野生動物の跡を追ってみよう!
オーストリアはスイス国境付近やチロル地方の山岳地帯、ザルツブルク周辺のザルツカンマーグートを中心とした湖沼地帯をはじめとする、大自然が大変美しい国。
そのような素晴らしい大自然の環境において、オーストリア人の中では「夏はハイキング、冬はスキー」と、自然を存分に満喫する余暇の過ごし方が定着しています。
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先日お部屋の整理整頓をしている際に、一冊の本が出てきました。
"Spuren und Faehrten unserer Tiere"
(動物の通った形跡と足跡)
夫が子供ころに愛読していたという古びた小さな本ながら、中を見てみると立派な図解事典。
読んでみると意外に面白かったので一部ここでご紹介しようと思います!
◆アルプスカモシカ・ノロカモシカの足跡(左)/クマ・家ネコ・オオヤマネコの足跡(右)
これは何れも雪上での足跡。
◆キツネの足跡の特徴
cの足跡は、ゆっくり歩んでいる時(a,b)と比べるとかなり乱れたものになっています。
◆糞特集まで!
大きさは約14mm-20mmだそうです。
コロコロしていて、可愛い(笑)
◆黒キツツキの彫った木の洞
春になるといつも"prrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!"という超高速ドリル音が中庭に響き渡り、「あぁ、今年もキツツキさん頑張っているなぁ」と春の到来を感じます。お陰さまで、お向かいの建物は穴だらけ・・・。それも自然をこよなく愛するオーストリアならでは許される行為なのかも知れませんね。
◆鳥の羽根と巣の種類
◆野ウサギさんの巣
こんな感じで、他にも頭蓋骨の図や色々な動物の卵、木の実をかじった形跡(どの動物の歯の跡なのか割り出せる)など、実に沢山の情報が満載されていて、とても楽しみながら読み進めることのできる図鑑でした。
オーストリア人は、昔は山中で生き延びるための術として、こういった知識・情報を蓄えていたのでしょうが、今日ではこういった動物の形跡、足跡はハイキングやスキーの途中に見付けるお楽しみの一つとなっているようです。
日本からオーストリアには観光でいらっしゃる方が大半かと思われますが、もしハイキングやスキーをする機会に恵まれたなら、ぜひぜひ可愛らしい動物の跡を探索してみて下さい!
あ、でも熊さんやオオカミさんの後は追っちゃダメですよ~!?
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筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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