京都観光で、雨の日にもお勧めの寺院「智積院」。
秋は秋晴れの日が良いのですが、秋の長雨と言われる様に雨の日も多いです。
京都に来たものの、紅葉にはまだ少し早く、天気は雨。
そんな、雨の日の京都観光で、お勧めの寺院と言いますと智積院(ちしゃくいん)。
場所は京都駅から近くの東山七条です。
智積院は大きな寺院で、多くの僧侶(学侶)の方達が修行に集まる学問寺でもあります。
書院のある名勝庭園へと入って行きました。
書院に入ると目の前には「利休好みの庭」と言われる庭園が広がります。
庭園は築山と池。そして山の中腹と山裾には、石組みが配置されている見事な庭園です。
書院の間に座り、シトシトと降りしきる雨を
眺めるのも風情があります。
書院の間には、長谷川等伯一門による
屏風絵が見られます。
長谷川等伯は豊臣秀吉、千利休らに重用され、
当時、画壇のトップ絵師集団・狩野派に、たった一代で肩を並べた絵師。
その才能は、どんな画題も自在に描き、まさしく天才と言われたそうです。
長谷川等伯の名を広めたのは、豊臣秀吉が息子の弔いの為、
京都に菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の建立を命じた時、障壁画を等伯に任せました。
幼い子を失った秀吉の悲しみを癒す素晴らしい絵を描かねば・・・との思いから生まれたのが
『楓図』(国宝)でした。長谷川等伯54才の時の作品。
絵は、秀吉好みの金箔を贅沢に使った、賢覧豪華にして繊細な画風です。
太い幹からは、緑や赤の楓が左右に流れ、伸びのある萩の躍動感も素晴らしいです。
こちらは等伯の息子・久蔵による『桜図』。
見事な枝振りの八重桜が見頃を迎えています。
秀吉は、等伯一門による屏風絵を見て、大いに満足したそうです。
雨の日の、智積院。
利休好みの庭園と長谷川等伯の名画の世界が広がっています。
《智積院》
○ 境内散策 無料
○ 京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地
○ JR京都駅よりバス10分、東山七条下車
京阪七条駅より徒歩約10分
□ 名勝庭園 拝観時間 (午前9時から午後4時)
一般 500円
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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