ウィーン旅行 これだけ押さえれば大丈夫!初心者向け観光スポット5選
クラシック音楽をはじめ、栄華を極めたハプスブルク家の宮廷文化とその史跡、クリムトを輩出した退廃的な世紀末文化に、舌鼓を打ちたくなるような美味しいグルメと、私たちを魅了して止まない古都ウィーン。見どころが多岐に渡りすぎて、どこから巡ればよいのかわからない旅行者も多いのではないでしょうか。そこで初心者にもわかりやすいよう、ウィーンの「ここだけは外せない観光ポイント5つ」を紹介します。
皇帝一家が暮らした世界遺産 シェーンブルン宮殿
ユネスコ世界文化遺産にも登録されているシェーンブルン宮殿は、ウィーン南西に位置し、ハプスブルク家の栄枯盛衰を共に見守ってきた貴重な歴史的建造物。シェーンブルン宮殿では、皇帝一家が暮らした絢爛豪華なロココ様式の本殿内部を見学できます。
また、シェーンブルン宮殿の敷地内には、迷路庭園を含む広大なバロック庭園やパルメンハウス(大温室)、眺望抜群のカフェ、コンサート会場となっているオランジェリー、現存する世界最古の動物園、馬車博物館に市営プールまでと、驚くほど多くの施設が存在します。さらに、本殿前庭で開催される季節限定のクリスマスマーケットやイースターマーケットも、大変な人気ぶりで見逃せません。
自家製ワインが味わえる!オーストリア式居酒屋ホイリゲ
オーストリアには、数々のワイン名産地があります。ウィーンもその例に漏れず、郊外の「ウィーンの森」にかけて、広大なワイン畑が広がっています。特に、「ウィーンの森」の近くにあるウィーン19区のグリンツィング地区では、その年に採れた爽やかな自家製ワインを振舞うオーストリア式居酒屋(ホイリゲ)がぎっしりと軒を連ねています。
田園調に設えられた店内や野趣に富んだ中庭では、自慢の地ワインのほか、簡素ながらも味わい深いオーストリア風の軽食をいただくことができます。軒先にかわいらしい松の枝の束が吊るされていれば「営業中」の印。風情たっぷりなホイリゲ音楽のライブ演奏もよい思い出のひとつとなるでしょう。
ウィーン・グリンツィング地区は、路面電車38番 Grinzing行きに乗り、終点で下車、もしくは地下鉄4番線に乗り、終点Heiligenstadt駅からバス38Aに乗り換え、Grinzing駅で下車するとすぐです。
名コレクションを誇るウィーン美術史博物館
オーストリア随一、そしてヨーロッパ内でも有数の名コレクションを誇るウィーン美術史博物館。ここでは傑作『バベルの塔』を筆頭に、世界最多を誇るブリューゲルの作品が鑑賞できるだけでなく、金箔を多用したクリムトの煌びやかな壁画やラファエロ、フェルメール、ルーベンス、アルチンボルドなどの絵画の数々、エジプト・ギリシャ・ローマのコレクションなど、目を見張るような展示が盛りだくさんです。
皇帝フランツ・ヨーゼフにより、ハプスブルク家代々の収集品のために建てられたウィーン美術史博物館は、内装も圧巻です。大きなドーム下のカフェでいただくウィンナコーヒーとケーキは、味わう者に往時の貴族気分を堪能させてくれます。
旧市街地で一番の見どころ、ホーフブルク王宮
シェーンブルン宮殿が皇帝一家の夏の離宮であれば、こちらウィーンの旧市街地に立つホーフブルク王宮は、実質的な執務用の宮殿。広々とした敷地内にある建物部分は、度重なる増改築により巨大な迷路のように入り組んだ構造で、その中に数多くの博物館や見どころを擁する一大観光コンプレックスとなっています。
もっとも人気が高いのは、ハプスブルク家の食文化を伝える「銀器コレクション」、皇后エリザベート縁の品が見られる「シシィ博物館」、「皇帝の居室・執務室」です。また、このほかにも、ウィーン少年合唱団が天使の歌声を披露する「王宮礼拝堂」、世にも珍しい白馬のワルツが拝める「スペイン乗馬学校」、ハプスブルク家の燦然たる財宝が展示された「王宮宝物館」、世界でもっとも華麗と称される「国立図書館プルンクザール」、ヨーロッパの武器甲冑が間近に見学できる「狩猟・武器コレクション」など、一日では到底巡り切れないほど見どころ満載の観光スポットとなっています。
「音楽の都」を代表するウィーン国立歌劇場(オペラ座)
ウィーンは「音楽の都」と異名をとるほど、街の隅々まで音楽が息づいていますが、代表的存在と言えばやはりウィーン国立歌劇場ことオペラ座。かつてはマーラーやカラヤンが指揮棒を振り、2010年までは小澤征爾氏も音楽監督を務めていました。
また専属オーケストラが、かの有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体であることでも有名です。昼間に壮麗なオペラ座内部を巡るガイドツアーが組まれるほか、夜にはレパートリー豊かなオペラやバレエが催されるため、常に大にぎわいをみせています。
いかがでしたか。ウィーンの「ここだけは外せない観光ポイント5つ」を紹介しました。今度のウィーン旅行の参考にしてみてはいかがでしょうか。
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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