"リゾナーレトマム"ステイと進化する「雲海テラス」で眺望を楽しむ朝~星野リゾート トマム(北海道占冠村)

公開日 : 2023年11月04日
最終更新 :

冬はスキー場と直結したスキーリゾートとしての顔を持つ「星野リゾート トマム」には、夏の「雲海テラス」と冬の「霧氷テラス」という人気スポットがあります。敷地内にあるふた組のツインタワー型ホテルのうち、「リゾナーレトマム」に宿泊し、早朝の「雲海テラス」」をめざしました。

雲海をめざして


UNKAI Gondola for "UNKAI Terrace" of Hoshino Resorts TOMAMU

UNKAI Gondola for "UNKAI Terrace" of Hoshino Resorts TOMAMU

今回の旅の楽しみのひとつは、「雲海テラス」。
早朝、ゴンドラに乗って行く標高1,088mの雲海テラスで、運がよければ雲海が見られるかもしれないと思うだけでワクワクしてきますが、さて、運命はいかに!

10月中旬、この日の日の出時刻は5時44分。
5時前には支度をし"雲海ゴンドラ山麓駅"へ向かうと、すでに雲海ゴンドラを待つ列ができていました。
そして雲海ゴンドラに乗り込み、後ろを振り返ると、まだ明けない空にはトマム ザ・タワーのシルエットが浮かび上がり、この光景だけでもありがたい気持ちに。

Dawn view from ”UNKAI Terrace" in October
Dawn view from ”UNKAI Terrace" in October

雲海ゴンドラの乗車所要時間は約10分。
「雲海ゴンドラ山頂駅」に到着し、雲海テラスから最初に見た光景がこちら↑。

東の空が白み始めたと同時に星野リゾート トマムの近くを流れる鵡川に沿って雲海が!

「雲海テラス」では、"太平洋産雲海""トマム産雲海""悪天候型雲海"と3種類の雲海を見られるチャンスがあるそうで、今回発生したのは「トマム産雲海」。
放射冷却現象のときに見える雲海で、辺りが明るくなってくるとともに下界に雲海が流れ込んだり、広がったりしている様子が見えてきました。

そして雲海テラスのデッキを離れ、山道に沿って上方を目指してウォーキングを開始。

Cloud Bar
Cloud Bar

雲海テラスには、さまざまな形で景観を楽しむための"Cloud9(クラウドナイン)"という計画を進めており、そのひとつ"Cloud Bar”(クラウドバー)がこちら。
山道を歩いていて最初に出会うバーカウンターのような展望スポットで、なんと高さが地上3m。
みなさん椅子についているハシゴを上り下りしながら、順番にクラウドバーからの景観を楽しんでいます。

Cloud Walk
Cloud Walk

こちらは「クラウドウォーク」。
おそらく、写真を目にしたことがある人も少なくないと思いますが、"太平洋産雲海"が出たときなどは、まるで雲の上に立っているかのようにここからの景観を楽しめる地面からせり出した雲の形をした展望スポットです。

UNKAI Terrace
UNKAI Terrace

山道の途中で。
3階建ての雲海テラスが小さく見えるくらい歩いてきました。

Cloud Bed and Cloud Pool
Cloud Bed and Cloud Pool

こちらは「Cloud Bed」(クラウドベッド)。
ここに座ってひと休みもできますが、さらに上をめざします。

このほかにもContour Bench(コンターベンチ)、"Cloud Pool"(クラウドプール)など、現在6つのCloud9展望スポットがあるので、美しい景色そのものに加え、山道を歩きながら好きなスタイルで景観を楽しめるところも魅力です。
そして、Cloud9計画は現在も進行中。
7番目の展望スタイルも楽しみになりました。

とっておき、秋の「雲海テラス」絶景

Sunrise view from Contour Bench
Sunrise view from Contour Bench

秋も深まった10月、雲海を臨む最後のチャンスですが、雲海のほかにもうひとつ、とっておきの絶景が朝日!

北海道の夏の夜明けは早く、6月の日の出時刻は3時台。
このため初夏から夏は雲海テラスに到着するときには、すでに太陽が昇っているのですが、10月はトマム山で日の出を待つことができる季節でもあります。

Contour Bench
Contour Bench

今回は、クラウドベッドを過ぎた「Contour Bench」(コンターベンチ)で日の出時刻を迎えました。
自然の地形を生かして設置した何段にも渡るコンターベンチの全長"3613.8フィート"(117m)が刻印されたプレートが朝日に染まっていく様子も印象的。

Sunrise and Cloud Pool
Sunrise and Cloud Pool

クラウドプールまで歩き、ここでも昇る朝日を堪能しました。

Deck of UNKAI Terrace
Deck of UNKAI Terrace

そして再び雲海テラスのデッキへ。

朝日に照らされた山々と雲海の景色、そして周りに映えるダケカンバも朝日に染まっています。
秋ならではの景観、朝日と雲海のコラボレーションは、息を飲む美しさでした。

「雲Cafe」で朝のスイーツ

"UNKAI Coffee" with marshmallow in the shape of clouds
"UNKAI Coffee" with marshmallow in the shape of clouds

雲海テラスにある「雲Cafe」には、雲をモチーフにしたメニューが選ぶのに迷うほどたくさんあります。
どのメニューも手に取りたくなるかわいらしさ。

なかでもモーニングコーヒーを雲カフェスタイルで楽しめるのが「雲海コーヒー」(600円)。
雲の形をしたマシュマロをホットコーヒーに浮かべると、まさにモコモコした雲海!
ゆっくりシュワシュワと溶けていく様子も、時間とともに消えていく雲海のようです。

Cloud Parfait, UNKAI Soda, UNKAI au lait and KUMO soft serve ice cream in Kumo Cafe of UNKAI Terrace
Cloud Parfait, UNKAI Soda, UNKAI au lait and KUMO soft serve ice cream in Kumo Cafe of UNKAI Terrace

そして2023年夏シーズンの雲カフェスイーツの主なラインアップはこちら。
左から、「雲パフェ」(1,800円)、「雲海ソーダ」(600円)、「雲海オレ」(600円)、「雲ソフト」(600円)。

見るからにふわふわ、ふかふかの雲を再現したかわいいスイーツは、どれもおいしく、ひと歩きして暑くなってきた体をクールダウンしてくれます。
特に朝日が燦燦と降り注ぐこの日は、日差しが当たっていると暑さを感じてくるほどの暖かさ(防寒対策でたくさん着こんではいますが)。

気になるモコモコの「雲ソフト」は、職人技のソフトクリーム。一般的なソフトクリームマシーンから出るソフトクリームをひとつひとつ、職人技で雲の形に仕立ててくれます。特にCloud9を歩いて巡ったあとにはそのボリュームもありがたいソフトクリームです。
そして「雲海パフェ」は、フルーツのジュレやヨーグルトクリームが爽やか。モコモコなクリームは、リゾート内で展開している農業プロジェクト"星野ファーム"のヨーグルトやクリームチーズ、生クリームでできているそうです。

「雲海ソーダ」は、歩いたあとの喉をスッキリ潤してくれると同時に、久しぶりのコットンキャンディーで懐かしい気分を味わい、「雲海オレ」は、見た目も美しいバタフライピーティーのオレで、まろやかなやさしい味に癒されます。

View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"
View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"

雲Cafeメニューを味わっていると、いつの間にか太陽は高く昇っていました。

View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"
View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"

トマム産雲海が時間とともに流れ込んでくるので、景色は刻々と変わっていきます。

View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"
View with sea of clouds from "UNKAI Terrace"

雲海にそびえるトマム ザ・タワーや、熱気球も浮かび上がって見える下界はとても幻想的で、何度もその景色を見入ってしまい、食べる手、飲む手が止まってしまい、いつにない朝の時間を優雅に使ったひとときを過ごしました。

秋の雲海を楽しむためのポイント

10月の雲海テラス体験は、朝夕と日中の寒暖差が激しいので寒さを心配していましたが、薄手のセーターと上着、マフラーなどを組み合わせて備えたところ、とても快適に過ごせました。
寒さが特に苦手な方は、帽子と手袋、使い捨てカイロなどがあると安心です。

ポイントは、山道を歩く場合や、日が昇って気温が上昇したとき、思いのほか暑く感じることもあるので、体温調節をしやすくすることがポイントです。

また、山道を歩く場合、傾斜や階段があるほか天候・気候状況によって足元が滑りやすくなることもあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴をおすすめします。

なお、雲海テラスにアクセスする「雲海ゴンドラ」は、日帰りでも利用が可能ですが、10月でも込み合っていることもあるので、時間には余裕を持ってお出かけください。

冬は「霧氷テラス」~12/1-12/25までは"霧氷クリスマス"開催

Frost trees view at "Terrace of Frost Tree" in February
Frost trees view at "Terrace of Frost Tree" in February

今季の雲海テラス営業は終了しましたが、2023年12月1日からは「霧氷テラス」の営業がスタートします。
写真は、以前霧氷テラスを訪れたとき(2月)の霧氷です。

2023年12月1日(金)から12月25日(月)までは「霧氷クリスマス」を実施予定で、Cloud WalkやCloud Poolをクリスマス仕様にデコレーションをしたり、「雲Cafe」ではクリスマスリースをイメージした期間限定商品「霧氷クリスマスドーナツ」の販売のほか、夜間営業をおこない、期間限定の夜のライトアップがあります。

全室スイート!「リゾナーレトマム」にステイ

雲海テラスや霧氷テラスは、日帰りでも利用できる人気観光スポットですが、雲海テラスをより快適に楽しむなら、「リゾナーレトマム」での宿泊、できれば連泊がおすすめです。

というのも、星野リゾート トマムの宿泊者は、無料で雲海ゴンドラを利用できるほか、「リゾナーレトマム」宿泊者は、無料の「雲海テラスファーストバス」を利用し、優先的に雲海ゴンドラに乗車できるという特典があるからです(混雑時期には、待ち時間が1時間になることもあるそうなので、優先的な乗車はメリットが大)。

星野リゾート トマムには、「リゾナーレトマム」と「トマム ザ・タワー」のふたつのホテルがあり、今回宿泊したのはこちら、「リゾナーレトマム」。

Entrance Lobby
Entrance Lobby

エントランスを入ると広々としたロビー。
薪ストーブを囲むように椅子やソファが並んでいます。
冬シーズンには、薪ストーブに実際に火が入ります。

全フロア4室のみ、全室がスイートの「リゾナーレトマム」は、ロビーからすでにリゾートステイのワクワク感を掻き立ててくれるような空間です。

Living Room
Living Room

早速、客室へ向かうと、その広さに解放感いっぱいのリゾートステイ気分は急上昇。
リゾナーレトマムの客室は、1部屋が100㎡以上あるそう。
リビングの広さはもちろん、ゆったり座れるソファセットもゴージャス。

Whirlpool bath with a view
Whirlpool bath with a view

そしてリビングに続くバスルームはさらにゴージャスな「展望ジェットバス」付き。
2面が前面ガラスなので、もう1対のホテル側のブラインドを下げれば、目の前に広がるトマムの景色を見ながら入浴ができるほか、サウナ室・シャワーブースもついています。

今回宿泊したのは5名滞在可能なスイートで、こちらがメインベッドルーム。

サブベッドルームは、3名が利用できる2段ベッドスタイルです。
どのベッドも心地よい配置で、大人でもどのベッドにしようか、ワクワクしそうです。
ファミリーでもゆったり滞在できる広さとレイアウトで、長期滞在したくなるようなアットホームな雰囲気。

そしてバスルームを含め、全室にある窓から望める占冠の森。
ゆったりとして、静かな客室から森や空模様を眺めているだけで、すでに至福の時間です。

雲海テラスや霧氷テラスの利用にはもちろん、これからの季節は、リゾナーレトマムの目の前にあるゲレンデで思い切りスキーを楽しむにも絶好のホテルです。

なお、「星野リゾート トマム」では、さまざまサービスやイベントを随時リリースしているので、詳細は星野リゾート トマム公式ホームページなどでご確認ください。

星野リゾート トマム

名称
星野リゾート トマム
住所
北海道勇払郡占冠村中トマム
TEL(代表)
0167-58-1111
アクセス
新千歳空港より車で約100分
JR「新千歳空港駅」より電車で「南千歳駅」で特急おおぞら・特急とかちに乗り換え、「トマム駅」下車(所要時間約90分)

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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