市電28番に揺られて...
ここ最近、ぽかぽか陽気で暖かくなったかと思いきや突然豪雨になる...という変な天気を繰り返してきたリスボンですが、本日は見事な快晴!
今回は、市電(Elétricoエレットリコ)28番に揺られてリスボンの中心地(ロシオ広場)~アルファマ地区(サン・ジョルジェ城周辺)を散策する旅を紹介します。この市電は前回御挨拶のページでも紹介したリスボンのマスコット的存在となっています。
オススメスポットでの乗り降りを頻繁にするということを考慮すると、まずメトロの駅(赤に白文字のMの看板が目印)にて地下鉄、市バス、市電の共通パスViva Viagemを購入していただくと良いでしょう。駅が開いているのは早朝6時半~深夜1時まで。カードは€5、10、15という刻みでチャージできるものです(1時間以内だと一定額で乗り降り自由)。さらに乗り降りを頻繁にするという方のためには、24時間乗り降り自由で€5というパスもあります。
パスが購入できたらいざ出発!
ここで注意なのですが、日時を問わず市電は混雑気味で「スリが多発する」ことでも大変有名(筆者の大学の教授の中には後ろから手が伸びてきて胸ポケットに手を入れられそうになったという方も...)。
地元の方でも狙われることもあるようなので、パスや貴重品は必ずバッグの中へ。
始発から2つ目のエストレーラ大聖堂前(地下鉄Rato駅から徒歩10分ほど)で乗り込み、まずは街の中心部Rossio広場まで。
市電はくねくねした細い坂道を下っていくので、かなり揺れます。
カタカタというよりもガタガタいいながら降りていくといった感じです。
しばらく進んでまずはConceição(コンセイサォン)通りで下車してみましょう。このあたりがバイシャと呼ばれる地区で、おみやげ物屋やレストラン、カフェ、洋服店などが軒を連ねるアウグスタ通り(写真奥に見える門の左右にある通路では、休日蚤の市が開かれることも)を少し散策してみましょう。ショッピングの誘惑に駆られつつ北に向かって道を行くと...
ドンと現れるのがサンタ・ジュスタのエレベーター。
24時間乗り放題のパスであれば、料金がかからないのでこのレトロなエレベーターにぜひ乗ってみてください。一番上からの市街地の眺めはなかなかです。
休日は大道芸や学生のパフォーマンスでにぎわうアウグスタ通り。

近頃は暖かくなってきたからか、街頭に花屋さんも出始めました(冬は焼き栗の屋台がでるんですよ!)。
さらに進むとロシオ広場に到着します。
隣にあるフィゲイラ広場からはリスボン観光には欠かせないスポットの一つ、サン・ジョルジェ城(写真中央)が見えます。市電はゴトゴトと一生懸命あんな高いところまで登っていくわけです。
市の中心地の様子を見たあとは、また市電を降りた場所に戻ります。
市電を待っている間に、近くにあったセレクトショップを拝見。
Loja PortugueZa da Baixa 店内での写真撮影は自由で、ポルトガル各地の缶詰(€2)や石鹸(€5~7)を販売。
市電に再度乗車。今度は上に登って行きます。サント・アントニオ教会、カテドラルなどを通り過ぎ、サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会にて下車。真っ白な建物が青空に映えます。
横の小道を進むと今度は国立パンテオン、サンタ・エングラシア教会にたどり着きます。この教会は、17世紀に建設が始まったのですが、終了したのは20世紀。それが元で"なかなか終わらない物事"の代名詞(もはやことわざ)になっています。
世界的に有名なファド歌手アマリア・ロドリゲス、ポルトガルを代表する詩人カモンイスなどなど著名人が眠っておられます。英語で各著名人の功績などが説明されているので、少しポルトガルの歴史に強くなったぞ!と鼻を高くしていただけるかもしれません(笑)
最上階はテラスになっており、眺めが本当に良いので体力があればぜひ。来ていただいてからのお楽しみということでテラスへの出口からの眺めをちょこっとだけ載せておきますね。
サン・ヴィセンテ・デ・フォーラ教会前のバス停からのぼってきた道を少し下ると、レストランやおみやげ物屋が並ぶ通りが現れます。
写真はポルタス・ド・ソル広場にある同じ名前の付いたレストラン。
テラス席はほどよい太陽の日差しと風が心地よく、ソファ席もありゆったりとくつろげられる空間が演出されたおしゃれなレストランです。
さらに下っていくと、サンタ・ルジア展望台に到着。小さいですが緑が多く、休憩にもってこいの場所です。休日はアマチュアの画家さんたちが書いたリスボン(あるいはポルトガル)にちなんだポストカードサイズの絵を売っています。大体€10前後からのお値段と少し高めですが、見る価値アリ。
この広場の反対側にある坂道を登っていくとお城です!もうひと息!
到着!城の中にはこれといって展示品はないのですが、代わりに城から発掘されたものを集めた博物館があり、これは見ごたえがあります。
日没(今の時期は19時半~20時頃)は、また一味違ったリスボン市街地の様子が見られます。

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