愛宕街道に灯る行灯の明かり。
嵯峨野では愛宕古道街道灯し(あたごふるみちかいどうとぼし)が、
8月23日(土)から25日(月)まで行われています。
陸橋から愛宕街道の眺め。
降り続く雨に、傘をさしながら歩く人が多いです。
![夏が行く。2014愛宕古道。 015](/kyoto/images/2014/08/71d6b09748013d8e7b6ad264a0baa07a.jpg)
「愛宕古道街道灯し」は、瀬戸内寂聴さんと嵯峨野保勝会、京都嵯峨芸術大学が
共に作り上げてきたお祭りです。
化野念仏寺千灯供養への来訪者を迎える為と、地域の地蔵盆を盛り上げる為に、
古い町並みが残る愛宕街道沿いに、19年前に手作りの小さな灯籠の灯りを
点したのが始まりでした。
![夏が行く。2014愛宕古道。 043](/kyoto/images/2014/08/1b6ff8517224aa2fd68af10909ab9d7e.jpg)
その後、灯りは年々大きくなり、
子どもからお年寄りまで多くの方々と作る行灯が、
今では大小800基ほどになったそうです。
![夏が行く。2014愛宕古道。 048](/kyoto/images/2014/08/58158c72d85cc3d26c07ac7b03495fc6.jpg)
大きな行灯は高さ10m近くになります。
百年後も続くお祭りである様にとの願いを込めた行灯は、
優しい明りを灯しています。
行灯の点灯時間は18:00~21:00。
![夏が行く。2014愛宕古道。 052](/kyoto/images/2014/08/0fd5c2050c8686480f6417d209d8eb87.jpg)
鳥居本、鮎の平野屋さん。
![夏が行く。2014愛宕古道。 039](/kyoto/images/2014/08/7c714b2bc390c54607561419aa0963ee.jpg)
行灯の灯りは、平野屋さんのある鳥居本から始まり、
嵯峨釈迦堂清凉寺までの旧愛宕街道約2kmに、
大小800基ほどの灯りが続いています。
![夏が行く。2014愛宕古道。 042](/kyoto/images/2014/08/5531fa0272961e5b7b39cbda0fa523ba.jpg)
嵯峨鳥居本のHPには、愛宕街道紹介の素敵な詩が
三つ載っています。
![夏が行く。2014愛宕古道。 057](/kyoto/images/2014/08/7a8ce1a0a7a1ee1f257df8be5c2eb1c6.jpg)
「ゆっくりと歩きたい」
ここにはなんにもない。
ただただ時間がある。
じっくりと培われた なんにもない
ここにしかない時間。
あっと言う間に過ぎる日々の、ふと
ぼんやり雲を眺める様な。
あの余韻みたいな感じがここにはある。
古い町並みが残る街道。
愛宕山に続く一本の道。
行って帰る、ただそれだけだけど
おんなじ様で違う様な。
ずっと昔もたった今もおんなじ様な。
そんな時間を、ゆっくりと歩きたい。
![夏が行く。2014愛宕古道。 049](/kyoto/images/2014/08/366b1211c9bfd26d27919dda7a1e7aab.jpg)
「京都の隅の,さらに少し奥のとこ」
何度目かの京都。
玄関口の京都駅から電車で15分程(車なら30分くらいだろうか)
行くと,観光名所の嵐山。
そこからさらに少し奥に行ってみる。
ちょっと上り坂だけど,車ですっと行くよりも、
ゆっくり歩くのが似合うとこ。
賑やかな観光地を抜けて、ほんのちょっと坂道を進むと、
あんまり知られずひっそりと,
京都・嵯峨鳥居本はそこにある。
![夏が行く。2014愛宕古道。 067](/kyoto/images/2014/08/bfb4c542ed4bec12f5fe2b5c5e7bbe49.jpg)
「ここはゆっくりと時間を紡いできたところ」
お寺を巡る。
おいしいもん食べる。
お祭りを覗く。
ただただ歩く。
茅葺き屋根や石畳。
煙の匂いに風の音。
いつもと違うとこに目がとまり,新たな発見がある。
いつもは見えないものが見えてくる。
嵯峨鳥居本を歩いてると、
そんなことを楽しむ自分に気付くかもしれない。
![夏が行く。2014愛宕古道。 081](/kyoto/images/2014/08/4a1251963b4ac035597e929310e18e9e.jpg)
愛宕古道街道灯し。
8月25日(月)まで行われています。
〇アクセス 嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から北西へ徒歩20分。
またはJR「京都駅」中央口から「清滝行」の京都バス約48分「鳥居本」すぐ 。
※ 嵯峨鳥居本HPから言葉お借りしています。
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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