スペイン・バレンシアで美味しいモノを食べるならココ!おすすめのレストラン8軒 Vol.1
地中海沿岸の温暖な気候に恵まれたバレンシアは、スペイン第三の都市。日本での知名度は、「パエリア」「火祭り」「オレンジ」などでしょうか。そんなバレンシアですが、ヨーロッパ人には美味しい食べ物、ビーチリゾートが格安で堪能できる街として大人気です。『スペイン・バレンシアで美味しいモノを食べるならココ!おすすめのレストラン8軒 Vol.1』では、バレンシアを代表するパエリアやお米料理が美味しいレストランを2軒、1834年から続く老舗下町バル、そして地元民に愛される缶詰系おつまみが美味しいワインバルの4軒を紹介します。
地元民御用達の穴場パエリア専門店「Sucrer VLC」
最初におすすめするのは、バレンシア在住の筆者が行きつけのお米料理専門店「Sucrer VLC(スクレール・VLC)」。スペイン一部リーグの強豪バレンシアCFのメインスタジアム「メスタージャ」からも近い閑静な住宅地にあります。中心地までは徒歩20分程度の距離ですので、訪れるのは地元の人ばかりで、観光客はほぼゼロの店です。
パエリアはたくさんの種類があり、定番のPaella Valenciana(バレンシア風パエリア)やFideuà(フィデウア:パスタのパエリア)など何を食べても美味しいのですが、ぜひ試して欲しいのがArroz del Senyoret(アロス・デル・セニョレット)。魚介類の殻は全部取り除いてあり、食べやすい大きさにカットされているシーフードパエリアです。
魚介の出汁がしみ込んだ具だくさんの贅沢パエリア。お焦げまでしっかり味わってください。
前菜でおすすめなのは新鮮な魚介類です。バレンシアのレストランやバルでよく提供されるTellinas(テジーナス、桜貝の一種)、普通のムール貝よりも小ぶりで身が締まり味も濃いと言われるバレンシア産ムール貝(Clóchinas、クロチナス)、マテ貝(Navajas、ナバハス)、イカの鉄板焼きなどがおすすめです。
・食べ切れなかった分のパエリアは頼めばお持ち帰りにしてくれます。
・お米料理が食べられるのは基本ランチのみですのでご注意ください。
・パエリアやお米料理の注文は2人前からになります。
本格的パエリアのコスパ抜群メニューが魅力「Flor de Valencia」
「Flor de Valencia(ラ・フロール・デ・バレンシア)」は、レストラン・ランキングサイトでいつも上位に入ってくるお米料理専門レストランです。現オーナーの祖父の時代からレストラン&ホテル業を営んでいるそうで、落ち着いた店内には往時を思わせる写真や記念品が飾られています。
ア・ラ・カルトでも注文可能ですが、こちらのレストランにはお得なパエリアメニューがあり、おすすめです!
平日メニューは、前菜2皿+パエリア/魚or肉料理+デザート+パン+飲み物(1杯)+コーヒーで21ユーロ、週末メニューは、前菜3皿+パエリア/魚or肉料理+デザート+パン+飲み物(1杯)+コーヒーで28ユーロで、とてもお得です。
バレンシアではパエリアはランチに食べるもので、ディナーでもパエリアがあるレストランは観光客向けの店が多いです。「Flor de Valencia」はディナーでも美味しいパエリアを提供しています。近くに大きなホテルがいくつかあることから、英語が話せるスタッフもいて安心!お店の定番前菜は、イカ墨で炒めた小さいイカです。パエリアは、魚介系や肉系のパエリアがあり、どらも美味です。
・食べ切れなかった分のパエリアは頼めばお持ち帰りにしてくれます。
・パエリアやお米料理の注文は2人前からになり、夜もパエリアが食べられます。
ビーチ近くの老舗下町バル「Casa Montaña」
最近、バレンシアでスポットを浴びるCabanyal(カバニャル)地区にある老舗バル「Casa Montaña(カサ・モンターニャ)」。なんと創業は1834年で、バレンシアで現存するもっとも古いバルのひとつとして知られています。
オーナーは何度か変わりましたが、オープン当初の外観や内装はそのまま。まさに日本人が想像する古き良きスペインのバルです。最近はバレンシアもオシャレなビストロ・バルが増え、昔ながらの佇まいを残すお店はとても貴重です。
「Casa Montaña」の料理はクオリティが高く、何を頼んでも失敗なしですが、だれもが頼むのがPatatas Bravas(パタタス・ブラバス)。揚げたジャガイモにアリオリソース、辛いソース、パプリカなどをかけた料理です。
スペインバルの定番でどこでも食べられますが、こだわりのジャガイモだけを仕入れ、形もオリジナルの俵型。こんな形でちゃんと火は通っているのか不思議ですが、ソースの味もジャガイモの揚げ具合も抜群です。
「Casa Montaña」では、季節感や食材の産地をとても大事にしていますので、バレンシアでしか食べられないものや、その季節限定の料理をぜひお楽しみください。
上記のPatatas Bravas(パタタス・ブラバス)以外でおすすめなのは、素朴なそら豆の煮物、カステジョンで採れるカタクチイワシのフライ、季節が合えば、アーティチョーク、クロチナス(バレンシアで採れるムール貝)、テジーナス(桜貝の一種)です。
ちょっと変わった物が食べたい方は、写真のようなウナギの燻製もあります。バレンシアではウナギも採れるのでぜひ試してみてください。
・週末は予約必須。予約なしの場合は、空席がなければウェイティングリストに名前を!
地元密着型こだわりワインバル「Bodegas Albarizas」
2016年にオープンしたばかりのBodega(ボデガ)と呼ばれるタイプのワインバル「Bodegas Albarizas(ボデガス・アルバリサス)」。
オーナーのAlbaさんは大学ではワイン醸造学を修め、ワインバルオープンの為に3ヵ月間スペイン中を旅して美味しいものを探してきたという情熱の持ち主です。
店内には所せましとワインボトルが並びますが、Albaさんセレクションのグラスワインもたくさん用意されています。
1杯3ユーロ前後のワインが、赤、白、ロゼ、カバと数種類あり、産地、ブドウの品種、口当たりなどを説明してくれます。さらに、グラスに1杯分注ぐ前に必ず味見をさせてくれますので、お気に入りの一杯がきっと見つかるでしょう。
「Bodegas Albarizas」では、ワインのほかに自家製のVermut(ベルモット)もあります。Vermut(ベルモット、またはベルムー)とは、ワイン、シェリー、シナモン、Ajenjo(アヘンホ)と呼ばれるヨモギの一種、レモンやオレンジの皮、カルダモンなどで作るカクテルです。ここ数年スペインで流行しています。
それぞれのお店で味が違いますので、興味のある方はぜひトライを!
「Bodegas Albarizas」にはキッチンはありません。用意されているおつまみは、缶詰や簡単に温められるもの、生ハム、チョリソー、チーズなどのカットするだけのものになります。ただ素材やメーカーにはとてもこだわりがあるので、どれを食べても美味しい!
筆者のおすすめは、バレンシアのEl Perelló(エル・ペレジョ)と呼ばれる村で採れたトマトと大トロの缶詰のサラダ。美味しいスペインのオリーブオイルがたっぷりかかっています。旅行中のビタミン不足もこれで一気に解消!
店内では、ワインのほかにこだわりの缶詰&瓶詰、オリーブオイルなどの購入も可能です。おみやげにいかがでしょうか。
いかがでしたか。Vol.2では、スペイン北部の料理、創作スペイン料理、エスニックなレストラン&カフェ、そして話題の地中海和食のレストランの4店を紹介します。
【関連記事】スペイン・バレンシアで美味しいモノを食べるならココ!おすすめのレストラン8軒 Vol.2も要チェック!
筆者
スペイン特派員
盛 千夏
1999年にバレンシアで留学をスタートし、その後バルセロナで就職&居住許可ゲット。
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