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5月11日。北区上賀茂の山裾にある神社「大田神社」に行って来ました。
神社にある沢では、今、杜若(カキツバタ)が見頃を迎えています。
ここに自生しているカキツバタの群落は、国の天然記念物にも指定されています。
カキツバタはおよそ2万5000株あり、淡い紫色の花が次々と咲いて見頃を迎えています。
ことしの花は、去年よりも1週間ほど遅い4月下旬から咲き始め、その後、気温の高い日が続いた影響で、
ここに来て、一気に開花が進んだそうです。
太田の沢のカキツバタを、平安時代の歌人・藤原俊成(1114年~1204年)は、
和歌に詠まれています。
「神山や 大田の沢のかきつばた 深き頼みぞ色にみゆらむ」
カキツバタは、ひと株で3回花を咲かせます。
花の形はあやめに似ています。
「かきつばた」と「あやめ」の見分け方ですが、「かきつばた」は
花の中心に白い線が入っていて、葉の中心の脈は「あやめ」と比べて目立ちません。
5月の風に揺れる太田神社のカキツバタ。
見頃は5月中頃まで。