ウィーンからブルゲンラント州へプチトリップ!行楽の秋はオーストリア最大の遊園地「ファミリーパーク」を楽しもう

公開日 : 2022年09月15日
最終更新 :
メリーゴーランドの人気ぶりは世界共通
メリーゴーランドの人気ぶりは世界共通

8月が終わり、9月に入ると最高気温が20℃前後となりすっかり秋を感じさせるオーストリア。また9月は、長期の夏季休暇を終えた子どもたちが一斉に学校生活に戻り新学期がスタートします。家族旅行者の数は減ったものの、ウィーン旧市街は今も観光客で賑わっています。ウィーン在住の筆者が、涼しくなった行楽の秋に楽しめるオーストリア最大の遊園地「Familypark(ファミリーパーク)」の様子をお伝えします。

ウィーンからブルゲンラント州へ。公共交通機関内でもノーマスク!

ウィーンからブルゲンラント州へ。公共交通機関内でもノーマスク!
ブルゲンラント州では電車内でマスク不要

新コロナウィルス対策としてウィーンでは公共交通機関内でのマスク着用が義務となっていますが、今回の旅の目的地ブルゲンラント州では、感染者を除いてマスクの着用が不要。そのため、ウィーンで電車に乗る際にはマスクを着用し、走行中に隣の州に入った瞬間マスクを取る乗客も見られます。

スロバキア、ハンガリー、スロベニアと国境を接するブルゲンラント州はオーストリアで最も東に位置しています。ウィーンからブルゲンラント州都のアイゼンシュタットまでは電車で1時間程の旅。州都とはいえ人口は1万5000人ほどの小さな町で、見所が集中しているので半日もあればウィーンからすぐに観光することができます。

パステルカラーのオーストリア最小の町ルスト
パステルカラーのオーストリア最小の町ルスト

今回旅するルストはアイゼンシュタットからバスで20分程の場所にある、人口2000人足らずのオーストリア最小の町です。そんな小さな田舎町の近くに、国内最大の遊園地「Familypark(ファミリーパーク)」があります。

煙突上のコウノトリの巣はルストのシンボル
煙突上のコウノトリの巣はルストのシンボル
町中で見かけるコウノトリのイラスト
町中で見かけるコウノトリのイラスト

ルストは野鳥の宝庫として知られています。なかでもコウノトリが煙突の上に巣を作って佇む姿が有名です。そんなルストのシンボルであるコウノトリを見ることのできるベストシーズンは3月末から8月末の子育て期。現在は既にアフリカに旅立ってしまい、町中には巣だけが残っています。コウノトリはいなくても、町のいたる所でイラストや像を見かけることができるのでそれもまた楽しいですよ。

スピードを緩めてルストの景観を楽しむサイクリスト
スピードを緩めてルストの景観を楽しむサイクリスト

また、ルストはファミリーパークへのアクセスが良いだけでなく、ハンガリーとの国境にまたがるノイジードル湖への入口にもなっているため、サイクリストにも人気のスポットになっています。

子どもも大人も!家族で楽しめる国内最大ファミリーパーク

子どもも大人も!家族で楽しめる国内最大ファミリーパーク
9月に入ると混雑のない入口
待ち時間なしのチケット売り場
待ち時間なしのチケット売り場
緑が多く自然と融合する園内
緑が多く自然と融合する園内
メルヘンの森として始まったファミリーパーク内のヘンゼルとグレーテルのワンシーン
メルヘンの森として始まったファミリーパーク内のヘンゼルとグレーテルのワンシーン
ラプンツェル
ラプンツェル
赤ずきん
赤ずきん

ファミリーパークは、有名な童話のさまざまなシーンを紹介する「Märchenwald(メルヘンの森)」として1968年に誕生した家族経営の遊園地です。1970年代には小動物を始めとする動物園が開かれ、1990年代になるとアトラクションが導入されました。その後は年々新たなアトラクションが追加され続け、現在のファミリーパークになりました。園内は「体験の城」「冒険の島」「農場」「メルヘンの森」の4つのゾーンから構成されており、ワンデーチケットを購入したら50種類以上もある園内全てのアトラクションが乗り放題です。2022年9月現在の入園料は3歳以上が一律€30。5日前までの日付指定前売り券は€27なので、オンライン購入がお得です。また、当日誕生日を迎える人は証明書を提示すると無料で入園することができます。

自分でこぐタイプのドラゴン型アトラクション
自分でこぐタイプのドラゴン型アトラクション
人気アトラクションの待ち時間は30分未満
人気アトラクションの待ち時間は30分未満

この時期はまだ気候も良く、人気アトラクションの行列に並んでも30分以上待つことがないため、ファミリーパークを訪れるのにベスト。自分のペースでこぎながら園内を上から観察できるドラゴンライドは、ファミリーパークに入ってすぐの場所にあるので特に人気です。

大人も楽しめるアトラクション
大人も楽しめるアトラクション
ベンチで休憩しながらアトラクション鑑賞も
ベンチで休憩しながらアトラクション鑑賞も
絶叫マシンも種類豊富
絶叫マシンも種類豊富

自然の中に建てられた遊園地はいたる所に緑があふれています。ベンチや休憩所も充実しているため、子どもたちがアトラクションで楽しむすぐ隣で大人は羽休め。もちろん子どもだけでなく大人もが興奮するアトラクションも数多くあります。ホームページ(https://www.familypark.at/en/)で身長を入力すると、乗ることのできるアトラクションが出てくるので、事前にチェックすることも可能。

遊び疲れたらオーストリア&ハンガリー風スナックで休憩!

遊び疲れたらオーストリア&ハンガリー風スナックで休憩!
ファミリーパークのマスコットの雄猫「フィリッポ」と人気メニュー
隣国ハンガリー料理も充実
隣国ハンガリー料理も充実
店内でゆっくり食事できるスペースのあるレストラン
店内でゆっくり食事できるスペースのあるレストラン
遊び疲れたら甘いものを補給して休憩
遊び疲れたら甘いものを補給して休憩

園内には、小腹を満たすのにちょうどいい軽食から立派なレストランまで15以上も食事処があり、メニューも種類豊富です。食欲をそそるファストフード以外にも、ヴィーガンメニューやベビーフードも提供しているレストランがあるので、ファミリーパークというだけに家族全員が楽しめる場所です。

行楽&食欲の秋を堪能で一石二鳥!

行楽&食欲の秋を堪能で一石二鳥!
見渡す限りのブドウ畑
今流行りの希少なオレンジワイン
今流行りの希少なオレンジワイン

オーストリアのほかの州より比較的暖かいブルゲンラント州はワインの名産地で、ウィーンから電車で少し走ると見えてくるブドウ畑が織りなす風景は時間を忘れさせます。遊園地で思い切り行楽の秋を楽しんだ後、ワインと美味しいオーストリア料理を嗜みながら食欲の秋を味わうのもいいですね。

オーストリアでは皆が大好きな夏が終わっても、続いて秋のイベントが開催されるのでお見逃しなく!ファミリーパークでは来月からハロウィンイベントが開催されます。
ファミリーパークの詳細はこちら
・URL: https://www.familypark.at/en/

ブルゲンラント州の新型コロナウィルスについての情報(ドイツ語のみ)はこちら
・URL: https://www.burgenland.at/themen/coronavirus/#c15616

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック
『地球の歩き方 ガイドブック A17 ウィーンとオーストリア 2020年~2021年版』

「芸術と歴史の町」ウィーン、「モーツァルトの故郷」ザルツブルク、「ヨーロッパの十字路」インスブルック……中欧の美しい町を自由自在に歩きまわれる地図と旅情報が自慢のガイドブック。町歩きはもちろん、オペラのスケジュールからカフェ巡り、歴史探訪、ハイキングなどオーストリアを楽しむ情報が満載です。

■地球の歩き方 ガイドブック A17 ウィーンとオーストリア 2020年~2021年版
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080128200

※当記事は、2022年9月15日現在のものです。

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年9月15日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

≫≫≫(関連記事)
各国の海外旅行最新事情はこちら

筆者

オーストリア特派員

雅碧 Léontine

大学卒業後は外務省に勤務した後、ドイツ・オーストリアに拠点を移し始める。現在はウィーンで翻訳業等に勤しみながら、オーストリア人の夫、愛娘たちとアクティブに暮らす。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。