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5月15日の京都は葵祭でした。
午前10時半に京都御所を出発した平安装束に身を包んだ行列は初夏の都大路を練り歩きました。
その華やかな王朝行列の長さは約1キロにも及びます。(総勢500名・馬36頭・牛4頭・牛車2基・輿1台・)
僕は葵祭を間近で見ようと、午後3時。鴨川沿いに走る加茂街道で行列を待ちました。
加茂街道は、賀茂川の西岸を走っていて上賀茂神社からも近く
賀茂川では、かなり上流になります。
ここでは葵祭を、とても近くに見る事が出来ます。
来ました。来ました。
お祭りの先導をする皇宮警察・騎馬隊が目の前を通ります。
葵祭は世界文化遺産の下鴨神社(左京区)と上賀茂神社(北区)の例祭で、
6世紀に災厄退散や五穀豊穣を願って始まったとされています。
葵祭は、紫式部の源氏物語にも葵祭が登場するなど、平安時代にも多くの見物人で賑わう行事だったようです。
長い歴史の中では戦乱の影響を受けて、お祭りが行われない期間もありましたが、
形を変えながら現代に続いています。
葵祭は、祭りに参加する全ての人が葵桂(あおいかつら)の葉をつけます。
それは、帽子や衣装に付けています。
この葵桂ですが、葵と桂の葉を絡ませて作られています。
葵桂は、当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、御所車、勅使、供奉者の衣冠、
そして牛馬に至るまで、 すべてに飾られています。
御所車には藤の花が飾られ、
御所車が「ギシッ」と動くと藤の花も揺れます。
新緑の加茂街道を「葵桂」の葉を付けた女官や武官が次々に進んで来ます。
行列の約500名の人と共に、馬も牛も主人公です。
装束、牛、馬、化粧の全てが平安時代。
まるで平安時代にタイムスリップしたかの様です。
行列は、「本列」から「斎王代列」へと続きます。
斎王代列の華やかな装束の女官が、目の前を通られます。
沿道から大きな拍手が起こりました。
お祭のヒロイン。斉王代です。
緑の中に平安装束が映えています。
斎王代列の後は、行列のラストを彩る御所車が来ました。
この後、加茂街道から御園橋を渡った行列は、午後四時前、無事に上賀茂神社に到着しました。
令和6年、5月15日。
新緑の中の葵祭でした。