《カフェ》シェーンブルン宮殿の休憩所、グロリエッテにて

公開日 : 2011年03月22日
最終更新 :

日本を大災害が襲って以来、暫くお休みがちにしていたウィーン特派員記事ですが、「明るい話題を提供して欲しい」と皆様から沢山のご応援の声を頂いたので、少しずつ再開していくことにしました。

本日はこれからの季節にぜひお勧めしたいウィーンのカフェ、グロリエッテを紹介します。

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このグロリエッテとは、世界遺産として名高いハプスブルク家の夏の離宮・シェーンブルン宮殿の庭園内に作られた建物。シェーンブルン宮殿を俯瞰できる小高い丘の上に位置するこのギリシャ風の建物は1757年、女帝マリア・テレジアがプロイセン軍を退けた記念碑及び、戦死者の慰霊のために建てられたのだとか。

ご覧の通り、このグロリエッテからは下方に壮大に両翼を広げるシェーンブルン宮殿が眺められるばかりか、晴天に恵まれれば、遥か遠方のシュテファン大聖堂までをも一望することが可能。ハプスブルク家とオーストリアのシンボルである鷲にでもなった気分です!

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内部は落ち着いたベージュと象牙色の化粧漆喰で塗りたてられ、ドーリア式の荘厳な柱や巨大な窓、美しい天井装飾なども建設当時を偲ばせます。また左右の天井からは、ハプスブルク家の象徴である鷲が客人を睥睨しています。

今回は、著者のご案内した日本からのお客様8名とランチをご一緒しました。

スープはコンソメスープとグラーシュ(ハンガリー風シチュー)の2種類から選べます。下写真はコンソメスープのパンケーキ入り(左)と、レバー団子入り(右)。

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メインは軽食が中心ですが、ラザーニャやパスタ、サンドイッチ系(パニーニ、クロワッサン、チャバッタ)、グリルドソーセージの西洋わさび添えにヴェジタリアンの人でも食べられる野菜のパイまでと、バラエティ豊富なメニュー展開です。

下写真はクロワッサン(野菜、ハム、チーズ、卵入り)とSchinkenfleckerl(シンケンフレッカール)と呼ばれるオーストリア風のハム入りパスタ。

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見た目以上にボリュームたっぷりだったランチのお陰でもう満腹!

残念ながらデザートコースにまでは至らなかったものの、グロリエッテならではのケーキがたくさん並んでいました。

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左下、皇后エリザベートに捧げられたシシィトルテ(シシィはエリザベートの愛称)。

右下の左・モーツァルトの肖像と楽譜があしらわれたチョコレート風味のモーツァルトトルテヒェン、右・ピンク色が可愛い、ちょっぴりアルコールの効いたプンシュトルテ。

そういえば、モーツァルトはこのシェーンブルン宮殿でマリア・テレジアの御前演奏を務めたんですよね。マリア・アントーニャ(マリー・アントワネット)に求婚したという微笑ましい逸話まで残っています。

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夏場以外には滅多にお目に掛らないアイスカフェ(写真手前)とアイスショコラーデ(奥)が目にとまったので、全員でオーダーしてしまいました(笑)

※アイスカフェとアイスショコラーデの説明は、こちらの記事をご参照ください。

ちょっと季節外れでしたが、暖かいグロリエッテ内部で美味しく頂くことができました。

小学校の頃、「アイスクリームの歌」を良く歌ったのが思い出されます。

  私は王女ではないけれど、アイスクリームを召し上がる♪

  アイスクリーム♪ アイスクリーム♪

この贅沢だけは、女帝マリア・テレジアも味わうことができなかったのでは!?

4月後半からは庭園に花々も植わり、これから益々美しくなる季節のシェーンブルン宮殿。池のほとりで鴨を見たり、森の中でリスに餌付けをしたり、疲れたらグロリエッテで一息ついたりと、宮殿見学以外にもレジャー要素満載の地です。

もし訪れられた際には、ぜひ自分なりの楽しみ方を発見してみて下さいね!

decoケーキを眺める藤子-a.gif

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筆者

オーストリア特派員

ライジンガー真樹

オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!

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