【スペイン】コルドバにあるカトリック両王とコロンブスゆかりの地
コルドバの観光スポットのひとつであるアルカサルは、イスラムの宮殿跡に建てられたキリスト教の王の居城でした。15世紀末には有名なカトリック両王・フェルナンド王とイサベル女王がここを拠点にイスラム勢力最後の砦だったグラナダを攻めたそうです。それから異端審問裁判所になった後に民事刑務所、そして軍事刑務所を経て、現在に至ります。屋内にローマ時代のモザイクの展示などがあるほか(コルドバはローマ時代に属州の首都として栄えた歴史あり)、美しいスラム式庭園で知られています。特に花が咲き乱れる季節は素晴らしい景観を見せてくれます。
スペインの歴史上もっとも有名な女性といえるイサベル女王は、アメリカ大陸に到達したコロンブスのパトロンでした。コロンブスはポルトガル王室に航海計画の援助を求めていましたがうまくいかず、1485年頃にスペインに移り、翌年にカトリック両王に謁見したと言われています。それがこのコルドバのアルカサルだったのです。
スペインでも申請は何度か却下されていますが、最終的にイサベル女王はコロンブスの願いを聞き入れ援助を決めました。そして1492年にアメリカ大陸に向けて出発を果たしたのです。もし女王が援助を決めなかったら、コロンブスは航海できなかったかもしれません。だとすると、歴史は大きく変わっていたことでしょう。
コロンブスのカトリック両王への謁見を記念し、アルカサルの庭園には3人の像が立っています。アルカサルを訪れる際は、ぜひお見逃しなく。
キリスト教徒の王たちのアルカサル(Alcázar de los Reyes Cristianos)
- 住所
- Calle Las Caballerizas Reales s/n, Córdoba
- 入場券販売サイト
- https://alcazardecordoba.es/
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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