細川ガラシャさんを思う勝龍寺城。紫陽花が咲いています。
長岡京市の勝龍寺城。
ここは、戦国時代細川家の城でした。
![紫陽花の季節。 034](/kyoto/images/2015/06/56ee3c5458dd5841ccdcc1648d0b4865.jpg)
お堀からの眺め。
勝龍寺城は、JR長岡京駅から歩いて10分の距離にあり自由に散策出来ます。
現在のお城は、1992年に公園として整備し再建されて
日本の歴史公園100選にも選ばれています。
![紫陽花の季節。 027](/kyoto/images/2015/06/41806d18c8e088b6009b4807a1f80f48.jpg)
勝龍寺城は、天正6年(1578年)に細川忠興・ガラシャ夫妻が
結婚式を挙げ、新婚時代の約三年間を過ごした城。
![紫陽花の季節。 054](/kyoto/images/2015/06/4f38821578665c2bfe5414268849ec4b.jpg)
六月の勝龍寺城。
雨に濡れた、さつきと紫陽花が綺麗です。
![紫陽花の季節。 053](/kyoto/images/2015/06/cc804af38252f1a9d03372755d057d6c.jpg)
勝龍寺城は、細川ガラシャさん想い出の城。
展示室には、細川忠興・ガラシャさんの事や、
お城の資料が展示されています。
ここに咲く六月の花を見ていると、戦国の時代を生きた、
細川ガラシャさんの歩みも浮かんで来ます。
![紫陽花の季節。 038](/kyoto/images/2015/06/a9297bb4a0a9937daa903c4481c580d6.jpg)
細川ガラシャさん。(1563~1600年)
明智光秀の三女で、名は珠(たま)。
品格と知性を備えた大変美しい方だったそうです。
天正6年(1578年)、15歳の時に父の主君・織田信長のすすめによって
細川忠興に嫁ぎます。
勝龍寺城で過ごした三年間は、素晴らしい思い出の日々だったでしょうね。
![紫陽花の季節。 005](/kyoto/images/2015/06/56236ebb8e686de54bbe4a6b37f3df87.jpg)
絵は、珠さんの輿入れ行列。
華やかな行列の様子が伝わって来ます。
![紫陽花の季節。 062](/kyoto/images/2015/06/f4cfdb471f0c9ec61afc73c787f9a327.jpg)
結婚から四年が過ぎた天正10年(1582年)六月。
珠さんの人生に激震が走ります。
それは、「本能寺の変」。
父である光秀が、織田信長を討って自らも滅んでしまい、
珠は「逆臣の娘」となります。
主人である忠興は、彼女を天正12年(1584年)まで丹後国に隔離・幽閉します。
![紫陽花の季節。 056](/kyoto/images/2015/06/cb0e43e7c65bb83d272b90e6cc93c607.jpg)
時を経て、覇権を握った羽柴秀吉の取り成しもあり、忠興は珠を細川家に戻しています。
キリスト教に入信したのは1587年。ガラシャの洗礼名は、その時から。
その後、関ヶ原の戦いに際し、石田三成から人質として
大阪城に入ることを強要されたガラシャさんは、
家老に胸を突かせて、亡くなられています。
ガラシャさん37歳でした。
辞世の句は
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
改めて、戦国という時代の厳しさが浮かんで来ます。
六月の勝龍寺城。
雨に濡れた紫陽花が綺麗です。
![紫陽花の季節。 048](/kyoto/images/2015/06/ee227c315339374beea3015b0f6980f2.jpg)
○ 京都府長岡京市勝竜寺13-1
○ JR京都線「長岡京駅」から徒歩10分
○ 料金 無料
○ 休館日 毎週火曜
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。