイを眺めてみてはいかがでしょうか。
エクスクルーシブ・ヨット Xclusive Yachts
2時間コース(BBQランチ付き):大人AED260、子どもAED160

いつ訪れても新しいドバイは、安全、衛生面も世界最高水準

7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」と波の形をした「ジュメイラ・ビーチ・ホテル」。新たなランドマークも続々と登場中。
7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」と波の形をした「ジュメイラ・ビーチ・ホテル」。新たなランドマークも続々と登場中。

遊牧民の時代にタイムスリップしたようなデザートサファリと、近未来的な建築物が続々と登場するビーチフロント。どちらも紛れもない、ドバイの姿です。せっかく訪れたなら両方体験してみたいですね。どちらも至れり尽くせりのツアーなので、体力の心配はありません。そして、施設や設備がとても清潔なところも(もちろん、トイレも!)、特に女性におすすめしたい理由です。
また、空港送迎や現地での移動、ツアーの手配は、「アラビアン・アドベンチャーズ」にお願いするとスムーズ。空港へは日本語を話す担当者が迎えに来てくれ、両替、スマホ用のSIMカード購入の案内、他の国とは少々事情が異なる中東滞在中の注意事項など、ていねいに教えてくれるので安心です。砂漠ツアーのほか、スークツアー、ウォーキングストリートツアーなども催行しています。
アラビアン・アドベンチャーズ
land@vacation-ota.co.jp(日本語メール窓口)

●取材協力:ドバイ経済観光庁
ドバイの観光情報満載のウエブサイト:
Visit Dubai

筆者

永田さち子

フリーランスのライター・編集者。旅、食、ライフスタイルをテーマに、雑誌やWEB記事を執筆。ハワイ記事を得意とし、渡航歴は70回以上。著書に、ガイドエッセイ「よくばりハワイ」シリーズ、「ハワイのいいものほしいもの」「おひとりハワイの遊び方」など14冊があります。プライベートでは、猫好きのへなちょこランナー。

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