シュノンソー城

Château de Chenonceau

 ロワールの古城のなかでも1、2位の人気を争う城が、ここシュノンソー城だ。人 気 の 理 由 は 何 といってもその外観の美しさにある。城内にロワール川の支流、シェール川が流れ、川をまたぐように白い城館がたたずむ。その気品あふれる姿はまるで水辺に羽を休める白鳥のようだ。
 16世紀の創建以来19世紀まで、代々の城主が女性だったことから「6人の女の城」とも呼ばれる。なかでも忘れるわけにはいかないのが、2番目の城主ディアヌ・ド・ポワティエ。時の王アンリ2世の寵姫で、王より20歳も年上でありながら、衰えることのない美貌で愛を独占した。しかし、アンリ2世の死後、正妻カトリーヌ・ド・メディシスは積年の恨みをはらすべくディアヌを城から追い出し、3番目の城主に収まる。カトリーヌはシェール川に架かる橋の上にギャラリーを造り、現在見られる特徴的な城の姿を生み出した。白黒の大理石の床が美しいギャラリーでは夜な夜な豪華な宴が開かれ、シュノンソー城は最も華やかな時代を迎えたのである。
 城を囲むふたつのフランス式庭園には、かつての愛憎劇をしのばせるかのように、それぞれカトリーヌとディアヌの名がつけられている。

列車では往復切符を

シュノンソーの駅は無人駅。ホームに券売機があるが、あらかじめ往復切符を購入しておいたほうがいい。

庭園内のレストラン

シュノンソー城の庭園内に、 かつてのオレンジ温室を改装したレストラン「ロランジュリ ーL'Orangerie」があり、洗練されたフランス料理を味わえる。要予約( 電話 02.47.23.91.97)。15:00 〜17:00はサロン・ド・テになるので、優雅な休憩時間を過ごすのもいい。庭園内にはほかに、気軽に利用できるセルフサービスレストランもある。 い ずれも3月中旬 〜 11月中旬に毎日オープン。

写真

  • シェール川に影を落とす優美な姿 Château de Chenonceau Ⓒ Image de Marc Jauneaud

    シェール川に影を落とす優美な姿 Château de Chenonceau Ⓒ Image de Marc Jauneaud

  • ディアヌの部屋

    ディアヌの部屋

  • ディアヌの庭園

    ディアヌの庭園

基本情報

アクセス
トゥールからTERで約30分のシュノンソーChenonceaux駅で下車後、徒歩約5分。
開館時間
9:30〜16:30(夏は延長)(入場は閉館の30分前まで)
料金
€15、18〜27歳の学生€12
ウェブサイトのアドレス
www.chenonceau.com(日本語あり)
最終更新 :

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