トンガリロ・アルパイン・クロッシング

Tongariro Alpine Crossing

日帰りで歩けるトレッキングコースとして人気が高く、このトンガリロ・アルパイン・クロッシングを歩くためにニュージーランドのみならず海外からも、年間約8万人もの観光客が訪れる。夏季(10〜5月)の週末はピーク時で1日およそ500〜600人もの観光客がトレッキングルートを歩く。片道縦走のコースであるため、標高が変わるにつれて、風景の彩りに変化が見られ、さまざまな景観を楽しめるのが人気の理由のひとつだ。

トンガリロ・アルパイン・クロッシングへのアクセス 

夏季にはトレッキングを楽しむ観光客向けの日帰りバスが数多く運行されるので、これらを利用すると便利。バスはファカパパ・ビレッジ、ナショナル・パーク駅周辺、トゥランギ、タウポなどの各宿泊施設からマンガテポポ小屋Mangatepopo Hut近くのコース入口まで送ってくれ、終点のケテタヒKetetahiの駐車場で同じ会社のバスが待っているというシステムになっている。 
どの町を起点にするにしても出発の時間は早朝。特にタウポからのバスは5:00〜7:00と早い。トゥランギからは5:30~9:30にピックアップとなる。帰りの出発時刻は、バス会社により異なるが、だいたい15:00〜17:00の間で決められているので、それまでにコース終点の駐車場にたどり着く必要がある。 
途中でトレッキングを断念する場合、携帯電話でコース入口の駐車場に迎えに来るよう頼むことになっている。終点ではすべてのバス利用者が乗車したかチェックしているので、集合の時間に間に合わない場合は早い段階で電話で連絡を入れるか、同じバスだった人に言づけを頼んだほうがいい。バスを利用する場合は、前日までに予約が必要。 
トンガリロ・アルパイン・クロッシングは、山岳地帯を縦走するコースであるため、夏でも登山をするための十分な装具が必要だ。また天候が非常に変わりやすいので、すべての天候に対応できる衣類を準備しよう。 
また、天候不良の際は、無理せず中止も検討したほうがいい。送迎バスはかなりの荒天の場合以外は運行するので、天候が心配な場合は前日にビジターセンターに問い合わせを。

トンガリロ・アルパイン・クロッシングの行程

約19kmの行程。マンガテポポの駐車場を出発後、川沿いの広々とした草地へ。右側前方にはマウント・ナウルホエがはっきり見える。川の源流部に近づく頃からは急な登り坂になり、岩の多いジグザグ道を登り切るとサウス・クレーター South Craterへ。ナウルホエに登る場合、ここで右側に分岐。 
平坦なサウス・クレーターを横切ると再び急な登りで、噴煙を上げるレッド・クレーター Red Craterへ。登り切った所がトラックの最高地点のレッド・クレーターRed Craterで、好展望が広がる。この手前からはトンガリロ山頂への道が分岐する(往復約2時間)。トラックはこのあと、セントラル・クレーター Central Craterに向かって緩やかに下る。足元にはエメラルド・レイクEmeraldLake。下り切って振り返ればレッド・クレーターとナウルホエの整った姿が並び、いかにも火山地帯といった風景だ。少し登り返すと、周辺の火口湖のなかで最大のブルー・レイク BlueLakeが間近に見える。これらの湖が最大の見どころだ。 
このあと急な坂を下って旧ケテタヒ小屋を通過、高度を下げるにつれ、風景にも緑が戻ってくる。ケテタヒ・スプリングスKetetahi Springs(温泉だが私有地のため一般の利用は不可)を過ぎ、最後の急坂を過ぎればほどなくトラック終点だ。

トンガリロ・アルパイン・ クロッシング(マンガテポ ポ)へのバス

Tongariro Expeditions
電話番号
(07)377-0435
ニュージーランド国内の無料通話の電話番号
0800-828-763
料金
片道
ケテタヒ駐車場から$45
往復 トゥランギから$100
タウポから$120
Summit Shuttles
携帯電話の番号
021-784-202
料金
往復 ナショナル・パークから大人$55、子供$30

持ち物リスト

①十分な食料、水
②レインウエア
③ウインドブレーカー
④履き慣れた登山靴
⑤ウールかポリプロピレンの上着
⑥ウールの帽子
⑦グローブ
⑧日焼け止め
⑨簡単な救急用具
⑩地図、方位磁針
⑪携帯電話
※ 冬季はピッケル、アイゼン、ゲータ(登山用スパッツ)なども用意のこと。

車上荒らしに注意

ニュージーランドではトンガリロ国立公園に限らず、人里離れた場所で車を狙う窃盗事件が非常に多い。マンガテポポ、ケテタヒの駐車場に長時間車を置くのは、防犯上避けたほうがいい。どうしても駐車するという場合も、貴重品は絶対に車内に残さないこと。

トレッキングのシーズン

通常、10〜5月がトレッキングのベストシーズンだが、通年で歩くことができ、冬季もガイドツアーは行われている。ただし、冬季は氷点下となり、雪や強風などの厳しい気象条件となることから、十分に装備を整えた経験者にしかおすすめできない。

山小屋の利用

トンガリロ・アルパイン・クロッシングのコース上には、マンガテポポ小屋がある。ピーク時は1泊$28、それ以外は$15。予約はDOCのウェブサイトからできる。夏季(10月下旬〜4月)は、ガスコンロの利用も可能だ。ベッドの利用は予約制ではなく先着順。以前オープンしていたケテタヒ小屋は噴火の影響で宿泊不可。

月面のような光景が広がる
月面のような光景が広がる

そのほかのトラック

山小屋に泊まりながら数日かけて歩く、長いトランピングとしてポピュラーなトラックをふたつ挙げる。トラックに関してのパンフレットやハットパスはビジターセンターで入手しておこう。

トンガリロ・ノーザン・サーキット Tongariro Northern Circuit

ラウンド・ザ・マウンテン・トラック Round the Mountain Track


マウント・ルアペフを大きく一周。完歩には4〜6日かかる。

写真

  • 最高地点を過ぎると見えるエメラルド湖の姿は感動もの

    最高地点を過ぎると見えるエメラルド湖の姿は感動もの

基本情報

最終更新 :

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。