【ウィーンの隠れ絶景スポット①】中で結婚式も挙げられる、スーパー大観覧車
ウィーンは9月に入ってからというもの、すっかり寒くなりました。
ここ数日は若干温かさを取り戻したものの、通常周りには薄手のダウンジャケットやコートを着用したウィーンっ子たちもちらほらと見かけます。
日本の季節感のままオーストリアにやって来ると、恐らくショックを受ける方もいらっしゃることでしょう。
そんな中、ちょっぴり背筋を寒しくながら(?)ウィーンの絶景を味わえる、とっておきのスポットを2か所ほどを紹介したいと思います。
まずはこちら!
プラーター公園の遊園地内にある大観覧車
こちらはシュテファン寺院と並び、ウィーンの街を代表する最も象徴的なスポット。
映画「第三の男」に登場したほか、ガイドブックにも必ず記載されているので、ご存知の方も多いことでしょう。
この大観覧車はパリで言うエッフェル塔的存在で、実質上最後のハプスブルク皇帝だったフランツ・ヨーゼフ1世の在位50周年を記念して建設されたもの。
その雄姿がありとあらゆるお土産ものに加え、アクセサリー類にまで幅広くモチーフとして使用されていることからも、大観覧車に対するウィーンっ子の矜持と愛情がひしひしと伝わってきます。
1897年に建設されたこの大観覧車は高さ65mで、古さとしては世界三番目。
1981年に神戸ポートピアランドのジャイアントホイールができるまで、長きにわたり世界一の大きさを誇ったと聞きます。
歴史的にも規模的にもまさしく王者と呼ぶに相応しい、貫禄たっぷりの観覧車ですね。
乗車するには館内に設置された展示スペースを通り抜けていくのですが、これがなかなかおもしろい!
放射線状に整然と並べられた実物大のゴンドラには、中にプラーターのアトラクションのミニチュアが可愛らしく飾られているので、付近には大喜びしながらガラスに張り付いている子供たちでいっぱい。
また、天井近くの壁にはぐるりと装飾的なウィーンの歴史絵巻が描かれているので、大人にとっても興味深いコーナーであることは間違いありません。
ここの展示スペースを通り抜けると、いよいよ大観覧車の乗車場所にたどり着くのですが、その前にプラーターのオリジナルデザインが施された「記念写真撮影コーナー」がありますので、ウィーンの思い出にぜひ一枚どうぞ!
ウィーンの大観覧車は日本国内で見られる通常のものとは違い、赤くて可愛い、大きなゴンドラに大人数で乗車できるのが最大の特徴。立ったり座ったり、東西南北と位置をずらしたりしながら、ワイワイと楽しく過ごせるので、大変良い思い出にもなります。
ちょっと写真には取り損ねましたが、一台置きにダイニングテーブルの設置されたゴンドラが回っており、中でお食事を愉しむのはもちろん、結婚式や披露宴まで執り行えるという、世にも珍しいスーパー大観覧車です。
しかも一望できる風景は、日本にありがちな工業沿岸地帯とは一線を画す、ディープヨーロッパの古都ウィーンの雅やかな絶景!
春夏秋冬の季節は言わずもがな、一日の時間帯によっても目まぐるしく移り変わるさまを見せてくれるウィーンの街並みから、もう目が離せません。
この素晴らしい眺めと空間を体験せずして、どうしてウィーンを語ることが叶いましょうか?
とはいえ、こんなにパーフェクトな観光スポットでありながら、日本からの観光客は結構この大観覧車をスルーしてしまっているような気がするのですよね。
何とも勿体ない話です。
大観覧車を降車すると、どこぞの空港のデューティフリーショップよろしく、突如スーベニアショップのただ中に出てきます。
長くウィーン在住の身、今さら私がお土産なんか買うわけない・・・と思っていたのに、いつの間にかレザーパンツ(オーストリアの男性民族衣装)を模したキュートなポシェットをしっかりレジに置いていました。
観光客の正常な判断を狂わせるお土産パワー、プラーターのマーケティング戦略、恐るべし、です。(笑)
さてさて次回はちょっと背筋の寒くなる、ウィーンの隠れ絶景スポット②を紹介しますので、お楽しみに!
ウィーンの大観覧車
所在地: Riesenradplatz 1, 1020 Wien
営業時間:毎日9:00~23:45
料金:大人10ユーロ、3歳未満無料、3~14歳 4.5ユーロ
他にウィーンカード料金やお得なファミリー料金もあるので、詳しくは現地でお尋ねくださいね!
筆者
オーストリア特派員
ライジンガー真樹
オーストリアっておもしろそうな国だな、ウィーンって見どころのある街だな、と読者の皆さまに思っていただけるような記事を配信していければと思います!
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