醍醐の桜
伏見の醍醐寺です。
醍醐寺と言うと 豊臣秀吉が 花見を行った寺院として有名です。
今では 桜の季節に「お花見」は 当たり前のように なっていますが
花見が庶民の間に知れ渡る きっかけとなったのは 豊臣秀吉による
「醍醐の花見」だったと伝わっています。
この日 抜ける様な 青空が 広がっていました。
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慶長3年3月15日(1598年)豊臣秀吉は 醍醐寺において、豊臣秀頼、北政所、淀殿ら
近親の者を はじめ・・・・諸大名や配下の者など 約千三百名を従えて
一日限りの 花見の宴を行いました。
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世に伝わる 日本史上最大の花見と 言われる 『醍醐の花見』でした。
花見の日・・伏見城から繰り出した 行列は 約四キロにも なったと言われています。
![s-P1240333.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240333.jpg)
その日の 宴の席順も 書物に残されていて、一番目に北政所、二番目に淀殿、
三番目に松の丸殿、四番目に三の丸殿、五番目に加賀殿、その後に
側室ではないものの 長く付き合いのある まつ(前田利家正室)が続いたと
記録されています。
![s-P1240341.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240341.jpg)
宴会の席では、正室である 北政所の次に杯を受けるのを 淀殿と 松の丸殿が争い、
まつが その場を うまく取りおさめた という話が 伝わっています。
![s-P1240366.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240366.jpg)
縁のある人達と 諸大名や配下の人達・・・・・1300人を 従えてのお花見
さぞかし 華やかな宴だったのでしょうね。
![s-P1240345.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240345.jpg)
五三の桐の家紋が 桜の中に 浮かび上がっていました。
![s-P1240346.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240346.jpg)
この花見で詠まれた秀吉の 和歌は 今も 残されています。
『 名もしらぬ 桜は寺を あらわして いつか忘れん 花のおもかげ 』
秀吉の「醍醐の花見」は、慶長3年(1598年)3月・・・秀吉(62歳)の年でした。
秀吉は この 花見の為に 近畿各地から 七百本もの 桜を植えさせています。
![s-P1240349.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240349.jpg)
醍醐寺は 秀吉の 花見・・・・『醍醐の花見』で有名な 寺院になりました。
秀吉が亡くなった後・・・・・・・豊臣の家臣達は 各地に
素晴らしい桜を 残したとも伝わっています。
![s-P1240383.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240383.jpg)
この日 醍醐寺の空は 雲一つない晴天の空でした。
晴天の下に 咲いた桜は・・・・・・・・・・・・
![s-P1240307.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kyoto/images/s-P1240307.jpg)
カメラにも 収まりきらない 存在感で・・・
これぞ 『醍醐の桜』と言う 素晴らしい桜でした。
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筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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