カステッロの別荘
Villa Medicea di Castello
季節の花々が咲き誇るイタリア庭園

ローマ水道橋から引かれた井戸のあった館を、イル・マニーフィコの助言によりロレンツォとジョヴァンニ・ディ・ピエルフランチェスコ・デ・メディチが1427年に購入して住居とした。1538年にコジモ1世がトリボロに改装を命じ、ヴァザーリもこのプランに参画していた。1588~1593年フェルディナンド1世の時代にほぼ現在の姿になった。メディチ家の所有する最も古いヴィッラのひとつ。
現在、この建物にはクルスカ学会(美しいイタリア語の普及を目指すイタリア語純化学会)などがおかれているため、内部は見学不可。ゆったりとした傾斜地に広がる庭園は、刈り込まれた緑のなかに季節の花々が咲き、黄色の実をつけたレモンの大鉢と彫像が、アクセントのように置かれている。中央の噴水を飾るのはアンマンナーティによる『ヘラクレスとアンタイオス Ercole e Anteo』。強靭なヘラクレスはコジモ1世、彼に絞め殺されるアンタイオスは敵を表わしているという。
一番奥の壁にはアンマンナーティによる『動物の洞窟Grotta degli Animali』。別名大雨の洞窟があり、滝のようにふり注ぐ噴水の中で写実的な動物群はまるで生きていたかのようだったと伝えられている。庭園正面の高台には、鬱蒼とした緑の続く上の庭園 Giardino superioreがあり、18世紀の温室、菜園跡が残り、アンマンナーティによる『アペニン』Appeninoの像が中央に置かれた池がある。このテラスからは下の庭園を一望できる。さらに上にイギリス庭園が続き、かつてはペトライアの別荘と地続きでメディチの人々や王の狩猟や散策の場だった。
写真
基本情報
- 住所
- Via di Castello 47
- 電話番号
- 055-452961
- 開いている時間
- 8:30~17:30
- 閉まっている日
- 第2・3㊊
- 料金
- 無料
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