日本庭園の美。桂離宮。
宮内庁に事前に申し込んでいた桂離宮に行って来ました。
桂離宮は、17世紀の初めから中頃にかけ、八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって造られた
日本庭園の最高峰と言われています。
見学は指定された時間に、20人程の方達と共に、ガイドさんを先頭にして巡って行きます。
![桂離宮2014 003](/kyoto/images/2014/09/fa03e82a00b652405062a5026d2743c9.jpg)
御幸門から続く敷石。一つ一つ石を選び粘土で固定された敷石は、
歩くのに負担がない様に、平らな面を上にして美しく敷き詰められています。
![桂離宮2014 011](/kyoto/images/2014/09/091d7e5999280505a77a3d07dcfe4aec.jpg)
そこから先は、大きな敷石の上を歩きながら庭園を巡って行きます。
石の配置の美しさに見入ってしまいます。
![桂離宮2014 022](/kyoto/images/2014/09/15cea7593cc5282dc13f5bc491e1df32.jpg)
洲浜が見えました。手前には小石が敷き詰められています。
向こうに長い石橋が見えますが、宮津の天橋立に見立てた造りになっているそうです。
![桂離宮2014 028](/kyoto/images/2014/09/b90f2b8938b7254aa9340ef1cc6bdace.jpg)
州浜と天橋立が見える景色。
庭に奥行きがあり、無限の広がりを感じさせてくれる素晴らしい風景。
この日も庭師さん達が、手入れをされていました。
![桂離宮2014 039](/kyoto/images/2014/09/be1fcd03638af2ac5874bf452c772aa1.jpg)
松琴亭です。
松琴亭は、桂離宮の中で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室。
松琴亭の襖は、加賀奉書の白紙と藍染紙による市松模様です。
とても斬新で高いデザイン性を感じます。
![桂離宮2014 049](/kyoto/images/2014/09/18ca34cb4b351cab65782a9a505c3aab.jpg)
桂離宮の中には、松琴亭や笑意軒や月波楼など、幾つかの茶室がありますが
それらは季節毎に使い分けられていたそうです。
桂離宮の庭園は、大小五つの中島に、土橋、板橋、石橋を渡し、書院や茶室を巡る回遊式庭園です。
![桂離宮2014 053](/kyoto/images/2014/09/1a26908ba8e3edf41869e9d6b24b2604.jpg)
庭園を進むと、池が全く姿を消したり、目の前に広々と姿を表したり、
知らぬ間に高い所を歩いていたりと、その変化に驚かされます。
![桂離宮2014 068](/kyoto/images/2014/09/f177f39d8313dd613b614898dcdb3b89.jpg)
賞花亭前では、白い萩の花が咲いていました。
![桂離宮2014 064](/kyoto/images/2014/09/473ba9642be81fcc05821d18be9453e8.jpg)
美しい太鼓形をした土橋。
![桂離宮2014 088](/kyoto/images/2014/09/45173556410c2c4915423e6c34d2426c.jpg)
そして、桂離宮最高の建物。書院です。
書院は左から新御殿・楽器の間・中書院・古書院となっています。
書院の美しい建物は、雁が群れ飛ぶ姿に似ていることから、「雁行形」と呼ばれるそうです。
![桂離宮2014 103](/kyoto/images/2014/09/7d904105b404ae3d7381d5f3a7e7e749.jpg)
書院の建物は高床式で、下部にある格子は付近を流れる桂川が
増水で浸水した時の為の、水抜きと言われています。
桂は古くから観月の名所と言われて来ました。
遠い時代、月の美しい夜に桂離宮の庭園から眺めた月は
美しい月だったでしょうね。
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。