【アメリカ 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子

現在アメリカでは、ワクチン接種が進んでいるものの(1回目の接種を終えた人は人口の約70%)、その割合は頭打ち状態です。デルタ株の感染が深刻化しつつあり、ワクチンを2回接種しても罹患するケースが多数見受けられます。州によっては、マスク着用やワクチン接種の義務化を進める動きも出ています。
観光客の受け入れ状況

現在、アメリカへの入国は可能ですが、入国の前後にPCR検査が必要となっています。
<すべての人>
アメリカ行きフライトの出発前3日以内に取得した新型コロナウイルス陰性証明書(PCR検査陰性)および宣誓書を提出するよう求められます。
<ワクチン接種完了者>
アメリカ入国後3~5日以内に検査を受け、陽性が出た場合は自主隔離となります。そのほかは到着した各州の推奨事項に従います。
<ワクチン未接種者>
アメリカ入国後3~5日以内に検査を受けるとともに7日間は自主隔離(結果が陰性でも丸7日間は自主隔離が必要)となり、検査を受けない場合は自主隔離期間が10日間になります。
※2021年8月現在、外国からの旅行者全員を対象にワクチン接種の義務づけを検討中
航空便・空港の状況

2021年8月現在、日系・アメリカ系・アジア系の航空会社は、減便はしているものの日本とアメリカのおもな都市間をほぼ毎日運航しています。ただし、便によっては週1便しか運航されていない路線もあるため注意が必要です。アメリカの国内線は減便しているものの、運航体制はコロナ前に戻りつつあります。
<運休している路線>
成田・羽田発着のポートランド便、サンノゼ便、デンバー便、ミネアポリス便、関空発着のサンフランシスコ便、ロスアンゼルス便など。
※空港や航空機内でのマスクが義務づけられています
※スケジュールは変更となる可能性があります。各航空会社のウェブサイトや電話などで最新情報を必ず確認してください。
主要都市の街なかの様子

6月下旬には規制が緩和され、旅行者も増加、マスクを着用する人も激減しました。ただし、デルタ株の急速な感染拡大により、レストランや劇場などの屋内施設を利用する人、また従業員に対してワクチン接種証明提示を義務づけることがニューヨーク市で決定。9月13日から本格的に運用が始まる予定で、少なくとも1回のワクチン接種が必要となります。なお、マスクの着用は義務化こそされていないものの、屋内ではできる限り着用、アメリカのほかの都市も含め地下鉄やバスなどの公共交通機関内では着用が必須とされています。

デルタ株の蔓延により、7月以降感染者が急増しています。ワクチン接種を完了した人でも再度感染、さらに無症状のまま感染を拡大させている人もいることから、カリフォルニア州では公共のスペースや屋内において、接種完了者を含めすべての人にマスクの着用が義務化されています。また、サンフランシスコでは全米に先駆けてさらに厳しい規制が8月20日から始まり、飲食店や劇場、1000人以上が集まる大型イベント会場に入場する人はワクチン接種の証明書の提示が義務づけられています。
フロリダ州ではワクチン接種をしていない人の間でデルタ株が蔓延しています。ワクチン接種の有無にかかわらず、7月末より公共のスペースでのマスクの着用が義務づけられ、民間施設でもマスクの着用が求められている状況です。店舗によってはマスクなしでの入店を断られることも。また、ディズニーワールドでは、ワクチン接種の有無にかかわらず2歳以上のすべての訪問客にマスクの着用が求められます。ほかの州同様、公共交通機関や空港、バスターミナル、駅などでも引き続きマスクの着用が必要です。
アメリカ独自の取り組み

アメリカは世界屈指のワクチン製造国。ワクチン接種を普及するため、ドラッグストアやバスによる移動式接種センターといった、予約不要で気軽にワクチン接種ができる会場が全米各地に設けられています。ニューヨークのグランド・セントラル・ターミナルやサンフランシスコ国際空港のように利便性の高い会場もそれらの一部で、接種費用は無料。ワクチンはアメリカ人に限らず外国人も接種することが可能で、今でも中南米やアジア諸国からワクチンを受けにアメリカへ訪れる人がいるほど。
なお、アメリカ入国に際し、ワクチン接種完了証明書の提示を求めることが検討されています。今後、アメリカへの渡航を予定している人は常に最新情報を確認してください。
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自由で、広大で、最先端のアメリカ。スケールの違うアメリカを思いっきり感じ、気ままに旅するノウハウが満載。お得に旅するグレイハウンドバスやアムトラック鉄道についての情報も掲載。『地球の歩き方』 の原点ともいえるのがこの『アメリカ』編です。
※当記事は、2021年8月17日現在のものです
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックB01 アメリカ』編集担当 地球堂 山本玲子
PHOTO: 地球堂、Suma Travel LLC、iStock
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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