島のクルーズは海もランチも最高! ランペドゥーサ
バカンス中のクライマックス、ランペドゥーサ島一周クルーズは忘れられない貴重な体験となりました。楽しかったし、船長自らが腕をふるったランチが最高だったのです!
滞在中、同行した友人が最も楽しみにしていたイベントでした。
ランペドゥーサを一躍、有名にしたのがフライング・ボートと呼ばれる信じられないような写真があります。
7月から9月の間で海の透明度、雨がしばらく降っていないこと、強風がなかったことなどの気象条件がそろうと、海の上にボートが浮いているのに、何と船が空中に浮いているように見える奇跡的な写真が撮れます。
上の私の写真ではいまいち、おわかりいただけないのが残念・・・・。
これは一日クルーズの間、ラビット・ビーチ沖から撮影したものです。
さて、午前10時半にさまざまな船が観光客を乗せてポルト・ヌオーヴォ(新港)から出航します。
内容や値段、定員は多彩なので確認して必ず予約することをお勧めします。
私たちは、バルカ・グレータ・シモーネ・カルディナーレ(Barca Greta Simone Cardinale)を選んで、
いざ、出発!!!
少し風が強くて揺れたものの、船は島の南側をどんどん進んでいきます。
白いビーチが見えては過ぎ、また次の浜では人々がリラックスしている風景を眺めながら潮風を受けるのがとても心地いい。
島からだとこう見えるラビット・ビーチも、沖から見るとまた違う美しさがあり、ますますランベドゥーサに魅かれていくのでした。
お楽しみタイムがやってきました。船を停泊させて透明な海へダイブです。
シュノーケルの準備をする人、スマホを水中カメラ仕様にする人など、この日同船したメンバー14人はもうウキウキで飛び込む瞬間に備えました。
シモーネ船長が選んだのは他の船がおらず、海水の透明感もこれ以上は見たことがないほどの場所でした。
ひと泳ぎしてはしゃいだ後は、待望のランチです。
テーブルの上には見事な前菜の料理が並びました。エビのオレンジソース風味、赤エビなど2種類の生のエビ料理、半生のカジキマグロのジェノベーゼ和えや濃厚なトマトソースをグリルした魚にのせたもの、素朴なオリーブの実など10種類が豪華にバイキング式で食べ放題です。
船の上でまさかこんな凝ったランチになるとは、全く予想すらしていませんでした。
新鮮な魚を生かしながらも、きっちりと仕上げたのはシモーネ船長です。
続いて出てきたのは魚介たっぷりのリゾット。パスタよりも時間のかかるリゾットをわざわざ用意してくれたのでした。
お皿はプラスチックでも、味はリストランテ以上の出来栄え。海とワインと笑い声に包まれて、誰もが幸せな時間を満喫していました。
メーンとしてシラウオのフライなどがまだまだサーブされます。
どこからともなく「シモーネ船長に拍手!」と称賛の声が飛び交いだしました。
「レストランを開いてくれたら、私は絶対常連になるのに」、「テレビのショークッキング番組からの出演の依頼はないの?」など次々に賛辞が贈られました。
そしてイタリア料理の締めはやはり、ドルチェですね。
シチリアの名物、カンノーロです。さっくりした筒状の生地にリコッタチーズを甘く味付けしたクリームや果物の砂糖漬け、チョコレートなどをアレンジして入れたりします。でもそこはシチリア。名物のピスタチオ・クリームが入っていてこれがまた絶品。
イタリアのデザートはとにかく甘すぎるものの、今回いただいたカンノーロはしっかりとピスタチオの味はしていてもしつこくない上品さでしたよ。
この船ではいつも決まった菓子店から購入しているようでした。
さて、クルーズは続きます。
島の最西端を超えて北側に入ると、海の透明度がさらに上がります。岩礁が多くなるためかもしれません。
お腹いっぱいになった一行は感嘆の声をあげながらも、この世のものとは思えない海を見つめるばかりです。
カプリ島の青の洞窟を思わせるような風景もありました。
島をぐるっとほぼ一周しかけた時、最東端の場所でシモーネ船長は船を停めました。
夕陽が沈むのを待っていたのです。
出航地に戻ってきたのは午後8時前でした。なんと10時間のロング・クルーズとなりました。この内容で一人50ユーロというのですから、信じられないお得感です。
シモーネ船長の船に乗るためだけにもう一度、ランペドゥーサを訪れてもいいかもと考えている今日この頃です。
Barca Grata Simone Cardinale
+39-331-2904012
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