【イタリア】ボローニャの綺麗な教会を紹介①サン・フランチェスコ聖堂

公開日 : 2023年08月07日
最終更新 :
筆者 : 望月 唯

ボローニャのサン・フランチェスコ聖堂は、13世紀に設立されたゴシック様式の教会です。
ゴシック様式は同じくボローニャにあるサン・ペトローニオや、ミラノの大聖堂と同じ様式になります。
当時の建築家のこだわりが詰まっていました。

当時の教会建築のブームは、軽く、高く、壁を薄く!

サン・フランチェスコ教会の裏側
サン・フランチェスコ教会の裏側

前の時代のロマネスク様式の教会は、たくさんの大理石を使って荘厳さをイメージしたのに対し、13世紀から始まったゴシック様式では、「壁への装飾を減らして、もっと軽く、高く教会を作ろう」ということになりました。
サン・フランチェスコ聖堂はそんな13世紀に設立しています。
教会内部だけでなく、後ろから見てもゴシック形式の特徴がわかります。
下にある聖堂の土台に対して、積み木のようにどんどん重なって高さが作られています。
ちなみに麓にあるお墓に埋葬されているのは、中世のボローニャ大学の教授だそうです。

縦に長い教会
縦に長い教会

内部はこんな感じ。
縦に長い作りになっています。
大理石の重々しさはなく、神様がいる空に続くようなイメージで作られました。
ただし壁が薄いと、柱がなければ崩れてしまいます。
「うすい壁を支えるにはどうしたらいいのか?」といった時に生まれた当時の技術が、アーケードの柱「Contrafforti」です。文字通り、力に対抗するという意味ですが…
アーケードの柱の組み合わせによって、壁を支えています。
ゴシック様式の教会の特徴なので、この柱を発見したらぜひ「12世紀あたりに作られたんだ」と思いながら鑑賞してみてくださいね。

サン・フランチェスコ聖堂
Piazza Malpighi, 9, 40123 Bologna BO
月曜日から金曜日 6時45分~12時00分, 15時30分~19時00分
日曜日 6時45分~13時00分, 15時30分~19時00分
※ミサを執り行っている時は入れない可能性があります。

サン・フランチェスコ聖堂を観光したら…

すぐ目の前には、こちらの記事で紹介した、「トラットリア・ファントー二」があります。
トラットリア・ファントー二の外の席なら、聖堂の外観を眺めながら食事ができますよ。

お知らせ

1月にマルコと一緒に日本へ約5年振りに帰国いたします。
2024年1月9日(火)~18日(木)まで日本で個人レッスンをしておりますので、ぜひイタリア人ピアニストと勉強したい方はぜひ、X・旧Twitterをチェックしてください!

また、2024年1月11日に横浜市の「岩間市民プラザ」にて、マルコと初のデュオリサイタルを19時より行います。
また詳細をお知らせさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
つい先日、火事の被害に遭ったボローニャの教会のチャリティーコンサートを行おうと計画中です。
※動画は教会での練習風景(現在は火事により屋根がなくなった関係で入れなくなっています)。筆者撮影。

筆者

イタリア特派員

望月 唯

ボローニャ在住のメゾソプラノ歌手です。ボローニャ生まれのピアニスト・マルコと一緒にボローニャの歴史や裏話を紹介します。

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