島旅へ行こう 小笠原編!24時間の船旅で行く楽園で、絶対に体験したいアクティビティは?

公開日 : 2024年06月10日
最終更新 :

東京・竹芝からおよそ1000km南に浮かぶ小笠原諸島は、世界遺産に登録された美しい自然に包まれた島々。片道24時間の船旅でしか行けませんが、毎年のように訪れるリピーターも多い魅力あふれる島々です。自然を舞台にしたオプショナルツアーが充実しているのも特徴。今回は小笠原の玄関口、父島で自然を全身で感じられる、おすすめツアーを紹介します。

小笠原諸島への行き方は?

全長150m、定員882人のおがさわら丸(通称、おが丸)で小笠原諸島へ
全長150m、定員882人のおがさわら丸(通称、おが丸)で小笠原諸島へ

はじめに、小笠原諸島への行き方を確認しておきましょう。

小笠原諸島へのアクセス方法は船のみ。東京・竹芝桟橋と父島の二見港を、定期船のおがさわら丸が結んでいます。基本的に週に1便の運航で、片道24時間の船旅。往復48時間を船内で過ごすことになりますが、甲板から沿岸の景色を眺めたり、夕日や星を観賞したり、レストランで島食材を使った料理を味わったりと島気分を満喫できます。

小笠原ではどんな遊びが楽しめる?

ザトウクジラが回遊してくる12月~5月上旬はホエールウオッチングのシーズン
画像素材:PIXTA ザトウクジラが回遊してくる12月~5月上旬はホエールウオッチングのシーズン

ボニンブルーと呼ばれる紺碧の海に囲まれた小笠原は、海の遊びが充実しているイメージ。確かにドルフィンスイムやホエールウオッチング、シーカヤックなど透明度の高い海を舞台にしたツアーは定番です。

でも、それだけじゃないのが小笠原のすごいところ。小笠原諸島は2011年に世界遺産になりましたが、実は登録区域のほとんどが陸上なんです。集落を除く大部分が森に覆われた小笠原では、動植物が独自に進化を遂げており、トレッキングツアーなどで貴重な生態系を観察できます。

森ツアーでも、高台からボニンブルーの海を眺めることが多い
森ツアーでも、高台からボニンブルーの海を眺めることが多い

ツアーを予約する際は、透明度抜群の海と緑豊かな森、どちらも楽しめるように選ぶといいでしょう。ここで紹介するおすすめツアー以外にも、さまざまなツアーが開催されているので、より詳しく知りたい方は『地球の歩き方 島旅 小笠原』をご覧ください!

おすすめツアー1 ドルフィンスイム&南島ツアー

一緒に泳いでくれるのは好奇心旺盛なミナミハンドウイルカ
写真提供/トロピカルインPAPAYA 一緒に泳いでくれるのは好奇心旺盛なミナミハンドウイルカ

さっそく、おすすめツアーを紹介します。絶対に外せないのは、不動の人気No.1「ドルフィンスイム&南島ツアー」。小笠原周辺には野生のイルカが生息しており、スノーケリングで一緒に泳ぐことができるんです。

小笠原の海はとても透明度が高く、明るい海中で見るイルカたちの姿は神秘的。かわいい赤ちゃんイルカが見られることもあります。

真っ白な砂浜と、淡いブルーの海とのコントラストが芸術的
真っ白な砂浜と、淡いブルーの海とのコントラストが芸術的

ドルフィンスイムを楽しみながら、父島から1kmほど南西に浮かぶ南島へ向かいます。この島は沈水カルスト地形という特殊な形状をしており、周囲の海域とともに世界遺産に含まれています。鋭く尖った岩に囲まれたくぼ地には、眩しいほどの白砂が広がり、ソーダ色の海に感激すること間違いなし!

1日ツアーが基本ですが、定期船おがさわら丸の入出港日は半日ツアーが開催されます。

ツアー情報

時間
半日ツアー/8:30~12:00頃、13:30~16:00頃 1日ツアー/9:00~16:00頃
料金
半日8000円~、1日1万3000円~
催行会社
小笠原観光局

おすすめツアー2 シーカヤック

シーカヤックの上から海底まで見える透明度の高さが魅力
写真提供/自然体験ガイド ソルマル シーカヤックの上から海底まで見える透明度の高さが魅力

真っ青な海を滑るように進むシーカヤックも人気ツアーのひとつ。エンジンを使わないので、聞こえるのは水をかくパドルの音くらい。雄大な自然に包まれているような、心地よい体験です。

初めての人でも、パドルの漕ぎ方からていねいに教えてもらえる体験コースが用意されているので安心。練習すればすぐに真っすぐ進めるようになるはず。

海から見る景色は、いつもと違って新鮮! 無人島に上陸したり、スノーケリングをしたり、小笠原の海を存分に堪能できます。ガイドさんが固有生物や自然についての話をしてくれるのもうれしいですね。

大海原に向かって漕ぎ出すエキサイティングな体験
写真提供/自然体験ガイド ソルマル 大海原に向かって漕ぎ出すエキサイティングな体験

初心者向けの半日コース、1日コースが用意されているほか、経験者なら南島など周辺の無人島やビーチ、洞窟を巡るツアーもおすすめ。サンライズ・サンセットカヤックもロマンティックです。

ツアー情報

時間
半日ツアー/8:30~11:30頃、13:00~16:00頃 1日ツアー/9:00~16:00頃
料金
半日7000円~、1日1万1000円~
催行会社
小笠原観光局

おすすめツアー3 ハートロックツアー

ハートロックの上には赤土が広がり、SF映画の惑星のような雰囲気
ハートロックの上には赤土が広がり、SF映画の惑星のような雰囲気

父島にはいくつもトレッキングコースがあり、個人で歩けるコースもたくさんあります。一方で入林に許可が必要な森林生態系保護地区を通るコースもあり、こちらはガイドの同行が必須。今回紹介するハートロックツアーは、ガイドツアーでのみ歩けるプレミアムなコースです。

春から夏にかけては固有植物の花が咲き賑やかな雰囲気に
春から夏にかけては固有植物の花が咲き賑やかな雰囲気に

ハートロック(千尋岩)は父島南部にそびえる巨岩で、赤い岩肌がハートに見えることからこの名がつきました。トレッキングツアーは片道4kmほどで、巨岩の頂上を目指します。ところどころ急な上り坂はありますが、それほどハードではなく、子供でも参加できるレベル。父島の生物多様性を支える乾性低木林の森を散策しながら、ガイドさんが小笠原の自然や地形、歴史などの話をしてくれます。

ハートロックの頂上で絶景を眺めながらのランチタイム!
ハートロックの頂上で絶景を眺めながらのランチタイム!

ハートロックの頂上は、目の前に何も遮るものがない断崖絶壁。ボニンブルーの水平線をたどると、南島や母島までを一望でき、その絶景に胸を打たれます。

ツアー情報

時間
9:00~16:00頃
料金
9000円~
催行会社
小笠原観光局

おすすめツアー4 戦跡ツアー

ガイドさんの解説のおかげでツアーの満足度が高くなる
ガイドさんの解説のおかげでツアーの満足度が高くなる

のんびりと穏やかな空気に包まれた小笠原ですが、第2次世界大戦時には日本の重要な戦略拠点として日本軍の基地が築かれました。父島や母島にアメリカ軍の上陸はありませんでしたが、激しい空爆にさらされたといいます。

父島や母島の森には、現在も日本軍が築いた壕や大砲が残り、周辺には当時使用されていた食器や瓶が散らばっています。

森の中に保存状態のよい山砲や高射砲が残されている
森の中に保存状態のよい山砲や高射砲が残されている

戦跡ツアーでは、森の中を歩きながら壕の中に入ったり、大砲を間近に見たり。ガイドさんが戦時の歴史や戦跡の使用目的、製造秘話などを教えてくれ、昔、社会の授業で学んだことを実際に見て聞ける貴重な体験です。点在する食器には日本軍の印章が確認でき、急に戦争が身近なものに感じられます。

そこかしこに当時の生活をしのばせる食器や瓶などが見られる
そこかしこに当時の生活をしのばせる食器や瓶などが見られる

自然だけでなく、小笠原が歩んできた歴史にも触れられる、そんな小笠原ならではのツアーです。

ツアー情報

時間
半日ツアー/8:30~12:00頃、13:30~16:00頃 1日ツアー/9:00~16:00頃
料金
半日ツアー5000円~、1日ツアー8000円~
催行会社
小笠原観光局

1航海で参加できるのは1日ツアー2回、半日ツアー2回

父島の中心地、大村集落の目の前に延びる大村海岸
父島の中心地、大村集落の目の前に延びる大村海岸

小笠原への旅行は、基本的に1週間に1便の定期船を利用します。船はたいてい6日間周期の運航になり、往復に24時間ずつかかるので、現地では3泊4日を過ごすことになります。小笠原には11:00に到着、帰る日は15:00に出発するため、1日ツアーに2回、半日ツアーに2回参加できます。ナイトツアーや星空ウオッチングは、1日ツアーや半日ツアーの後に参加できるので、ほかのツアーとの兼ね合いで予約が可能です。

  • 1日目:船内
  • 2日目:11:00に到着後、午後のツアーに参加
  • 3日目:1日ツアーに参加
  • 4日目:1日ツアーに参加
  • 5日目:午前のツアーに参加し、15:00に出発
  • 6日目:船内
往復1時間ほどで歩ける旭山遊歩道。展望ポイントから二見港を望む
往復1時間ほどで歩ける旭山遊歩道。展望ポイントから二見港を望む

毎日ツアーに参加する必要はありませんが、人気のあるツアーはすぐに定員に達してしまうので、早めに予約をしておきたいところ。先に1日ツアーを選び、そこからスケジュールを組み立てるといいでしょう。

まとめ

こちらの記事ではガイド付きのツアーを紹介していますが、個人でもトレッキングで絶景を堪能したり、ビーチでスノーケリングを楽しんだりと、遊びのバリエーションは豊富。

小笠原で楽しめる遊びについては発売中の『地球の歩き方 島旅 小笠原』で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

TEXT : 高井章太郎(Atoll)
PHOTO:高井章太郎(Atoll)、松島正二、山崎宏之、PIXTA

トップ画像:PIXTA

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