夏の終わりの伊根花火。
27日、京都府与謝郡伊根町では花火大会が行われました。
伊根町へは、京都の中心街から116Km。有料道路を走って二時間位の距離です。
伊根町までの経路には、舞鶴・由良海岸・宮津・天橋立があり
海水浴場も多くあります。
伊根町と言いますと、「舟屋の里」。
周囲5キロメートルの伊根湾に沿って238軒あまりの舟屋が立ち並ぶ
風景は、ここにしかない詩情浮かぶ景色です。
伊根は、漁村で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けています。
「舟屋」(ふなや)とは、いわば家屋が船のガレージ。
一階は船揚場、物置、作業場があり、出漁の準備、漁具の手入れ、
魚干物の乾場や物置場などに使われています。
2階は生活の場、客室、民宿等に活用されています。
一階の内部は、船を家の中へと引き揚げるため床は少し傾斜した建て方と
なっていて一階から海へと続いています。
陽が沈み、花火の時を待ちます。
午後8時15分。
伊根湾海上から花火が打ち上げられました。
ドーン ドーン。
大輪の花火が開くと、その明かりに舟屋の町並みが浮かび上がります。
次々に打ち上がる約1200発の花火。
街では見えない、満天の星空に打ち上がる花火。
ドーン ドーン。
それは、行く夏を惜しむ花火なのでしょうか。
井上陽水さんの少年時代の歌は、
「夏が過ぎ 風あざみ だれの憧れにさまよう
青空に残された 私の心は夏もよう
(略)
夏祭り 宵かがり 胸の高鳴りに合わせて
八月は 夢花火 私の心は夏もよう」。。と、歌われていました。
八月は 夢花火・・・
夏は暑くて、過ごしにくい時期ですが、まさしく
夢花火の様に過ぎて行きます。
ドーン ドーン。
水面に映る大輪の花火が心に響きます。
行く夏を見送る伊根花火でした。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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