ザンクト・ガレン
St. Gallen

7世紀の初め、アイルランドの修道僧コロムバンは12人の仲間と伝道の旅を続けていたが、ついにボーデン湖畔のアルボン Arbonで、同行者がガルスだけとなってしまった。ふたりはローマへの道を目指したが、結局コロムバンはボーデン湖畔のコンスタンツに、ガルスはアルボンから10㎞ほど南西に入った小高い山あいの地に僧院を建てた。612年にガルスが建てたこの小さな僧院が、今日のザンクト・ガレンの起源であり、町の名前は聖ガルス St. Gallusからきたものだ。
その後、東部スイスの繊維工業の中心地として今日まで栄えてきたが、静かなたたずまいは昔のまま。気ままな散歩にぴったりの落ち着いた雰囲気をもつ町だ。
ザンクト・ガレンの歩き方
駅前広場を出ると、駅舎や中央郵便局のやや古風な建物と、周りに建つ市庁舎やオフィス、ホテルの全面ガラス張りの近代的な建物が対照的だ。
駅を背に、何本かの細く込み入った小路をどれでもよいから左へ進めば、ひとりでに旧市街 Altstadtへ出る。特徴ある出窓の家を見ながら今度は右側へ進めば、狭い道の間からバロック様式の大聖堂 Kathedraleが目に飛び込んでくるだろう。観光案内所があるのもこの近く。
旧市街は、大聖堂をほぼ南端にした、南北700m、東西400mのダルマ形。城壁は残っていないが、大聖堂から円形に広がる家並みを見ると、城壁に囲まれていた昔の町の様子を想像することができる。入り組んだ細い道に、乗り出すように設けられた出窓は、それぞれに特徴があり見応え十分。また、ドイツでよく見かける木骨造りの家もところどころに建っている。
谷間にすっぽり収まっている旧市街を、上から見下ろすのもおもしろい。大聖堂の南から出ているケーブルカー Mühleggbahnで高台に上ってみよう。大聖堂を中心に町が広がっていった様子が手に取るようにわかる。
ザンクト・ガレンへのアクセス
チューリヒから1時間〜1時間10分。クールから直通の列車で約1時間24分、1時間に1本。オーストリアのブレゲンツ Bregenzから列車で約47〜48分。直通ECで28分。
写真
基本情報
- 州
- ザンクト・ガレン
- 使用言語
- ドイツ語
- 標高
- 669m
- 郵便番号
- CH-9000(地区により下1桁が変わる)
- エリアコード
- 071(市内通話の場合でも初めにエリアコードをプッシュする)
- ※
- Tourist Information St.Gallen-Bodensee Tourismus
- 住所
- Bankgasse 9
- 電話番号
- (071)2273737
- 開館時間
-
4〜10月
月〜金曜 9:00〜18:00
土曜 9:00〜15:00
日曜、祝日 10:00〜15:00
( 7・8月の土・日曜〜16:00)
11・12月
月〜金曜 9:00〜18:00
土・日曜、祝日 10:00〜15:00
1〜3月
月〜金曜 9:00〜18:00
土・日曜、祝日 10:00〜14:00 - 閉館日
- 12/25・26、1/1
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