江の島でかなえる週末パワーチャージ旅！絶景・グルメ・歴史……朝から夜まで充実の最強1dayプラン

江の島は東京都心からのアクセスが魅力のひとつ！新宿駅と東京駅からはどちらも約1時間でアクセスできるとなれば、ぐっと身近に感じられるはずです。

最寄り駅は通称「江ノ電」で親しまれる江ノ島電鉄・江ノ島駅、湘南モノレール・湘南江の島駅、そして小田急江ノ島線・片瀬江ノ島駅の3駅。
新宿駅から出発する場合は小田急線が便利。特急ロマンスカーを使えば、乗り換えなしで片瀬江ノ島駅まで楽々とアクセス可能です。東京駅発なら、JR東海道線で藤沢駅、または大船駅を目指しましょう。藤沢駅で江ノ電に乗り換えれば江ノ島駅、大船駅で湘南モノレールに乗り換えれば湘南江の島駅に到着しますよ。

なかでも湘南モノレールは、移動時間の楽しさが倍増するイチオシの列車。大船駅から湘南江の島駅の約14分間、高所を走る車窓からは開放感たっぷりの景色を望むことができます。
日本にふたつしかない、ぶら下がり型の懸垂式のため、乗車中はまるでアトラクション気分。次々と移り変わる景色を目に、移動中から旅気分を盛り上げていきましょう！

湘南江の島駅は、2018年にリニューアルを終えたばかり。実際にレバーやハンドルを動かすことができる運転シュミレーターや「湘南モノレールのあゆみ」が紹介されたパネル展示など、見どころ満載の駅舎です。特に、5階ホーム改札階に新設されたルーフテラスは、晴れた日に富士山が望める隠れビュースポット！相模湾をはじめ箱根や伊豆まで一望できるのが自慢です。夕焼けや夜景も美しいと評判なので、帰りがけに立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

続いては、湘南モノレール駅から徒歩5分の龍口寺へ向かいましょう！建立は 1337年まで遡り、日蓮の弟子によって築かれた由緒ある寺院です。緑に囲まれた境内は今でこそ平和そのものですが、ここはかつて日蓮が斬首の刑に遭った場所。伝説では、光の玉が飛んできて処刑が中止になったという言い伝えがあります。捕らえられた日蓮が過ごした土牢は今も見学できるので、深い歴史を肌で感じてみてくださいね。

ほかにも歴史的見どころは多く、1910年に竣工した木造の五重塔は神奈川建築物百選に指定されている貴重なもの。また、本堂・山門は藤沢市指定重要文化財にも指定されており、こちらも見逃せないスポットです。

さらに、参拝以外での見どころが「延寿の鐘」での鐘つき体験！境内には鐘楼が設置されており、誰でも自由に鐘をつくことができます。手綱を持ち、鐘つき棒で気持ちをこめてひとつきしてみましょう。荘厳な鐘の音は、心が洗われ、スッキリとした気持ちになれますよ。

龍口寺を出発したら、江の島本島を目指して「すばな通り」へ向かいましょう。すばな通りは、江戸時代から江島神社詣の参道として栄えた通り。歴史あるショップやレトロなみやげ物店が並ぶ一方、おしゃれなショップ＆レストランも充実しています。

ここで絶対に立ち寄りたいのが、2019年にオープンした江の島初のプリン専門店。その名も「江の島プリン」です。鮮やかなブルーとイエローのパッケージが目を引くプリンは写真映え間違いなし！思わずSNSにアップしたくなるかわいさです。

いちばんの特徴は、大麦の皮を原料とする“麦こがし”が使用されていること。石臼でていねいに挽いた麦こがしを入れることで豊かな風味がプラスされるのだそう。ひと口食べると、香ばしい麦の香りがふわりと広がります。さらに、食物繊維や鉄分などの健康成分が含まれるといったうれしい効果もあるそう！プリンのほかにも、「麦こがしソフト」をはじめとするソフトクリームも販売しており、こちらも連日人気を集めています。

そんな江の島プリンを手がけるのは、1895年の創業から、ここ湘南エリアで営業を続ける日本精麦株式会社。「大麦にもっと親しみをもってもらいたい」という思いから、2019年にプリンの製造も開始しました。今や製造が追いつかないこともある人気ぶりで、早くも新名物として定着しています。地元の老舗企業による江の島みやげは、マストで手に入れたい一品です！

すばな通りをまっすぐ歩き、江の島弁天橋を渡ると江の島島内に到着！目の前に広がる江の島弁財天仲見世通りは、週末や長期休みになると観光客でにぎわうスポット。参道には江の島名物がズラリと並び、レトロな雰囲気が楽しめますよ。たこせんべい、貝最中など参道グルメを食べながら、日本三大弁財天の江島神社へのんびり向かいましょう。

高低差がある神社域の移動方法は全部でふたつ。ひとつ目は、屋外エスカレーター「江の島エスカー」を使って頂上まで行く方法。約5分で頂上の「奥津宮」へ行けるという、なんとも便利な移動手段です。ちなみに、歩く場合は辺津宮から奥津宮まで15分ほど。周りに広がる海や緑を眺めつつ、自分の足で一歩一歩上るのもおすすめです。

江島神社は「辺津宮」、「中津宮」、「奥津宮」の3つで構成された由緒ある神社。三姉妹の女神様を祀っていることから、女性にうれしいご利益も多いんです！なかでも、中津宮は絶世の美女・市寸島比賣命（いちきしまひめのみこと）がご祭神という神社。「よくばり美人守り」といった魅力的なお守りも販売し、もっときれいになりたいと願う女性に寄り添ってくれますよ。

さらに、パートナーと訪れた際に立ち寄ってほしいのが、頂上の奥津宮近くにある「龍恋の鐘」。江の島に残る「天女と五頭龍」の恋物語にちなんで、恋人たちの聖地と呼ばれるロマンティックなスポットです。記念写真と一緒にふたりで鐘を鳴らぜば、すてきな旅の思い出になるはずです♪

江の島に来たら絶対に外せない名物といえば、地元でとれた新鮮な魚介類。散策に疲れたら、海鮮グルメと絶景、どちらもぜいたくに味わえるランチスポットへ向かいましょう！

奥津宮のすぐそば、創業140年を超える老舗・魚見亭は、なんと全席が海に面しているという好立地！なかでも最高の景色が広がるのは、目の前に海と空を望むテラス席。足元のガラス窓には180度海が広がり、天気がよければ富士山までくっきり見ることができます。気持ちのよい海風を感じながら、時間を忘れてくつろぎのひとときを過ごしましょう。

名物は、地元でとれた新鮮なしらすを使った「生しらす丼」（提供は当日の入荷次第）と「江ノ島丼」！サザエを卵でとじた江ノ島丼（1000円）は、サザエのコリコリ食感が楽しい、江の島でしか食べられない一品です。
特にランチ時は、おいしい食事と海を望む絶景の両方をお目当てに、行列が絶えません。そのため、入店時は店前にあるパネルで予約が必要です。テラス席と店内のテーブル席、どちらか好きな座席を選べるので、好みの座席を選んでくださいね。

お腹いっぱいになったあとは、数々の伝説をもつ江の島岩屋へ！古くは弘法大師や日蓮といった僧が修行の地に選んだり、源頼朝が奥州藤原秀衡征伐を祈願したという歴史的なスポットでもあります。魚見亭のふもとにある石段を下り、岩屋までは歩いて3分ほど。道中は開放感あふれる海と、迫力満点の岩棚が広がる「稚児ヶ淵」が楽しめますよ。

一歩中へ入れば、外の気温と一変！長い時間をかけて波の浸食により形成された洞窟内は、ひんやりと心地よい空間です。第一岩屋と第二岩屋で構成されており、それぞれ歴史を感じる見どころが詰まっていますよ。

第一岩屋では、ろうそくの貸し出しサービスがあり、探検気分もさらにアップ！幻想的な灯りに照らされた洞窟内は、どこか神聖な雰囲気が感じられます。ここでは富士山の水穴まで続くと伝えられる場所や、さらには江島神社発祥の地を参拝することができます。
続く第二岩屋は、龍神伝説の残る場所。最奥では迫力満点の龍神さまがお出迎え。手を叩くと思わず笑顔になる、ちょっとしたサプライズ演出も必見です！

江の島岩屋からは、「べんてん丸」に乗って戻るのがおすすめです。江の島岩屋方面と江の島弁天橋を結ぶ船で、アップダウンが激しい島内の心強い味方。一気にショートカットできるうえ、開放感抜群の景色も楽しめます！

島内のさまざまな場所で夕焼けを望める江の島ですが、今回は特別に最高の夕日を望めるとっておきの場所をご紹介しちゃいます！人でにぎわう江の島弁財天仲見世通りの小道を抜けた先に、ひっそりとたたずむ穴場スポットが「西浦漁港」。海岸へと続く小道を降りると、目の前には雄大な富士山が広がります。
江の島では唯一という砂浜に座り、刻一刻と変わる空と海を眺めながら、ゆっくりと流れる江の島時間を感じてください。

旅の締めくくりは、クラフトビールとピザが自慢のビアバーへ！藤沢駅からほど近い場所にある「grano」ではおしゃれな雰囲気のなか、本場仕込みの料理と種類豊富なビールがいただけます。
クラフトビールは、なんと全300種類以上のなかから日替わりで16種類ほどを提供。カウンター内には、その日のメニューが分かるモニターを設置するというこだわりぶりです。取材時にいただいたのは、アメリカのGreen Flash Brewingが手がける「Hazy West Coast IPA」（グラス980円）。夏にぴったりのすっきりとした味わいです。何を注文するか迷ったら、スタッフが季節に合わせたフレーバーもおすすめしてくれますよ。

さらに、店に入ってすぐ目に入るのは、存在感たっぷりの赤いタイルが印象的なピザ窯。特注で作ったという窯で焼き上げるピザは、外はサクサクで中はもっちりとした食感がたまりません。「感動の一枚！」というレコメンドコメントがついた「ソロ ブッフォラ ドッビオ（水牛のモッツアレラチーズ）」は、一面真っ白という珍しいピザ！たっぷりのチーズは食べ応えも十分です。そのほか、ピンチョスやアンティパストも充実しているので、お酒と一緒にどうぞ。

平日は24:00、休日は22:00まで営業しているので、クラフトビール片手に旅の締めくくりにふさわしいディナーを楽しんでくださいね。