龍馬坂から「維新の道」を歩く。
二年坂から龍馬坂、維新の道を歩いて来ました。
この日も、二年坂には沢山の人。
人の流れは、二年坂から三年坂、
そして清水寺や八坂の塔へと流れています。
![梅見月・2015 113](/kyoto/images/2015/02/33d6fbb8ab52c1784bbd4ca2beb845f0.jpg)
沢山の観光の方が歩くニ年坂から、左に曲がると
急に人のいない坂道に入ります。
この坂道は、霊明神社・正法寺へ向かう坂道で龍馬坂と呼ばれています。
二年坂では、あんなに多かった人が、ここには誰もいません。
きっと、この道へは案内板も表示もないので、入って来る人も少ないのでしょうね。
龍馬坂は、竹に覆われた真っ直ぐに続く坂道。
高低差は32m。斜度10度の坂道。
この坂道は慶応3年(1867年)11月18日、海援隊士や陸援隊士らによる
坂本龍馬と中岡慎太郎の葬列が通った「幕末志士葬送の道」。
![梅見月・2015 077](/kyoto/images/2015/02/5a32f67af35b2acaa9ff3c37f706379b.jpg)
誰が言うともなく「龍馬坂」と呼ばれるようになりました。
振り返ると八坂の塔が見えます。
![梅見月・2015 076](/kyoto/images/2015/02/b3ee3f6a2e366ee67247e151410baa65.jpg)
龍馬坂の途中からは石畳の階段が続きます。
![梅見月・2015 080](/kyoto/images/2015/02/0321b57d78fcee0abef76fcbf1a1af5c.jpg)
葬列は、この坂道を通って霊明神社の墓地に運ばれ,
神道様式で葬られたそうです。
坂本龍馬さんと中岡慎太郎さんが、近江屋事件で
亡くなったのは1867年の11月。
坂本龍馬さん31歳。
中岡慎太郎さん29歳。
志士達が夢見た、明治維新はその翌年の1868年10月でした。
![梅見月・2015 085](/kyoto/images/2015/02/b68aa94d490130ded12ae367ff5976e41.jpg)
龍馬坂を上り、そのまま真っ直ぐに進むと正法寺。
![梅見月・2015 087](/kyoto/images/2015/02/c5fa122d217e6d4b8255d6ed5162fe791.jpg)
寺院は、観光寺院ではありませんから、
静かな佇まいの中に時が流れています。
![梅見月・2015 088](/kyoto/images/2015/02/439b0bb4ccdb55cb6516955c725da734.jpg)
境内からは、市内が一望出来ます。
![梅見月・2015 096](/kyoto/images/2015/02/61ca68ded491d643621550bff0253c101.jpg)
正法寺を降り、右折して少し下がると、
京都霊山護国神社。
ここには、坂本龍馬をはじめ明治維新の誕生につくした
志士達1043名の霊が祀られています。
![梅見月・2015 098](/kyoto/images/2015/02/f8c07354629d6e2972fa491573dc6b36.jpg)
霊山護国神社に続く道は、維新の道。
維新の道の参道に建つ石碑は、左から木戸孝允、勤皇の志士、
天誅組などの石碑。
![梅見月・2015 111](/kyoto/images/2015/02/f09e974f3f9990b756f9a5d559fd5237.jpg)
維新の道沿いに建つ「翠紅館」。
翠紅館は、文久3年(1863年)に反幕府勢力の各藩志士代表者達による
会議が行われた場所です。
現在は料亭で、この日結婚式が行われていました。
![梅見月・2015 109](/kyoto/images/2015/02/3b3b03be107a3f9be426151a0e3258c5.jpg)
立春は過ぎた京都ですが、まだまだ寒い気温。
二月半ばの、龍馬坂から維新の道でした。
≪龍馬坂≫
○所 京都市東山区清水
○アクセス JR京都駅より市バス206系統で東山安井下車、徒歩5分
二年坂から左に曲る。
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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