最先端都市ニューヨークで、歴史的ホテル(ホテル・ウォルコット)に滞在
コーヒーを片手にアッパー・イースト・サイドを闊歩して、マーケットやデリでランチを買って公園やハイラインでのんびり過ごす。そんなニューヨーカーと同じリズムで街を楽しむなら、やはり滞在はマンハッタンのホテルを選びたいものです。マンハッタンの中心にある歴史あるホテルを紹介します。
マンハッタンの真ん中、ミッドタウンにあるホテル・ウォルコット
マンハッタンのほぼ中央にあたるミッドタウンは、エンパイア・ステート・ビルやクライスラー・ビル、ロックフェラー・センターといった名物ビルが建ち並び、高級ブランド街のフィフス・アベニュー、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ブロードウェイなどの観光スポットが集まるエキサイティングなエリアです。旬のレストランはもちろん人気のデリやカフェも多く、暮らすように旅を楽しむにもうってつけです。
ホテル・ウォルコットは、エンパイア・ステート・ビルから南にわずか3ブロック、フィフス・アベニュー沿いにあります。建造は1904年で、マンハッタンで最も長い歴史をもつホテルの一つです。
1890年代、不動産業で財を成したウィリアム・デューイはホテルの建設にあたり、巨匠ジョン・ダンカンに建築デザインを依頼し、彼の得意とするボザール様式を全面的に施すように指示しました。ボザール様式とは、アメリカで19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した様式の一つで、外見はヨーロッパ古典神殿様式に似ており、別名アメリカン・ルネッサンスとも呼ばれています。
2年の歳月をかけて完成したこの建物は、それまでのボザール様式をさらに「大きく、太く」見せるようにデザインされ、「外観はまるで新しいモダン・フレンチで、内装はルイ16世の食卓をホテル全面に再現したようだ」と、当時メディアで大きく取り上げられました。
客室は改装工事を経てモダンな設備を備えていますが、重厚な正面入り口やロビーの大理石、柱の装飾などは創業当時の古き良き趣を残しています。
地下鉄駅からホテルへのアクセス
ホテルの最寄り駅は、地下鉄(メトロ)で黄色(N・Q・R)の路線、もしくはオレンジ色(B・D)の路線の「34丁目ヘラルド・スクエア(34 Street-Herald Sq)駅」。下車したらブロードウェイと32丁目(Broadway & 32nd St)出口の階段を上がります。地上に上がり32丁目の交差点に出ると、そこが「コリアタウン(韓国街)」です。
ブロードウェイを南に進むと、通りの標識が32丁目から31丁目に数字が下がります。このとき数字が上がって33丁目にたどり着いたら、間違って逆方向に行っているということがすぐに分かります。31丁目(West 31st St)の看板が見えたら、横断歩道を渡ってから左折します。50メートルほど直進すると、「Hotel Wolcott」という看板が見えてきます。
バリエーション豊富な客室タイプをイッキ見せ!
マンハッタンのモダンなホテルの多くは、シングルルームが中心(しかも宿泊料が高い!)ですが、ホテル・ウォルコットはツイン、トリプルなどの客室が多く、清潔で快適な客室が揃っています。日本人にはうれしいポイントです。
バスタブ、クローゼットなど基本的なアメニティが揃っています。
ベッドが2台あり、シングルルームよりもひと回り広いつくりです。
「スイートなんて手が届かない!」と思いがちですが、このホテルのジュニアスイートは大変手頃です。オフシーズンならシングル料金にプラス$20~30/泊で予約できる場合もありますので、一番オススメの客室なのです。宿泊料が手ごろなのでちょっと奮発してみては?
ベッドが3台ありファミリーに最適。写真の2台のベッドのほかに、エクストラベッドがあります。
ホテル内の施設も充実!
コンパクトだが基本的なフィットネス機材が揃っています。旅行中食べ過ぎてしまってもここで運動すれば大丈夫!?
利用時間:6:00~22:00
PCやプリンタが置かれているビジネスセンター。ここのほかにもロビー右手にはPCステーションがあります(PC利用は有料)。
利用時間:6:00~22:00
最大20名まで収容可能なミーティングスペース。
長期滞在のときに便利な地下のランドリースペース。
洗濯・乾燥機は各$2.50で使用できます。なおニューヨークはガス乾燥機で、かなり高圧になるため繊細な衣類は縮んでしまうので要注意です。
ニューヨーク中心部の歴史的ホテルの魅力は他にも
知る人ぞ知る話ですが、ホテル・ウォルコットの地下には、特別な日だけ貸し出されるスペースがあります。例えば、マンハッタンのVIPが集うパーティーや、映画撮影のロケなどに使用されています。キアヌ・リーブス主演のヒット作『ジョン・ウィック1』では、マフィアの運営するクラブとして撮影されました。映画の中で主人公はエレベーターで上階のクラブへ上がるのですが、実際の撮影はホテルの地下で行われていたのです。
筆者が訪問した日の午後、なんと『ジョン・ウィック3』撮影打ち合わせの予定が入っていました!
ロビーを出るとマンハッタンらしい光景が見えるこのホテルですが、魅力のひとつとして、宿泊料金がリーズナブルなことがあげられます。シーズンによるので詳しくはホテルの予約サイトなどで確認してほしいのですが、マンハッタンの他のホテルに比べると手頃なことが多いです。アクセスがよく、ティファニー本店までも徒歩圏内という立地抜群&リーズナブルなホテルで、ニューヨーカー気分で過ごしてみてはいかがでしょうか。
■ホテル・ウォルコット
・住所: 4 West 31st Street, Between 5th Avenue & Broadway, New York City, NY 10001-3594
・URL: https://www.wolcott.com/
筆者
地球の歩き方ウェブ運営チーム
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。
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