1月5~6日にかけて食べるロスコン・デ・レジェスとは?
クリスマスシーズン最終日の今日は公現祭で、スペインでは国の祝日に定められています。
公現祭は、東方の三賢王(レジェス・マゴス)が幼子イエスに贈り物を持って礼拝を捧げたこと、
すなわち異邦人に対して救い主の誕生が公になったことを記念するカトリックの祝祭です。
と書くと堅苦しいのですが、スペインでは1月5日の夜中にラクダに乗って
子供たちにクリスマスプレゼントを届けに来てくれる東方の三賢王の日として親しまれています。
1月5日から6日にかけて食べられるロスコン・デ・レジェスは国民的お菓子。
丸いドーナツ型の甘味のあるパンで、上には王冠と王冠の宝石を模したフルーツの砂糖漬けが
乗っており、横半分に切って生クリームなどのフィリングが入っているものもあります。
ロスコンの中には、"アタリ"の小さな陶器の人形と"ハズレ"の乾燥ソラマメが隠されています。
人形が当たった人は王冠をかぶってその日は王様になれ、ソラマメが当たった人はロスコン代金を
払わないといけません。こんな他愛のない言い伝えでも、子供たちは真剣。
家族や友達でロスコンを食べる団らんタイムは、2週間続くクリスマスシーズンの最後のイベントなのです。
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筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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