セーヌ川増水によるパリ市内冠水の恐れ
今週フランス各地で降り続いた雨によって、セーヌ川の水位が上昇しています。
6月3日現在、水位は約6m上がり、パリ市内西部では住宅の一部に浸水被害が起きています。地下鉄やRER線の一部駅は閉鎖され、公共交通機関にも影響が出ています。RER C線は一部で冠水しています。セーヌ川沿いにあるルーブル美術館やオルセー美術館は臨時閉館し、水位上昇から美術品を守るための対策を講じました。両美術館は6月7日まで閉鎖が続く予定です。
パリより上流のセーヌ川周辺では、川の水が氾濫し水に浸かった住宅も多く出ました。それ以外の各地でも水害が起きています。
水位上昇のピークは3日夜になると見られ、最大で6.5mが予想されています。もし予想通りに水位が上がれば、1982年の6.15mを超えることになります。記録上もっとも上昇した1910年の8.62mまでは至らないとのことですが、立ち入り禁止の場所には興味本位で近づいたりしないことはもちろん、セーヌ川沿いでは細心の注意を払い行動してください。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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