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ビザンチンから逃げのびた修道女により8世紀に創設された修道院が基礎となった教会。16~18世紀のナポリ・バロック様式で豪華に装飾され、女性的な華やかさに満ちている。光の入るクーポラのもと、全体が緑と金で彩られ、壁面に描かれているのはルーカ・ジョルダーノによる17世紀のフレスコ画「聖グレゴリオ・アルメーノと聖ベネデットの物語」。主祭壇右には、ナポリの人々の信仰篤い聖パトリツィアの遺骸を収めている。
キオストロはレモンやオレンジが茂り、スパッカ・ナポリにいるとは思えない静かなな時間が流れる別天地。中央には「イエスとサマリアの女が井戸で出会う」場面を再現した噴水が飾る。ロココ様式の小さな修道院長室Salottino della Badessa、さらに奥の礼拝堂からは教会上部にバルコニーのように設けられた修道女の祈祷席Coro delle Monacheへと通じている。