格安長距離バスは片道1ドルからだけど〜
ニューヨークから北のボストン、南のワシントンDCへはレンタカー以外、3つの交通手段がある。飛行機(デルタシャトルとUSエアーなど)、アムトラック(列車)、そして長距離バス。飛行機は値段が200〜600ドルと高額。アムトラックも往復130ドル〜。
そんななかで安い旅はやはりバスに限る。
おなじみのグレイハウンドだけでなく、最近はチャイナ系など格安バスが進出。価格競争も激しくなってきている。先日はとうとうボストン、ワシントンDCまで片道1ドル〜、というびっくり仰天価格まで登場。オンラインで早く買えば1ドルでボストン、DCまで行けるというのだ。米国在住日本人でもバスを利用者が圧倒的に多い。
「格安」だから、バスも古い感じがするし、サービスの質も疑問に感じることもある。保険の加入もどうなっているのだろう? 先日、仕事仲間がこのバスに乗車してみたが、トイレ休憩中、バスの運転手が、2人ばかり戻ってきていないのにそのまま発車しようとしたそうだ。時間が遅かったら置いてきぼりは恐い話しであるが。
一方、この片道1ドルバスの魅力で、列車などはがらあき状態だろうか?
と思ったらこれが結構埋まっているのだ。
ある日曜日、ワシントンDCからニューヨークまで、アセラに乗った。アセラとはワシントンDC−NY−ボストンを走るビジネスマンご用達の超特急である。この列車はビジネスクラスとファーストクラスのみ。
故にさぞ、週末はがら空きだろうと想像していたらこれが意外と混んでいるのだ。ファーストクラスはともかく、ビジネスクラスの車両は人口密度(!)が高い。1車両だけ「QUIET CAR(私語厳禁車両?)」というのもあるが、ここはもうほとんどあいている席もない。
普通列車のコーチクラスは片道が65ドルから120くらい。アセラのビジネスが140ドルくらいから。さらにファーストクラスだとプラス$100でけして安くはない。
しかし、中流家庭以上のアメリカ人にとって(車を持っていない人の)「バス旅行」=「貧乏」のイメージを払拭できず、列車の方を選ぶのだろうか。
片道1ドル〜をアナウンスした格安バス
写真: アセラのファーストクラス。ここはさすがにリッチそうなカップルやビジネスマンタイプの人ばかり。ファーストクラスに限っては、アテンダントがつき、食事をサーブしてくれる。ワインやビールもあり。なお、出発の3日前までであればトリプルA会員用10%割引もある。
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