嵐山・宝厳院。目に優しい緑の世界。
嵐山の宝厳院へ、青もみじと六月の景色を訪ねて来ました。
宝厳院は天龍寺の塔頭で、もみじの美しい寺院です。
以前は非公開で、道路から屋根越しに見えるモミジを見て
庭園には、どんなもみじの世界が広がっているかと、
想像を膨らませるだけでしたが、2002年より特別公開されるようになりました。
今は春と秋の二回特別公開されていて、秋はライトアップも行われます。
春の特別拝観は6/30日まで。
青もみじのトンネルを歩くと、茅葺屋根の受付が見えました。
![嵐山・水無月 223](/kyoto/images/2015/06/3d108e1f996d7ed01addc75eb7a2a717.jpg)
茅葺き山門をくぐると紫陽花が、「こんにちは」。
![嵐山・水無月 064](/kyoto/images/2015/06/a21967ee4be37bac623c4157f660270d.jpg)
宝厳院の庭園は、嵐山の借景を巧みに取り入れた回遊式山水庭園で、
江戸時代の名所案内「都林泉名勝図会」にも紹介された名庭です。
春には新緑と枝垂れ桜、秋は紅葉を楽しめます。
青もみじと苔の美しい景色に半円の竹垣の小路が続きます。
竹垣の名は豊丸垣。
![嵐山・水無月 180](/kyoto/images/2015/06/1ed1c89afc9460bc6d37ec0dea1c2c4f.jpg)
垣根越しに咲く、桔梗の花。
![嵐山・水無月 086](/kyoto/images/2015/06/8df07cb1647f5c93aaceada14d5b9a3d.jpg)
六月の今は、雨に洗われた青いもみじと苔が綺麗です。
宝厳院は広い庭を持つ寺院で、庭園の中を円を描くように
道が続いています。
![嵐山・水無月 122](/kyoto/images/2015/06/e1aff02168d975db2ed73e9f236a577c.jpg)
続いて、紫陽花。仏教詩人坂村真民さんの詩、『あじさいの花』を思います。
『あじさいの花』
まるくまるく
形のよいものに
なろうとする
やさしい心の
あじさいの花
きのうよりも
きょうと
新しい色に
なろうとする
雨の日の
あじさいの花
![嵐山・水無月 118](/kyoto/images/2015/06/841d624787ea551ec0bc4ff08f1c908c.jpg)
庭園を進むと、無畏庵(むいあん)が見えました。
![嵐山・水無月 123](/kyoto/images/2015/06/0871690e9a86ae7b15f6e40835c7944b.jpg)
ここは、お茶処。
![嵐山・水無月 128](/kyoto/images/2015/06/8fff78bd4544d592a645bc2c86197a96.jpg)
赤いもうせんと和傘。
青もみじの美しい景色が広がっています。
![嵐山・水無月 125](/kyoto/images/2015/06/56abf3c7dc37ebe222c4355d01d231a7.jpg)
この時期は、苔の色が綺麗ですね。
六月の雨に洗われた苔。
とても綺麗です。
![嵐山・水無月 171](/kyoto/images/2015/06/9989e4a3d1f15886ba3bc26e48add17f.jpg)
庭園には、桔梗や紫陽花と共にサツキや半夏生も咲いています。
![嵐山・水無月 160](/kyoto/images/2015/06/1bf152b8ce0f41741e5d6b6d99aab806.jpg)
サツキに舞う蝶。
![嵐山・水無月 213](/kyoto/images/2015/06/ae5448be1f7ed884e893556ab721a1bd.jpg)
六月の宝厳院。
![嵐山・水無月 207](/kyoto/images/2015/06/717980d4b41b865b35f1d9ef9efd2344.jpg)
目に優しい緑の世界が広がっています。
春の特別公開は六月三十日まで。
![嵐山・水無月 073](/kyoto/images/2015/06/d268f4367d5f3620bff4d952ecc7f30a.jpg)
≪天龍寺塔頭 宝厳院・春の特別公開≫
○日時 2015/3/20(金)~6/30(火) 9:00~17:00(受付終了)
○住所 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
○交通
京都駅からJR山陰本線「嵯峨嵐山駅」から徒歩15分。
京都バス71・72番で「京福嵐山駅前」から徒歩10分。
市バス28番で「嵐山天龍寺前」から徒歩10分。
京福電鉄「嵐山駅」から徒歩10分。
阪急嵐山駅から徒歩15分。
○拝観料 大人500円 小中学生300円(本堂は別途参拝料が必要)
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10055/20221012_102650_5874ba3a_w320.jpg)
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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