【2022年9月 オーストリア 旅の最新情報】ウィズコロナ時代のウィーン 新たな緩和対策スタート

公開日 : 2022年08月08日
最終更新 :
観光客が戻り、いつもの夏の風景に戻ったウィーン旧市街
観光客が戻り、いつもの夏の風景に戻ったウィーン旧市街

ウィーンも今年は暑い夏を体験しました。とはいえウィーンっ子の多くは避暑地へ出かけ、ウィーンにいる多くは観光客、というコロナ以前のウィーンの夏が戻ってきたようです。そんななか、新型コロナウイルスに感染しても隔離不要という対策が打ち出されました。ウィズコロナ時代が進む、オーストリアの最新情報をお知らせします。

コロナ以前と入国手続きは同じ 

コロナ以前と入国手続きは同じ 
ウィーン国際空港の到着ホールへ。ここから始まるオーストリアの旅

2022年9月現在、オーストリアに入国する際、コロナ対策用の特別な書類は必要ありません。コロナ禍以前と同じく、パスポートを提示する入国審査だけです。入国後、ウィーン市内では公共交通機関と病院・薬局内ではFFP2マスク(欧州規格のマスク。ドラッグストアで購入できます)の着用義務があります。ウィーン以外では、公共交通機関でもマスク着用義務はありません。ウィーン(=ウィーン州)をはじめ、オーストリアは各州によって感染対策が異なるためです。

夏と秋のウィーンのお楽しみは

夏と秋のウィーンのお楽しみは
ウィーンではソフトなジェラートタイプのアイスが主流

ザッハートルテをはじめ、ケーキが有名なウィーンですが、暑い日に人が集まるのはなんといってもアイスクリームショップです。ウィーンの街角には、多くのアイスクリープショップがあり、歩きながらペロペロ食べている人とすれ違うこともしばしば。長い行列ができている店もあります。最近は素材にこだわったBIO(ビオ=オーガニック)やベジアイスの店が次々に登場していて、ウィーンの人たちのアイスクリーム好きには、驚かされます。

宮殿のようにゴージャスな内部のウィーン国立オペラ座
宮殿のようにゴージャスな内部のウィーン国立オペラ座

ウィーンといえば、世界最高峰のレベルを誇る国立オペラ座でのオペラ鑑賞もお楽しみ。コロナ対策用「イス付き立ち見席」は、2022年5月に終了して、通常の立ち見スペースに戻りました。そしてコロナ以前は567人が立ち見エリアに入場できたのですが現在は449人に縮小されましたので、多少スペースに余裕ができたようです。立ち見は13~18ユーロという手頃な値段で華麗なオペラ芸術の世界に連れて行ってくれますので、ぜひ体験してみてください。オペラ座の2022/2023年シーズンは、9月5日から開幕します。

感染者の隔離義務がなしに!

感染者の隔離義務がなしに!
旧市街グラーベン通りにそびえるペスト記念柱。ペストの終息を感謝して17世紀後半に建てられた

2022年8月1日から、オーストリアではコロナ陽性者の隔離義務がなくなりました。外出時はFFP2マスクを着用しなくてはなりませんが、散歩時など2m以上距離がとれる屋外ではマスクなしでもOK。医療施設や小学校、幼稚園は立ち入り禁止です。今後コロナと長期的に付き合っていくための措置ということですが、今の日本の状況から見ると、思い切った対策といえそうです。なお、今後の感染状況によっては変更される可能性もあります。

日本帰国時の注意は

日本帰国時の注意は
ウィーン国際空港の出発フロア

2022年9月7日以降、オーストリアから日本への帰国者、入国者は有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していれば、出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出は不要となっています。
ワクチン接種証明書は、住民票のある自治体で申請できます。発行までに日数がかかるので、早めに手配しましょう。また、マイナンバーカードを所持している人は「接種証明書アプリ」からも取得できます。

・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している人 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出は不要
・有効なワクチン接種(3回)証明書を保持していない人 → 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出が必要

オーストリアの空港で日本行きの搭乗手続きの際、有効なワクチン接種証明書も、検査証明書も所持していない人は、搭乗を拒否されますので、注意が必要です。

●新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の強化に係る措置について:外務省ホームページ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

●PCR陰性証明書について:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

●オーストリア出国の際のPCR検査を受けられる施設の案内:在オーストリア日本大使館のホームページ
https://www.at.emb-japan.go.jp/itpr_ja/Labor_20210615.html

ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに

ファストトラック利用で入国手続きをスムーズに
食品市場街ナッシュマルクトのカフェでくつろぐ人々

日本入国前に専用アプリ「MySOS」をインストールし(Web版もあり)、アプリ上での事前登録(検疫手続き)を行っておくと、入国手続きが簡略化されます。ファストトラックの利用対象となる空港は成田、羽田、関空、中部、福岡の5つの国際空港です。

●ファストトラックについて:厚生労働省ホームページ
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

なお、万一の場合に備えて海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。コロナの治療費をカバーするだけでなく、帰国までの日程変更や航空券代などの旅行代金もカバーしてくれるタイプのものに加入しておくと安心です。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

「芸術と歴史の町」ウィーン、「モーツァルトの故郷」ザルツブルク、「ヨーロッパの十字路」インスブルック……中欧の美しい町を自由自在に歩きまわれる地図と旅情報が自慢のガイドブック。町歩きはもちろん、オペラのスケジュールからカフェ巡り、歴史探訪、ハイキングなどオーストリアを楽しむ情報が満載です。

※当記事は、2022年9月8日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方 ガイドブック A17 ウィーンとオーストリア』編集担当 鈴木眞弓
PHOTO: ©iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年9月8日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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