【韓国ソウル 旅の最新事情】出入国情報や首都ソウルの現在の様子をレポート

公開日 : 2022年10月06日
最終更新 :
景福宮で韓服を着て記念撮影!
景福宮で韓服を着て記念撮影!

2022年9月27日から2泊3日でソウルへ視察に行きました。その後、韓国編の改定取材のために12月26日まで、何度か往復することとなりました。9月よりも12月は、格段に人出が増えた印象です。今回は秋から冬の韓国の状況とともに、入国と帰国の注意点についてレポートします。

韓国のコロナ感染状況と市内の様子

韓国のコロナ感染状況と市内の様子
守門将による交代式。かっこいいマスクを着用!

ソウル随一の歴史的観光スポット景福宮では、中止となっていた守門将交代式が5月から再開されました。平日とあって、それほど多くの観光客がいたわけではありませんが、敷地内は華やかな韓服に身を包んだ外国人も多く見受けられました。景福宮の西にある韓服レンタルショップが並ぶエリアは、コロナ禍前のように入店待ちの行列ができていました。

守門将などの演者は、衣装に合わせたデザインのマスクを着用、今しか見られない姿かもしれませんね。

弘大入口駅で乗り換え通路を往来する乗客は100%マスクを着用
弘大入口駅で乗り換え通路を往来する乗客は100%マスクを着用

韓国ではウイズコロナにシフトし、9月26日から屋外でのマスク着用義務が全面解除となりました。現在は屋内や公共交通機関の利用時にはマスク着用ですが、2023年1月下旬には、マスク着用義務の解除が検討発表されるということです。韓国の感染者数次第ということもありますので予断は禁物ですが、決定したらこの場でご報告できると思います。

2022年9月の調べでは、韓国で既定回数のワクチン接種を完了した人数の割合は約86%と日本(約83%)とほぼ同程度です。屋外でのマスク着用義務がなくなっても、外でのマスク着用率は9割という印象。韓国と日本は、周囲を気にしたり慎重なところが似ているのかもしれません。もちろんマスク必須の公共交通機関やデパートでは、ほぼ100%の着用率です。

ソウルならではの、市場グルメもしっかり復活! こちらは2022年9月の様子
ソウルならではの、市場グルメもしっかり復活! こちらは2022年9月の様子
そしてこちらが同じ場所の12月のにぎわいでさらに人がいっぱい!
そしてこちらが同じ場所の12月のにぎわいでさらに人がいっぱい!

ピンデトック(緑豆粉のチヂミ)で有名な広蔵市場は、ずらりと並んだ長椅子に肩を並べるように座ってあれこれ食べるスタイルが人気の市場。どうなっているのか心配でしたが、名物屋台は今でも健在! 食べ歩きを楽しむ旅行客でいっぱいです。屋内市場ですが飲食の場ですのでお客さんはマスクなし。お店の人はマスクをしている人が多いですが、パーテーションなどはありませんでした。

アフターコロナのひとり旅は?

アフターコロナのひとり旅は?
ひとり飯スポットも変わらず楽しめますよ!

今回楽しみにしていたのは、日本ではなかなか食べられなくなってしまった牛肉のユッケ。広蔵市場にユッケ専門店があるということで行ってみました。狭い店内は開店直後からお客さんでいっぱい、写真のように長い行列ができていました。注文したのはユッケ定食、コチュジャンの甘辛いタレが、またよく合う!野菜もたくさん食べられて大満足!これで8000ウォン(約800円)はお得ですよね?

下の写真は、東大門のファッションビルにあるフードコート。ここも、ひとり飯の定番スポットですが、昼時にもかかわらずそれほど混雑はしていませんでした。チャーハンなど単品で7900ウォン(約800円)、そこから1万3000ウォン(約1300円)ぐらいまでのメニューが多いようでした。インフレやウォン安のニュースが多い昨今ですが、や日常のランチ相場としては少し物価が高くなったかな、という感じがしました。

夜の外出や会食も、もちろん何の制限もありません
夜の外出や会食も、もちろん何の制限もありません

夕方からは、夜市の食べ歩きで有名な明洞と南大門市場を訪れました。
南大門市場の焼肉屋さんは、まだ早い時間なのに大盛りあがりでした(写真左上)。もともと大人数でワイワイと食卓を囲むのが韓国料理の醍醐味、少し前まで人数制限があったことなどすっかり過去のものとなったようです。南大門市場は、路地が錯綜していてわかりにくい庶民的な市場ですが、迷いながらあちこち見て歩くのが楽しいですよ(写真右上)。
外国人向けの店が多かった明洞は、ひとときシャッターストリートのような報道がありましたが、だいぶ復活してきたようです(写真左下)。もちろん、閉店した店舗やまだ再開の目処がたっていない店も多いですが、メインストリートの屋台はだいぶ戻ってきていました。観光客に人気の明洞餃子に入ったところ、アクリル板のパーテーションが設置されていました(写真右下)。今回の取材では、ほとんど見かけなかったので、逆にびっくりしてしまいました。

今は過度期、変化する防疫措置に注意
今は過度期、変化する防疫措置に注意

電車内ではマスクの着用が義務づけられているので、仁川空港から市内へ向かうA'REX(空港鉄道)では、観光客ももちろんマスク姿です(写真右上)。でも、椅子をひとつおきに座るなどの措置は必要ありません。あごマスクがNGなのは、日本と同じですね(写真左上)。左下の写真は「Q-code」を案内する政府の告知。登録すれば日本からの旅行者も韓国入国時の手続きが簡略化されるシステムです(詳細は下記参照)。新型コロナウイルス感染症が広がりを見せてから3年あまり。最新鋭の手指消毒マシン(写真右下)も、ほとんど使う人を見かけませんでした。

日本出国/韓国入国と日本帰国の準備

日本出国/韓国入国と日本帰国の準備
成田空港のチェジュ航空チェックインカウンター

2023年1月15日現在、韓国に入国するためには出発前にインターネットでK-ETAと呼ばれる電子旅行許可の取得が求められます。申請は韓国語か英語、日本語には対応していません。パスポートの写真ページのアップロードや滞在先情報(ホテルならホテル名と住所)などを入力します。通常は申請から数時間で電子旅行許可を取得できるようですが、公式サイトでは電子旅行許可が発行されるまで最大で72時間かかるとありますので時間に余裕を持って申請しましょう。
K-ETAは、就業などのビザを取得している人は必要ありません。料金は10,300ウオン(1100円ほど)、クレジットカード決済です。K-ETAの有効期限は2年間で、期限内であれば何度でも渡韓できます。
通常は出発空港(港)で、航空会社(フェリー会社)のチェックインカウンターで提示します。スマホの画面でも、プリントアウトでもOKです。
https://www.k-eta.go.kr/portal/apply/index.do

また義務ではありませんがQ-codeへの事前登録がおすすめです。滞在先情報や航空券の情報などを渡韓前に登録することで、入国時の検疫書類の記入が不要になります。未登録の場合は機内で配られる(到着空港にも置いてある)書類に必要事項を記入して入国時に手続きを行います。
https://cov19ent.kdca.go.kr/cpassportal/biz/beffatstmnt/main.do?lang=en

入国審査では、パスポートを提出し、顔写真と指紋の登録が求められます。入国カード提出の必要はなくなりました。なお、日本国籍者が日本からの直行便で韓国に入国する場合、2022年10月1日からPCR検査は必要なくなりました。隔離や行動制限もありません。

Visit Japan Webで青色提示ができない場合、帰国時の手続きに時間を要します
Visit Japan Webで青色提示ができない場合、帰国時の手続きに時間を要します
釜山〜博多へのフェリーではVisit Japan Webの青色を乗船手続き時にチェックする
釜山〜博多へのフェリーではVisit Japan Webの青色を乗船手続き時にチェックする

2023年1月15日現在、日本へ帰国するためには世界保健機構(WHO)の緊急使用リストに掲載されているワクチンの接種証明書(3回)、または出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出が必要です。
ワクチンの接種証明書は、通常は住民票のある自治体で発行されます。郵送の場合は1週間程度の余裕をみて申請することをおすすめします。または、マイナンバーカードをもっていれば新型コロナワクチン接種証明書アプリから接種証明書を取得することもできます。これらは出国する空港のチェックインカウンターで提示が求められます。

また、日本到着時間の6時間前までにスマホアプリ「Visit Japan Web」で検疫手続きをすることが強く推奨されています。帰国便名などを入力し、ワクチンの接種証明書または陰性証明書をアップロードし、帰国時に表示画面が青であれば入国時の手続きが簡略されます。なお、航空便で帰国する場合はVisit Japan Webの登録がなくても、所定の手続きを踏めば入国できないということはありませんが、フェリーで帰国する場合は「Visit Japan Web」が青色でなければ乗船できません。

●外務省 出国前検査証明書/ワクチン接種証明書について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.html

●厚生労働省 日本政府が定めたワクチンについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/border_vaccine.html

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

ソウルはもちろんのこと、地方都市や小さな町の魅力がたっぷり詰まった韓国ガイドの決定版。今行きたいフォトジェニックなスポットや注目韓国ドラマのロケ地、新登録の世界遺産や、四季を楽しむおすすめ情報は必見。各町のご当地グルメがわかる韓国料理ガイドや、買って帰りたい最新のおみやげ情報もチェック!

※当記事は、2023年1月現在のものです

TEXT・PHOTO: 『地球の歩き方 D37 韓国』『地球の歩き方 D38 ソウル』編集担当 どんぐり・はうす 柏木孝文

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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