グアムに台風”Mawar”が直撃!日本では報道されないグアムの悲惨な現状

公開日 : 2023年06月03日
最終更新 :
筆者 : りひゃん

Hafa Adai!グアム在住・デデド特派員のりひゃんです。
コロナ以降、久しぶりのブログ更新となります。

コロナによる入国規制が緩和され、約3年ぶりにグアム旅行を計画している方も多い中、スーパー台風”Mawar”がグアム全土を直撃しました。

5月24日にスーパー台風”Mawar”がグアムを直撃

日本では「台風2号」と報道され、今まさに日本に最接近しているこの台風。
グアムでは、深刻な被害を残しました。

大きな木が根元からめくれるように倒れています。

筆者が大好きな、ハガニア・マリンドライブもめちゃくちゃになってしまいました。

台風直後の島の混乱

筆者は過去2回、大きな台風をグアムで経験していますが、今回の台風は倒木被害が非常に多く、島に深刻なダメージを与えました。

台風接近中、すぐに停電になり、その内断水が始まり、地域によっては10日経った今も、停電・断水が続いています。筆者の住む地域は、水は戻りましたが停電は未だ続いています。

グアムは1年中暑い島なので、エアコンのない生活は不便そのものです。台風直後はガソリンを求める島民が、ガスステーションに長蛇の列を作り、5~6時間待ちの末ガス欠で手に入らなかった、というようなことも起こり一時パニックとなりました。

また、停電のため自宅でご飯を作るのも困難な状況。スーパーも開いていなかったので、ご飯を求めファストフード店のドライブスルーが1~2時間待ちに。皆食べ物難民となりました。

それでも10日経った現在は、少しずつ復旧が進み多くのレストラン、ショップ、スーパーも営業を再開しています。停電が続き、現金決済のみであった店舗も、クレジットカードが使えるところが増えてきました。

旅行会社経由のツアーは6月11日までキャンセルに

混乱に巻き込まれたのは島民だけではありません。
台風直前にグアム入りしていた旅行者は、フライトキャンセルにより日本に帰れなくなりました。

グアム国際空港が浸水による深刻なダメージを受けたことから、空港は29日午前中まで閉鎖し、日本人旅行者が日本に帰国できたのは30、31日であったと聞いています。

写真はハガニア地区にある某コンドミニアム。外壁が壊れ、部屋の中にすさまじい雨風が吹き込んだことでしょう。その他のホテルも、特に海側に建つホテルの被害が深刻で、ホテルによっては6月20日まで予約を一時中断しているところもあるようです。

この期間に、グアムに取り残されてしまった多くの旅行者の方は不安、不便な滞在を強いられたのは言うまでもなく、少ない情報の中で日本人同士で情報交換をし、なんとか過ごされたそうです。

また、6月中に旅行を計画していた方も、行くべきなのか、今回はやめた方が良いのか、悩んでいる方が多いように思います。旅行者を受け入れるには、まずホテルの修繕が最優先。今後も情報が混在することが予想されます。

グアムの復興はゆっくりと確実に

現時点では島全体で41.5%しか電気が回復していません。半分以上は未だ停電が続いています。
しかし、毎日必死に修理、メンテナンスし着実に復旧していると感じます。

コロナの規制が緩和し、グアムに行けることを楽しみにしている日本人旅行者が多いと思うので、ゆっくりと、でも確実に復興に向けて頑張りたいです。

筆者

グアム特派員

りひゃん

グアム在住7年目のフリーランスライターです。5歳になる娘の子育てをしながら、グアム生活満喫中!

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