高雄・神護寺。空海さんの見た紅葉景色。
紅葉見頃の神護寺へ向かいました。
神護寺の建つ高雄は 京都でも屈指の紅葉の名所です。
![神護寺2014紅葉 010](/kyoto/images/2014/11/772bd13ff460b5e00b3a619f155968aa.jpg)
将軍・足利義政は、応仁の乱の最中にさえ
高雄へ紅葉狩りに 訪れたと言われる紅葉処。
![神護寺2014紅葉 009](/kyoto/images/2014/11/1f950500526cdb3e947f6cf0f7c2a9b1.jpg)
神護寺と言いますと、平安仏教の巨峰、最澄さん、空海さんを
世に送り出した寺院。
最先端の仏教を学び、唐から戻った二人は、
ここで初めて出会い、
真言宗の基礎を根付かせます。
![神護寺2014紅葉 158](/kyoto/images/2014/11/6c618d0acc0d3c1c970acbf27743e0e5.jpg)
山門に続く石段は登りながら、来た事を後悔するような
長い急斜面の石段が続きます。
![神護寺2014紅葉 160](/kyoto/images/2014/11/d27d8f290cf8c2601bf9bf3f20aedde9.jpg)
神護寺の山門が見えました。
山門を覆う赤い紅葉は、麓から吹き上げる風に揺れています。
![神護寺2014紅葉 157](/kyoto/images/2014/11/cbffb4eeb44aa6a0a501afb2f08593df.jpg)
山門横には「灌頂」の文字。
「灌頂とは師匠から弟子に直接伝えられる密教の特別な儀式。
唐から帰られた弘法大師が高雄山寺(現在の神護寺)で
弘仁三年(八一二)に伝教大師最澄らに授けられた記録が
現在も残されている。」
![神護寺2014紅葉 053](/kyoto/images/2014/11/cd99f4a5706082e2e0c8105ed64c5931.jpg)
山門をくぐると、広い空間が広がります。
![神護寺2014紅葉 056](/kyoto/images/2014/11/9b41ea9f1c4361de1143f1a003d1cbc5.jpg)
境内の紅葉が色鮮やかです。
![神護寺2014紅葉 064](/kyoto/images/2014/11/53866c48ec5711f4327abd65ab47ba27.jpg)
金堂に続く石段。
真っ赤な紅葉が見事。
![神護寺2014紅葉 078](/kyoto/images/2014/11/0f69ae0aa234cd94e590d80265f46f0a.jpg)
高雄は京都市内から離れた所で、
山々が広がり朝晩冷え込みます。
神護寺は、その山に建つ寺院。
![神護寺2014紅葉 122](/kyoto/images/2014/11/2991432ecf10eab924c4b5f292e51a56.jpg)
時間は、夜の七時前でしたが
辺りは深夜の様に、漆黒の世界が広がり
空には星が輝いていました。
![神護寺2014紅葉 126](/kyoto/images/2014/11/a03da867ec9a3cf12bd2957bb317eea5.jpg)
千二百年前の秋、最澄さんや空海さんも ここに広がる
紅葉を見ておられたのでしょうか。
![神護寺2014紅葉 106](/kyoto/images/2014/11/56c98f7443616e7f49223a9b3504b95a.jpg)
空海さんの言葉。
![神護寺2014紅葉 087](/kyoto/images/2014/11/232fb63d57add624061e18987836d9a7.jpg)
「あなたの心が暗闇であれば 出会うものは
ことごとく禍(わざわい)となります。
あなたの眼(まなこ)が明るく開かれていれば
出会うものは すべて宝となります。
正しい道は 遠くにあるものではありません
あなたの心ひとつで
目の前に開かれるのです。
(NHK 歴史秘話ヒストリアより)
![神護寺2014紅葉 074](/kyoto/images/2014/11/6d8443974582b3ced011542dabcacea8.jpg)
空海さんの言葉が響く、神護寺の紅葉。
見頃を迎えています。
《高雄・神護寺》
○所 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地
○アクセス
京都駅からJRバス「山城高雄」下車(徒歩約20分)
四条烏丸から京都市営バス8号系統「高雄」下車(徒歩約20分)
○駐車場 千円
○拝観
日中参拝 9:00~16:00 (閉門17:00) 参拝料 (500円)
夜間参拝 17.00~19.00 11/1~11/30 参拝料 (800円)
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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