駅前にレンタルベース 埼玉・寄居町 街づくりのタネに

埼玉県寄居町の寄居駅南口に2018年7月、駅前交流施設「レンタルベースまちタネ!」がオープンしました。さまざまな業種の個人や団体が交流しながら仕事をするコワーキングスペースを備え、出店やイベントもできます。人の流れを呼び込む街おこしの起爆剤として、大きな期待が寄せられています。
開設したのは、同駅周辺のにぎわいをつくるために同町商工会が設立した「まちつぐり寄居」のタウンマネジャーでコンサルタント業「小田屋」社長の上田嘉通さん(37)です。地元出身で東京都の大手建設会社に勤めていましたが、30歳の時に「自分が地方の設計を手掛けているのに地元は寂れて子どもたちが戻れない」と気付き、16年にUターン。独立開業しました。
「自分が率先して見本を示そう」と意気込んだ上田さんは、さっそく同町商工会と連携し、駅前の空き店舗を再利用して拠点施設をつくるプロジェクトに参加しました。取り壊しが決まっていた元不動産店舗を借り、数十万円をかけて改装しました。
施設は木造2階建てのうち、1階1室を使用します。広さは30平方メートルで、部屋のレンタル料金は1時間300円から、月額賃料は1万円です。将来、起業を考える人が開業前にお試し出店できるチャレンジショップも可能です。第1号としてオープン直後、部屋の一角に書店が開店しました。手芸品などを展示・販売する棚もあります。若者会議やよろず相談などのイベントも開かれています。
「街づくりのタネを植え、次世代の花を咲かせたいとの思いから施設名をつけました」と話す上田さん。「まちタネを通じて世代を超えた仲間を作り、街づくりの思いが伝承できれば必ず成功する」と力を込めました。

この記事は、全国商工会連合会が地域活性化のキーマンとなる若手経営者育成のため開催した「次世代地域リーダー塾」プログラムの中で、毎日新聞記者の指導を受けて作成されたもので、「地球の歩き方ニュース&レポート」でも掲載しました。
商工会は、全国1,653カ所の市町村にあり、中小企業の経営支援と地域活性化に取り組んでいる団体であり、全国商工会連合会はその全国団体です。
■全国商工会連合会
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