スイスの気候と季節ごとの服装、チューリヒ、ベルン、ジュネーブ、グリンデルワルト、ツェルマット今週の天気

公開日 : 2023年06月28日
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南北に細長く四季ははっきりしている

スイスは起伏に富んだ地形なので、地域や標高により気候はかなり異なる。一般に北部の平地は比較的穏やかで、湖畔エリアも過ごしやすい。南部地域は地中海の影響でかなり温暖だ。

チューリヒと東京の気温と降水量

 日本同様はっきりとした四季があるスイスは、季節ごとにさまざまな顔を見せてくれる。標高差が大きいので同じ時期でも滞在先によって気温は大きく異なり、1 回の旅行で真夏から冬の気候を体験することもできる。

スイスの四季

 春は平地でタンポポや果樹の花が一斉に咲き誇り、牧草地の景色は華やかに変化する。モルジュでは 4 月からチューリップ祭りが始まる。しかしまだスキーを楽しめる山岳リゾートもあり、春と真冬の景色を同時に楽しむことができる。5 月になるとレマン湖エリアでナルシスが咲き始める。下旬からはアルプの雪解けも始まり、花畑のハイキングを楽しむことができる。新緑のまぶしい季節で、観光客も少ないおすすめのシーズンだ。しかし山岳リゾートではまだロープウエイが運休している場所があり、標高2000m を超える場所のハイキングルートは雪が残っていることも。

6月初旬のクライネシャイデック(2061m)
6月初旬のクライネシャイデック(2061m)

 7 月からは夏のアルプスを存分に楽しむことができる。イメージどおりのスイスを楽しめるベストシーズンだ。高山植物が咲き標高の高いエリアのハイキングも可能になる。

 9 月に入ると急速に秋の気配が濃くなる。花々は枯れ高山植物も見られなくなるが、空気が澄んでくるので山々の景色がすばらしい。10 月に入ると紅葉が見られるエリアも増え、ジビエ(野生動物の肉)料理も味わえる。ホテル代や山岳交通の料金が下がる時期なので、節約派にもうれしいシーズンだ。

 秋の訪れとともに降雪も始まるが、ウインタースポーツのシーズンは 12 月からスタートする。11 月は冬のピークシーズンに備えて休業するホテルや、運行を停止する山岳交通が多い。一方で町ではさまざまなマーケットが開かれる時期。11 月後半からはクリスマスマーケットも登場する。日の入りは早いがそのぶんイルミネーションを楽しむことができるにぎやかな季節だ。

 年が明けるとウインタースポーツのシーズンが本格的にスタートする。平地では曇り空でも山の上は雲が切れていることがあるので、山上で日光浴やハイキングを楽しむことができる。2 月に入ると春の訪れを祝うお祭りファスナハト(謝肉祭)があちこちで行われる。

スイスの旅の服装

 町だけの滞在・観光であれば特別な準備は不要。秋から春にかけては日本の東北地方くらいの気候で、寒さを感じることが多いので十分な防寒着を準備していこう。

 山岳リゾートに滞在したりハイキングを楽しんだりする場合は、トレッキングシューズや防水・防風性の高いアウター、日焼け止め、サングラスなどを持っていくといい。どの程度の防寒対策を行うかは悩ましい問題だが、真夏の訪問でもユングフラウヨッホのような3000m を超える展望台を訪問するなら、氷点下でも快適な服装を準備しておきたい。
 山岳リゾートであれば、高級ホテルのレストランでもハイキングの服装のままでも許されるが、都市のレストランでは NG。男性ならジャケットとスラックス、女性ならワンピースを用意しておけば、気兼ねなく食事が楽しめる。靴も忘れずに。

筆者

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