ウィーンで一番古いカフェ ~マリア・テレジアお気に入りシェフの店~
「ウィーンと言えばカフェ」、と連想されるほど、19世紀末からカフェ文化の発達した街ウィーン。
その星の数ほどあるカフェの中でも、皇室御用達系・老舗カフェを押しのけて抜群の歴史を誇るのがこちらのカフェ・フラウエンフーバー(Cafe Frauenhuber)。
ウィーン中心街の目抜き通り、ケルントナー通りを横に入った小さな路地に面しており、ひっそりとした雰囲気。ウィーンのカフェは、「華やか且つ観光客で溢れ返る、皇室御用達系カフェ」と「世紀末の文人ユーゲントスティールのアーティストが朝から晩まで集った退廃的カフェ」の凡そ2種類に大別することができるのですが、このカフェ・フラウエンフーバーはどちらかと言うと後者。
前者では見た目もお味も麗しいトルテ類がショーケースに華々しく陳列され、ケルナリン(ウェイトレス)が忙しげにテーブルとキッチンを行き来しているのが特徴ですが、後者のカフェはケルナー(ウェイター)率が高く、古びたカフェの草臥れた椅子に座った常連さんが、葉巻を燻らせながらのんびりと新聞を読んでいるのが印象的。観光客のイメージでいくと前者を想像する方が大半かと思われますが、所謂伝統的なウィーンのカフェとされているのは圧倒的に後者。
そんなカフェ・フラウエンフーバーを開業したのは、当時ハプスブルク女帝マリア・テレジアのお気に入りシェフであったフランツ・ヤーン。1788年のことでした。こちらのカフェでは日本でも高い人気を誇るオーストリアの作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト氏もルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン氏も演奏をしたことがあるという、音楽ファン必見のスポット。特にモーツァルトが公衆の面前で最後のピアノ演奏を行ったのがこちらのカフェであることは有名です。
このカフェの歴史ですとか、ベートーベンやモーツァルトがどのような演奏を行ったかが記されています。
次回は、このカフェ・フラウエンフーバーのお食事メニューやデザートについてレポートいたしますね!
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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