フランス最大の日本映画祭「キノタヨ映画祭」がパリで今年も開催

公開日 : 2023年12月19日
最終更新 :

パリ日本文化会館を主な会場に、11月25日から12月16日までフランス最大の日本映画祭「キノタヨ映画祭」が開かれています。2006年に設立され、今年で17回を数える同映画祭に行ってみました。

話題作から通好みのものまで幅広く紹介

質疑応答するヴェンダース監督
質疑応答するヴェンダース監督

私が訪れたのは、11月25日に行われたオープニングセレモニーと同日に上映されたヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』、12月8日に上映された山崎貴監督『ゴジラ −1.0』です。

オープニングセレモニーでは、片川会長はじめ幾人かの挨拶があり『PERFECT DAYS』を上映。日本公開は今年12月21日ですので、一足早く映画祭を訪れたフランスの映画ファンにお披露目となりました。上映後は、ヴェンダーズ監督が登壇し、観客と質疑応答を行い、オープニングセレモニーらしい内容の濃い上映会となりました。

『ゴジラ −1.0』はすでに日本で上映されていますが、フランスでは未公開作品。上映日も満席でした。日本の特撮ファンだろうなと思われるフランス人もちらほら。上映前から現地での期待度の高さをうかがえました。

そして私は参加できなかったのですが、12月16日は、同じくパリ日本文化会館でクロージングセレモニーと、松本准平監督『桜色の風が咲く』が上映。『茶飲友達』『バカ塗りの娘』『せかいのきおく』『逃げきれた夢』『銀河鉄道の父』『Winny』『月』『夜明けまでバス停で』『毒娘』の9作品が出品されたコンペティション部門の中から、『バカ塗りの娘』に最高賞であるソレイユ・ドール(金の太陽賞)が授与されました。

キノタヨ映画祭とは

キノタヨ(KINOTAYO)映画祭とは、フランスでの現代日本映画の普及を目的として2006年に設立された、KINOTAYO協会が開催する映画祭です。毎年開催され、今年で17年目。製作18ヵ月以内の新作、フランス初上映の作品を中心に出品作品が選ばれています。

キノタヨ映画祭で上映される新作映画のフランス語翻訳・字幕作成、フランス語字幕付き上映素材の多くKINOTAYO協会が行っているそうで、映画祭はもとより、フランスでの作品の配給にも役立っています。

KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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